作品一覧

  • 勿忘草をさがして
    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    一年前、偶然出会ったお婆さんに会いたい。しかし手掛かりは、庭に良い匂いの沈丁花が咲いていたことと、その庭でお婆さんが発した不可解な言葉だけ――。思わぬトラブルによりサッカー部を辞め鬱屈した日々を送る航大。春を告げる沈丁花の香りに、親切にしてくれたお婆さんのことを思い出し、記憶を頼りにその家を探していたところ出会ったのは、美しい庭を手入れする不愛想な大学生拓海だった。拓海は植物への深い造詣と誠実な心で、航大と共に謎に向き合う。植物が絡むささやかな“事件”を通して周囲の人間関係を見つめなおす、優しさに満ちた連作ミステリ。鮎川哲也賞優秀賞受賞作。/【目次】春の匂い/鉢植えの消失/呪われた花壇/ツタと密室/勿忘草をさがして
  • 映画ノベライズ デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆
    5.0
    1巻693円 (税込)
    太一とアグモンたちが出会ってから、十年以上が経過した2010年。世界中の“選ばれし子どもたち”の周囲で、ある事件が起こり始める。 太一たちの前に現れたデジモンを専門に研究する学者・メノアと井村は、“エオスモン”と呼ばれるデジモンが原因だと語り、助力を求めてくる。しかし、エオスモンとの戦いの中でアグモンたちの“進化”に異変が起こる。その様子を見たメノアは、太一たちに選ばれし子どもが大人になった時、パートナーデジモンはその姿を消してしまう、と告げ―― 大人気シリーズ劇場版を、本編未収録部分も含めて最速小説化!

ユーザーレビュー

  • 勿忘草をさがして

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    胸があったかい想いでいっぱいに包まれる読後感。
    航大と拓海のような友達関係が深まっていくってすごくステキだ。
    植物が絡む小さな謎を解いていく過程は、航大と一緒に楽しませてもらえた。
    家族とも職場とも違った第三の自分の居場所や人との繋がりって、なかなか出来づらく貴重だ。
    ・・・・・・・
    何か夢中になれるような楽しみが見つかればいいのになと思えど、何も変わらない日常の中でどう見つければいいのかなと漠然と思いながら過ごしている今。
    菊子さんのちょっとした言葉がとても胸に残る。
    『何でもいいのよ。とにかく自分がしたいことをするの。それを探すこと自体、とっても、楽しいと思うわ』
    『コツは、少しでも気にな

    0
    2024年01月06日
  • 勿忘草をさがして

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    確かにやり過ぎは良くない。でも暴力は駄目と言われてもやらなきゃやられるからね。
    この件に関して航大君は何も悪く無いのでは?と正直思いましたが話が進まなのでそういうもんだと思う事にしました。

    人と自然と関わり根本的な部分が変わる訳では無い。けど気持ちが変わる。視野が変わる、広がる。
    そして前に進める。何よりも大切。

    菊子さんと航大君とたまに拓海さんの会話は楽しそう。同年代の友人とする会話とはまた違う面白さがありそう。

    紙風船が地面からお花みたい咲いてると聞いてフウセンカズラかなって思ったけど違うかった。残念。
    でもお花みたいに咲いてるかと言われたら違うなってなった。

    親子と言っても別人で

    0
    2023年06月14日
  • 勿忘草をさがして

    Posted by ブクログ

    第32回鮎川哲也賞受賞作品
    植物に纏わる日常の謎を描く、詩的情景美しい連作短編集

    心身共に傷を負った主人公男子高校生と、登場人物たちの優しくリズムの弾む会話、人を思い遣る心を丁寧に追い、とても読みやすい

    苛烈な設定が多い昨今、ゆったりと流れる時間にとても満たされました

    0
    2023年04月23日
  • 映画ノベライズ デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆

    Posted by ブクログ

    主人公の太一が大学4年生になったときの話です。
    デジモンアドベンチャーは自分が小学生の時に見て以来だったので懐かしいなーと感じました。最後まで読んで、(大人になったんだな)と実感しました笑。
    個人的には懐かしさも含めて星5です。

    2
    2020年02月14日
  • 勿忘草をさがして

    Posted by ブクログ

    花木にまつわる連作ミステリ。主人公は高校二年生の航大くん。ある事件がきっかけでサッカー部を辞めることになり、やる気も起きなく何も熱を持てずに過ごしている。そんな時に出会った、菊子さんと孫の大学生の拓海くん。彼らとの出会いが、航大くんの救いとなって、良い方向へ向かっていく。ホームズ役の拓海くんはまだ大学生なのに、老成した落ち着きぶり。花木のことはあまり知らないので、へぇと思いながら読んだ。
    爽やかな話だった。なかなか探しても見つからなくて、ティーンズのカテゴリに入っていたのをようやく見つけた。大人でも充分楽しめる。

    0
    2024年11月02日

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