藤森かよこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
グサグサ来る文章を読みながら、頭のどこかで言い訳や逃げ道を考えたいがそれをさせてくれない程「あなたは馬鹿でブスで貧乏なのだから」から始まる言葉で現実をさらに突き付けられる。でも読みがいはとてもあったし、一冊を通して、生きてる間の学び続けることの大切さを痛感した。
37歳まで、65歳まで、そして死ぬまで、の3パートに分かれているが、自分の属するパートはスラスラ読めたが、それ以外は読むのに時間がかかった。
今まで書籍の参考文献を気にした事は無かったが、文章にも紹介される頻度が半端じゃない。一度読んでみたいという興味を持った本が非常に多かった。 -
Posted by ブクログ
“国語能力の習得と習熟は、あなたが楽しみつつ生涯かけてするべきことだ。あなたに国語能力がついていくにつれて、生きていることは面白く、ラクになっていく。
あなたは馬鹿なので、国語能力が開花するのは遅い。中年になってやっと蕾がほころびかける段階に達する。それでいい。焦っても急いでもしかたない。馬鹿なんだから時間はかかる。”(p.122)
“ただ、目の前のすべきことに集中して確実に淡々と努力するしかない。遅々たる歩みを重ねるまっとうな日々の蓄積である自分の人生を、堂々と落ち着いて引き受けるしかない。”(p.147)
“自分がいかほどの恩寵の中で生きているのか、いかほどの他人の努力の上に生きて -
Posted by ブクログ
こんなタイトルを付ける人は、とても冷静で現実的に違いないと思った。
それは当たっていた。
あとがきにあった、“「馬鹿」「ブス」「貧乏」という言葉に目くじらを立てる人がいるけど、否定したところで、馬鹿が聡明になるわけでも、ブスが美しくなるわけでも、貧乏が金持ちになるわけでもない”といった指摘が非常に気持ちよかった。
性というものをまじめに考えること、自分の意見を言うこと、なぜそのような考えなのか背景を探ることが丁寧に提示されていてまるで講義を聞いている気分だった。
この本や書かれていることはものすごく必要だけど、日本の男女ともに受け入れるのが苦痛だという人がものすごく多そうだと思った。
なぜ -
Posted by ブクログ
ネタバレこれは好き嫌いが分かれるかもしれないけど、
刀でバッサバッサ斬っていくかのような語り口は、
私には爽快で、うんうん頷くものだった。
たとえば、
夫と離婚したいけど子供を片親にしたくないから
子供のために我慢している、という人がいる。
たとえば、
親をみないとならず、自分の楽しみも結婚も旅行も人生さえ諦めた、という人がいる。
たとえば、
会社で理不尽な扱いを受けているのに、
辞めることもせず、我慢している人がいる。
こういう人達は、子供のため、親のため、会社のみんなのため、頑張っている優しい人達なのか?
いやいや、けしてそうではない。
もしかしたら、優しさだと勘違いしてるだけで、
観察力不足 -
購入済み
馬鹿ブス貧乏とまあ耳が痛くなる言葉をずけずけと言われていますが、中身はとても愛のある(?)内容になっています。
平々凡々な人間がこれからどう生きていけばいいか、考えとその参考になる本を多く紹介しています。
引用元になった本もこれから読んでみようと思います。