藤森かよこのレビュー一覧
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ネタバレとりあえずエイリアンとかのあたりは何かのたとえとして私は処理して、前作に引き続きタイトル通りの賢察に満ち他者へのエールにあふれた1冊で巧みな語り口にページをめくる手が止まらない。でも前よりはハードかも。心を少しガードしながら読む。面白くて優しさもあって好きなんだけどそうね、そう思うんだ、そういうこと、ありだよね、(私はそう思わない、と云いたいが私は気弱なので口に出して否定しない)ということの多いリアルな友達の話を聞いている気分。いやここまで物知りの友達はなかなか身近にいないけど。
紹介してあるAIの参考書は早速DLしたし、また永遠の魂についてのあたりはなんか唐突と思ったけどとても感動したので -
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自己啓発本批評家の独断と偏見によるわかりやすい人生の攻略本。作中で様々な書籍について紹介されていて、私も10冊ほど「読みたい」リストにインさせてもらった。
この本は青春期、中年期、老年期に区切って、そのタイミング・タイミングでどう生きていくべきなのか論じられている。
正直、自分が現在進行形でいる青春期に関しては、私も「馬鹿ブス貧乏」なりに悪戦苦闘して読書も嗜んできたので「だよね〜」というような内容が多く、学びは少なかった。
特に「セックス」に関する部分とかは、アセク・ノンセクもいるしなぁ〜、とちょっと共感できない部分もあり…。
ただ結婚観はすごく共感できて、「生活費獲得労働を他人に委託するとい -
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藤森かよこ先生の「馬鹿ブス貧乏本」第三弾。
このシリーズはこれで完結らしい。
今回は「愛と性」がテーマということで、とても楽しく読ませてもらった。性的退却する一方の男性たちに対し、主体的に性に立ち向かおうとする女性たちのさまざまな営みが紹介され、踏みつけられてきた女たちのしぶとさを感じる。女の「連帯する」という強みはこんなところにも発揮されるのかと驚嘆したのは、女性用風俗の体験談を共有し合うオフ会や、「不倫互助会」なるものの存在だ。男同士では絶対にあり得ないだろう。
また、女性の性的自己決定権は、政争の具にされたり、金儲けの機会にされるほどに脆く危ういという指摘は、胸に刻んでおきたい。先人 -
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ネタバレ前著の「運の貯金」から、考えに全く同意できないんですが、今作の前書きでは「全人口の97%は馬鹿ブス貧乏です」と馬鹿ブス貧乏の基準がやっと定義されました。要は全女性が対象ってことで、タイトルで釣ってる感が増しましたが、たぶんいいんでしょう。内容はほぼコロナで、コロナが広まってからの日本の動向、有識者の未来の予想、未来に向けてやるべきこと等、素直におもしろかったです。自殺者への一言は、どうなんって感じですが、前著から著者は死を軽く考えすぎな気がします。コロナについて分かりやすく知りたいのであればおすすめです。
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馬鹿ブス貧乏のサバイバル術がメインのようなタイトルですが、2/3くらいはコロナの発 -
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新型コロナが変化を加速させた。「遠い未来」は「近い未来」になった。
アフターコロナは、もう元の世界には戻らない。多くの人が、今まで曖昧にしか理解できていなかったことに体感を持って気付いたからだ。
本書は、アフターコロナ対策からその先の未来までを範囲にしている。
万能なAIが本当に出来てしまえば、全人類の97%を占める「馬鹿ブス貧乏な」ボクらは無用者階級になってしまう。それはそれでいいよと思う人は、もう何もしなくていい。だけど、「俺は無用じゃねぇ」と踏ん張りたいなら、今のうちに準備するしかない。
この本は、読みたい人だけ読めばいい。本書は、ちょっと毒が強めだ。のんびりした内容に思える表紙からは -
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諸々網羅されてて面白い。女性の生きづらさについて、年齢のステージ別にまとめてあるのだが、外見とか性欲とか更年期とかが、キャリアや人間関係と併せて一冊に纏まってるなんて、なかなかないパッケージだ。
ただ政治経済について副島隆彦を相当推してる所は、若干引く。個人的には危なさそうなので手を出していないゾーンである。もう少し穏当なところで落ち着いても良いのではないか。
あと「馬鹿」と銘打ちつつも著者は院卒・大学の先生で、ひたすら読書/生涯の学びを推奨している。したがって読書ができる程度の知性(の獲得)が前提となっている。まあ本書を手に取る人間は読書家だろうとは思うけど… -
Posted by ブクログ
「人間は誰もが情報の束だ。誰もが、どんな他者からも学ぶことができる。あなたも学ぶことができる。出会う人はすべてあなたの教師だ。10歳の子供からも学ぶことができる。貪欲に学ぼう。情報は、あなたの内部からわきあがって来ない。外から来る。実は外部からもたらされる。この心的態度を身につけてないと、あなたは年齢を重ねるごとに、いきづらくなる。あなたの世界が狭くなる。それは、つまらないことだ。」
「本当の意味での教養とは、多くの人々の努力で支えられ維持されている世界に対する想像力を持つことだ。他者に対して自分ができることは惜しまず実行し、自分にできないことや、してはいけないことは抑制することだ。」
元祖