あらすじ
伯爵家の令嬢クラリッサは幼いうちから嫁ぎ先を決められていたが、婚約者は別の女性と結婚した。その女性の弟のマーカム伯爵は数々の女性たちと浮き名を流しながらも、自分とちがって評判に傷がつくわけでもない。クラリッサは彼と顔を合わせるたび、割り切れない気持ちを抱いて不愛想になるのだった。そのうえ、意地の悪いモールトンバリー卿にも、笑顔を見せないことに嫌味を言われるしまつ。
マーカムは紳士クラブに出かけた際に、クラリッサが賭けの対象にされているのを知る。彼女の笑顔を引き出した者が勝ちだというのだ。そんな賭けを止めに入ろうとして、「自分は彼女と交際している」と口から出まかせを言ってしまったもので……RITA賞ファイナリストによる新感覚のヒストリカル・ロマンス!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前作(英国一結婚から遠い令嬢)の内容を全く覚えてなかったけど何とか着いていけた。
前作のヒロインと弟がヒーローで、その前作のヒーローの元婚約者が今回のヒロイン。
小さい時から侯爵夫人になる為に父親から厳しく育てられたヒロイン。
婚約がなくなり自分の人生を生きていこうとする。
ヒーローは父親の愛が母を苦しめたと思っていてあんな風に人を愛さないと決めている。
ヒロインとはギクシャクな仲だけどヒロインにしかめ面された回数を数えたりと、最初から好きだったんじゃん、と思わされる一面も。
ホットシーンはヒロイン優位な立場が多くてその度に体が赤くなるヒーローが可愛かった。
後半はヒロインが頑ななシーンが多かったけど、生い立ちや置かれた状況を考えたら仕方がないんじゃないかな。
前作までのヒーローのしたことで婚約がなくなり唯一の肉親である兄は外国へ行ってしまい音信不通。
ヒーロー姉妹に責められるとこはなんかモヤモヤした。
幼い頃からガチガチに躾けられて、今自由になりたい結婚に縛られたくないと思うことはそんなに悪いことかな。
ヒーローとも約束はしないという関係だったわけだし。
色々言ってるけど主人公ふたりのやり取りは割とお気に入りです。