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  • 少女小説家は死なない!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時代がかわり、多くのひとの手や口を通過すると、ものやコトバの意味やニュアンスは変わってしまう。新鮮なものは古めかしくなり、個性的だったものが凡庸になる。発生した順序や経緯は顧みられず、「その時」の都合や常識で判断されがちになる。なにかを誰がいつしたことなのか、いつの間にか消えてしまいやすい。
    だから、きっぱり宣言しておく。
    少女小説とは、氷室冴子の影響下にあるもののことだと。
    彼女がいたから、この国のすべての本好きな少女たちは、少女小説を読むことができるようになった。彼女の作品が読まれるかぎり、彼女のように自分も書きたいと願うひとがあるかぎり、少女小説家は死なない。
    p.293 解説 久美沙

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    2026年04月27日