同志社大学新島塾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
署名や副題から、佐藤氏によるビジネスや勉強に
対するテクニックの伝授のようなに感じますが、
全く違います。
同志社大学で実施された実践的特別講義の内容が
そのまま書き起こされただけですが、これが非常
にハイレベルです。
インプットとアウトプットの技法などという、あ
りきたりなビジネス書で取り上げられているよう
な内容とは全く異なります。
本当にエリートを育てるための講義なのです。
主に佐藤氏のライフワークでもあった北方領土
問題を中心に、学生たちがもし自分が外交官であ
ったらどのように振る舞うか、というような対話
型の授業が続きます。
その他にも、歴史、AI、ゲノムまで多岐にわたり
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Posted by ブクログ
久しぶりに佐藤優本を読んだが、これは題名より中身が良かった。特に、主にロシアとの激しい外交戦について東郷和彦氏を交えた生々しいやり取りを大学生向けに講義しているところ。北方四島についての交渉は、まだ決着してない、現在進行形の課題であるが、ソ連(ロシア)との交渉の生々しさ、落とし所を探しながら国益を取りに行く姿勢など、最近ではテレビやニュースではほぼフォーカスの当たらない所の裏側だけに、刺激的。経済的な視点だけで、四島を得るメリットがないと言い切る経済学者に対して、それはそう言う立場の人はそう言うだろうとして、これは国として必要な闘いなのだと言う立ち位置など、自身の視点が経済的な観点かつ、本当に
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Posted by ブクログ
ネタバレ同志社大学から選抜された「新島塾」の学生に対して、理系文系を超えた「統合知」としての教養の意義を伝える講義。
まず、外交官として不足している基礎学力は、「数学」「論理学」「哲学史」だと佐藤優氏はいう。つまり外交官に必須のディベートには、膨大な知識量と論理的な思考力と思考の鋳型形成、つまり個別の問題を束ねて総合的に見て考え、適切な判断が下せる力―「統合知」―が必要だという。
ドイツ語で広い意味での「科学」(Science)を「ヴィッセンシャフト(Wissenschaft)」と言う。ヴィッセン」は「知識」、「シャフト」は「体系を持っている全体性」。中世では、「博識」と対立する「体系知」を意味した -
Posted by ブクログ
自分の世界や視野の狭さに気づかされ、日本とロシアとの関係性から流れを知って驚き、知識の深さを少しでも感じることができた感じです。
P67 文理融合が重要。
知識によって、怖がらなくてもいいものを知識で補う。
参考書:「地方上級“教養試験”過去問500」
P71 統計が重要
P82 世界史
何年に何があったかということと、
歴史的な流れを掴むために
参考書:「世界史詳覧」
★そのほかの参考図書
・論文の書き方 (1977年) (講談社学術文庫)
・知の技法 東京大学教養学部「基礎演習」テキスト
発売日:1994年04月08日
・新しい高校生物の教科書
・新しい高校物理の教科書
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