春南灯のレビュー一覧

  • 憑き裂れ 現代怪談アンソロジー

    Posted by ブクログ

    よかった怪談。
    みずのこ。プールに誰もいないってあきらかに異界。
    ふたりの小太郎。最初から犬だったのかそうでないのか、これもズレた世界??
    父が見た何か。母じゃないモノ。
    否定せよ。空耳呪言も好みだったけどこちらを。虫のはなしは怖い。
    悪魔。父の存在が祖父に上書きされる。
    ガードレール写真展。写真は結局1枚きり?
    ハタキではたく男。見えるから祓ってくれていたひとに敬意を。
    髪を切る女。髪の毛は念がこもるって聞くし。
    無人駅にて。生肉とかはやっぱ怖い。
    憑き書き。柴崎友香さんの小説みたいでめちゃくちゃ好きだった。

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    2026年10月05日
  • 北霊怪談 ウェンルパロ

    Posted by ブクログ

    北海道にまつわる怪談集です。
    怪談の起因として、大きくは「人」にまつわるものと、「地」にまつわるものに分けられますが、本書ではその両方が出てくるものの、「地」にまつわるもの、特に北海道の土地に由来する怪談は実際の地名なども出てきて非常に興味深いです。
    ドライブしていて偶然出くわす石碑など、その由縁が不明なものも多いですが、本書のようにその土地で過去に何があったのか、今起きている現象と過去の歴史を示してくれることで、伝承が後世に残されます。ある意味で民話集や伝承集の側面もあり、歴史資料としても興味深いものになっています。
    また、怪談には、起承転結が綺麗にあるものと、なんだかよく分からないただ単に不思議な話もあり、後者の方がよりリアルが伝わってきて個人的には好きですが、本書でもそのような話が多く、個人的にはよかったです。
    なぜか沖縄や京都、場所は明示されていないものの本州での出来事と思われる話も複数ありましたが、基本的には北海道の土地にまつわる怪談で、本書のタイトルにもなった「ウェンルパロ」などアイヌにまつわる現代怪談もあり、とても面白い怪談集です。

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    2020年09月04日