船戸優里のレビュー一覧

  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    自らの経験と重ねられるのではないかと思い、この本を手に取った。
    私も虐待によって行政からの保護を受けていた期間があり、現在はこうしてゆっくりと本を読むことができている。
    自身の経験を中心に感想を述べたい。
    筆者の精神状態には(私が言える立場ではないのだが)非常に共感する。父親の暴力や叱責に疑問を呈し...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    どうか多くの人に届きますように。
    親である人だけではなく、行政の方、子どもと関わる仕事をする人、保護者と関わる人、全ての大人に届きますように。DVについてもこの本で関心を持ってほしい。
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    最初から最後まで涙が溢れて止まらなかった。目黒区虐待死事件の母による手記。母親はDV被害者でしかない。身体的暴力の有無に関係なく、DV加害者の言動はなぜこうも判を押したようにみな同じなのか。著者が児相や精神科医や警察に藁をもすがる思いで助けを求めているのに、支援者の看板をあげている機関が二次被害を追...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    泣きながら読みました。優里さんは夫・雄大からDVを受け、支配され苦しみながら頑張っていた。結愛ちゃんのことも本当に愛していた。その悲しみ、苦しみ、後悔、自殺念慮…たくさんの気持ちが書かれていて、何度も何度も泣きました。心を開ける弁護士さん、精神科医と出会えて良かった。少しずつ現実を見ることが出来るよ...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    今まで読んできた虐待に関する本と全然違ったのは殆どが、被害者であり加害者の目線から文字から伝えられる文章だったこと。読み応えがある。

    誰しもがなってしまうかもしれない状況下であり、この過程を行政は見逃してはいけず、それが悲しい事件に繋がったことも感じた。
    どの虐待事件もそうだが、偏った考え方が加害...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    決して他人事ではないなぁ、と思う。

    健全な家庭と
    健やかにはいかない家庭との差は、
    たぶんわずかだ。

    細心の注意を払って、
    丁寧なコミュニケーションでもって
    日々を重ねていくこと。
    それが出来なくなったと思った時点で、
    その相手とは適切な距離をとること。
    それもできない場合は、
    他者に相談し巻き...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    このニュースは衝撃すぎて鮮明に覚えていた。

    まだ小さくて小学校にも上がってない女の子が、虐待死したが、日常的なDVに加えて反省分を書かされていたこと。多くの人がこのニュースを覚えているだろう。

    私はこのニュースを最初聞いた時、なんてひどい虐待なんだ。と思った。まだ小学校に上がってない女の子が「お...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    加害者の本を読むことに心理的抵抗がありましたが、読んでよかったです。

    DVがこんな深刻な事件を引き起こす可能性をはらむことは知らなかったので、勉強になりました。

    1つの事例ですが、虐待当事者という究極の生の声を知る機会となりました。

    どうしたらこんな事態を防げるのか考える材料になる、重要な本で...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    DVの被害者であり、虐待の加害者にもなってしまった船戸優里さんの手記と、精神科医の白川美也子先生の診断書を読みたくて手に取りました。

    深い絶望の果てで、優里さんを理解し、力になろうとする人たちが現れて、優里さんがどのように変化していったか、厳しい状況に陥っていく過程で優里さんの身にに何が起きていた...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    子どもを愛する母親であっても、この本の母親と同じように、何かのきっかけで歯車が狂い、こういうことになる可能性はゼロではない。普通の人は児童虐待なんてありえないと思うかもしれないけど。人はそれだけ脆いし、弱いと思う。そんな危機感を持たせ、自分がしっかりしなきゃと気持ちが引き締まる本です。
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    これまで弁護士というものが何故、犯罪者の擁護をして味方になれるのかさっぱりわからなかった。
    でもこの本を読んでみて、被告にとって心を開いて頼れる存在になり得ることもあるのだと思った。そしてただただ判決が気に入らない、罪の意識の薄さから控訴しているのではないということを知った。母親の言い訳に聞こえる部...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記

    私もそうだったという共通点

    この手の本は「どうして」と思う事があるが最後に巻末資料、意見書が付いていたのがわかりやすく良かった。 

    もう思い出したくもないが書いてみようと思う。
    私も15年前にモラハラDV夫から逃げて離婚しているのだが、私もそうだった共通点があった。
    当時はまだモラハラはほぼ知られておらずDVも殴る蹴...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    娘さんへの愛と懺悔が詰まっていた。
    閉鎖空間の中で生きる家族を、周囲の人間は本当の意味で寄り添うことってできるのかなぁと思いました。

    本当にダメな人はダメって言えなくて、
    大丈夫っていう人が本当に大丈夫なのか、寄り添える人になりたいと強く感じた。

    私たちも同じで、身近な死を経験しないと悲しいけど...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    現代の女性の嘆きが生々しく描かれていた。
    DVの本質は支配とコントロールにある。今回の事件を他人事と思わず、DVの被害者に手を差し伸ばしてあげられるような人になりたいと思った。

    ただ、この本は妻である優里さんの視点で書かれているため、夫が全ての元凶のように思われる内容が書かれていたが、夫の雄大さん...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    巻末の解説を読むとよくわかります。夫による支配と洗脳による解離性障害とPTSD。母親として結愛ちゃんを守れなかったのは事実ですが、きちんと正常な判断ができるように治療しつつ、自分を見つめ直し罪を償ってほしい。
    個人的には野田小4の事件のことを獄中で知らせれてたのがヘェでした。
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    《虐待ってなんなんだ⁉︎》

    ダメ男と結婚してしまったことにより、先ずは自分自身が虐待された女性、そしてその男の言いなりになり娘を虐待死させてしまった。

    幼い子供が虐待死する事件は「鬼母」が起こすものと思っていたが、それは間違いだった。

    綺麗事ではなく、女性は娘を今でも愛しているし、後悔と反省の...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    読んでいて苦しくなった。二度とこのような事件が起きないように自分は何ができるかふと考えた。無関心が一番怖い。世の中や周囲に関心を持って過ごしていきたい。DVの恐ろしさも感じた。すべての子供達が幸せに暮らせる世の中になりますように!
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    つらい本だった。特に前半、母親がDVされながら洗脳されていく過程がよくわかる。一種の合理的結果として虐待が発生してしまう。
    娘を虐待した父、それを容認した母、幼くして亡くなった姉を持つ、息子は、これからどんな人生を歩むんだろうか。この事実を前に社会ができることは何かと、社会的養護への活動に少し関わる...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    いろいろと考えさせられた。著者の人生を思うと、暗澹とした気持ちになった。
    著者が香川に在住していた頃の児相職員や精神科医の発言や態度、関わりを聞くと、「支援者」ってなんだろうと思ってしまう。
    確かに本人(著者)は罪を犯したけれど、同時に被害者でもある。
    それは、夫からDVを受けてきたという側面もある...続きを読む
  • 結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記
    なんで結愛ちゃんは亡くなってしまったのか。 大切な娘を失った母親の話。 実際読んでみて母親の味方は変わった。 言い訳にも聞こえる感じもするが、本当に気持ちがわからなくもなかった。どんな言葉で表すべきかわからない。 結愛ちゃんのご冥福をお祈りします。