岸川由美のレビュー一覧

  • ネット世論の見えない支配者 フェイクニュース、アルゴリズム、プロパガンダを操るものの正体

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     最近、職場でCopilotが推奨された。相談事を入れてみると、まずは共感してくれる。
    「それはお困りですね。」「よくそこに気づきましたね。」「あなたがそう考えるのも、もっともです。」
     
     これは良い。人は潜在的に共感を求めており、先に進む。回答内容も多岐に亘り、いずれを選んだ場合のメリット、デメリットも紹介されている。人間の話は、あっちこっちに思考が飛ぶため、こうは整理されていない。Copilotの方が、よほどわかりやすい。素晴らしい。うまく活用すれば、時間短縮に繋がる。

     ただ、最近もてはやされているAIは、いい事ばかりではない。翻訳ソフトは、生来の日本語に比べれば、ややぎこちない。時に、からかわれているのか?という変換になってしまう。やはり、人間ではないのだ。当たり前のことだが。

     昔、世論はTVや新聞などの情報媒体で形成された。今はそれらのメディアは青息吐息、あっという間にネットメディアが席巻した。

     自身もSNSに魅せられたくちである。Facebook(META)、X(Twitter)に次々と参入し、思ったことを呟いた。何と言っても、世界と繋がるという点が魅力だ。アラブの春などというソーシャルメディアによる革命まで起きてしまうと、ますます魅力的になる。ネットが歴史を動かすのだ。なんという時代に我々は生きているのだろう。

     一方で、もちろんデメリットもある。本編はその面にスポットが当たっている。ひとたび権力者側から敵視されれば、著者はあっという間にネットに情報を開示され、家族が危険になった。リツイートによる情報拡散、面白いぞ!と世界中からやってくる荒らし。本質がどこかへ行ってしまう。騒いだのち、傷つけた人は去り、傷ついた人たちだけが残される。そしてまた、新たな話題を求めてネットが騒がしくなる。この繰り返しである。嫌なら抜ければいいのだが、我々の日常は、今やネットなくしては生きられなくなっている。困ったものだ。我々は、自身で判断する頭と目を持たねばならない。我々より遥かに賢い知能を持ったAIを活用し、かつ、渡り合わねばならない。

     直近で銀行に行ったら、相談に来ている人が、外国人と高齢者のみだった。就業年齢の人々は、SNSで殆ど処理ができてしまい、銀行に来る必要がないのだ。歩きづらい体を抱えて、寒空に高齢者が列に並んでいるのは、正直胸が痛む。彼らにこそ、動かずとも得られるサポートが得られるべきなのだ。SNSの発達もAIの活用もいい。しかし、そこから弾かれた人を救済するシステムが、社会になくてはならない。使える人だけの社会にするな、と言っている。なぜなら、今、まさに、そうなりつつあるからだ。一方で、多様性社会をうたって、さも、我々は以前より寛容になったことをアピールしているのに。

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    2026年01月03日
  • カーマの愛に守られて

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    ネタバレ

    【ネタバレ含む】

    Ravenels 4th / Hello Stranger
    イングランド初の女医×内務省の諜報員(元刑事)

    二作目・ヘレンの話に出てきた女医と元刑事、ということで
    冒頭から物騒な街が登場しますし
    前作までとは雰囲気がある程度変わるので
    感覚を切り替えて読み始めました

    一見レイヴネル家とは関係なさそうなふたりなので
    ホイトのシリーズみたいな感じかなと思ったのですが……
    実はレイヴネル家と関わりがあったのですね
    一作目ヒーロー・デヴォンとケイトリン夫妻、
    デヴォンの弟のウェストン(ウェスト)も重要な立ち位置ですし
    登場はしなかったものの、あの魅力的なキングストン公爵(かつてのセント・ヴィンセント卿セバスチャン)が
    これまた粋な計らいをしてくれましたし

    ヒーローもヒロインもそんなに好きではないんだけど
    ウェストンがチャーミングなのが良いです

    で、次作はそのウェストンがヒーローのようで
    ヒロインも分かる人には分かるという

    パンドラの双子のカサンドラが最後なのかな

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    2020年01月01日
  • レディ・Cの笑顔は誰のもの

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    ネタバレ

    前作(英国一結婚から遠い令嬢)の内容を全く覚えてなかったけど何とか着いていけた。
    前作のヒロインと弟がヒーローで、その前作のヒーローの元婚約者が今回のヒロイン。

    小さい時から侯爵夫人になる為に父親から厳しく育てられたヒロイン。
    婚約がなくなり自分の人生を生きていこうとする。

    ヒーローは父親の愛が母を苦しめたと思っていてあんな風に人を愛さないと決めている。
    ヒロインとはギクシャクな仲だけどヒロインにしかめ面された回数を数えたりと、最初から好きだったんじゃん、と思わされる一面も。
    ホットシーンはヒロイン優位な立場が多くてその度に体が赤くなるヒーローが可愛かった。

    後半はヒロインが頑ななシーンが多かったけど、生い立ちや置かれた状況を考えたら仕方がないんじゃないかな。
    前作までのヒーローのしたことで婚約がなくなり唯一の肉親である兄は外国へ行ってしまい音信不通。
    ヒーロー姉妹に責められるとこはなんかモヤモヤした。

    幼い頃からガチガチに躾けられて、今自由になりたい結婚に縛られたくないと思うことはそんなに悪いことかな。
    ヒーローとも約束はしないという関係だったわけだし。

    色々言ってるけど主人公ふたりのやり取りは割とお気に入りです。

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    2024年04月05日