梅津和夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
DNA鑑定とは何かを解説した本。DNA鑑定の基本的な知識から、活用方法、鑑定事例までを著者の経験も踏まえて紹介する。
DNA鑑定と一口に言っても様々な方法がある。初期の頃は手間もお金も掛かっていて、鑑定精度も低く、事件の鑑定では冤罪に近いような事例もあったらしい。
当時は一般への利用は難しかったようだが、時間の経過と共に、現在では多くの分析結果、知見がデータベース化されたことにより、鑑定がやりやすくなっている。
古生物から現代まで、著者が関わった事案を中心にDNA鑑定の在り方を考察している。著者は自称DNA鑑定マニアというほど鑑定経験が豊富だが、結果の考察には慎重なタイプのようで、データを鵜吞みにせず色々な切り口で考えを述べていて好感が持てた。DNA鑑定というと、殺人事件の犯人や被害者特定の証拠として有名になったが、現代では生物に絡む様々な用途がある。動物だけでなく食品の鑑定もやるらしい。
因みにジュラシックパークで有名になった虫入り琥珀から恐竜のDNAを取り出す
話の考察はとても面白かった。自分もあの映画に刺激されて化石ショップで虫入り
琥珀を買ったけれど、これは偽物かもしれない。でもお気に入りの標本なので、
DNA鑑定はしたくない。知らない方が幸せということもある。