田川欣哉のレビュー一覧
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ネタバレ現代のビジネスマンに必要とされるスキルについて記された名著。
メモ
・テクノロジーの気配を消して、ユーザーの生活空間と自然に共存できるプロダクトに仕上げること。
・デザイン思考の本質は人のリアルな課題や振る舞い、感情の動きなどを高い解像度で捉え、それを構造化した上で、プロトタイピングを通して課題解決の方法を模索すること
・一方でもともとのアイデアやwhyの部分については個人的な体験によるものが多く、デザイン思考で生まれるものではない
また、ブランドやスタイルを作るデザインでもない。これはクラシカルデザインが提供するもの
・ヨーロッパ主導、クラシカルデザインのI派とアメリカ西海岸主導のwe派 -
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BTC型人材の提唱や経済産業省の『デザイン経営宣言』の中心人物として有名なTakramの田川欣哉さんの書籍。デザインに関して、わかりやすく、とても濃い内容が書かれていた。 特にBTC型人材、デザイン思考については今まで読んだ書籍の中でも1番わかりやすかった。
"デザイン"ってそもそもどういう意味なのか、ヨーロッパ/シリコンバレーでのデザイン、I派/We派について説明し、ぼんやりとした輪郭をはっきりさせ、現在求められているデザインについて解説しています。
デザインだけでなくテクノロジーやビジネスを身に着けたいデザイナー、デザインを事業に取り入れたい経営者/組織にオススメで -
Posted by ブクログ
超良書。デザインの重要性が日に日に増す昨今、キャリアの構築方法として参考にしようと手に取ったが
参考になる部分が多い上に、著者の親切心か参考図書も豊富に書いてあり、わかりやすい論理が言語化されている
イノベーションの歴史も要素にきちんと分解されていて
腑に落ちる内容となっている
クラシカルデザインのスキルの伸ばし方、特にセンスと呼ばれる非言語な領域も
誰でもできる手法を紹介してくれている
やるやらないは本人次第、自分はビジネス、エンジニアリングの両方を経験しているので
本書でいうBTC人材になれるよう日々精進したいし
その背中を少し押してくれる内容になっていた
本からのアイデアを行動として実践 -
Posted by ブクログ
これからの時代、どういうスキルを持っていれば生き残ることができるのか。そこに答えはあるのだろうか。
本書は2019年発行の書籍なので、Chat-GPT(生成AI)が一般化された2022年以前のものだ。
ここほんの数年の間で、「生き残るためのスキル」は、目まぐるしく変化している。
正直、私自身もこれらの情報に翻弄されている感が否めない。
しかし、私も含め、働く人々が安心できる答えを探しているのも事実だろうと思う。
本書では「これからは【BTCスキル】が重要だ」と説いているが、「Business
(ビジネス)」「Technology(テクノロジー)」「Creativity(クリエイティビティ)」の -
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■論点
破壊的変化をどう生き抜くか?
時代の加速度的変化にともない、イノベーションを起こせるBTC人材が必要であること、BTC人材になるための方法を伝える本。
■答え
デザインの力(課題解決のためのデザイン、スタイルやブランドをつくるデザイン)を身につける
■根拠
・オペレーション人材が増えすぎて、変化ができない。(未来は変化の積分値)
・時代が4P+経験が必要になってきた。
■答え(how)
・イノベーション人材(BTC人材)になる
■根拠(具体策)
・デザインリテラシーを鍛える
・センスを鍛えるふせんトレーニング
A:自分が良いと思うものに「青」
B:ダメと思うものに「赤」 -
Posted by ブクログ
デザイン思考ができる人材に興味があって(になりたくて)、手に取った本。
「これからはビジネスとクリエイティブ(≒デザイン)とテクノロジーの
3領域が分かっている人材が必要」という
著者の主張は、シンプルで、とても分かりやすいです。
(実際、育てるのはとても大変だろうと思うけれど。)
この本の立て付けは、入門書の立ち位置になっていて、
(著者も言う通り)もっと学びたい人は他の書籍やスクールに行ったり、
実践で鍛える必要性があります。
もうすこしその点のガイダンスが巻末などにまとまっていれば、
よりネクストプランが明確でよかったかと思います。
それにしても、著者がデザイナーだけあって、
この本 -
Posted by ブクログ
著者が東京大学出身でRCA卒業という優秀な経歴を持つ方がどんな考えを持ってデザイン分野の仕事をしているのかが気になって購入した。
主な内容はビジネス・テクノロジー・クリエイティブ(=BTC)の結びつきからイノベーションを生み出していくためのスキルについて書かれていた。
全体的にそれぞれの結びつきの部分に対してフォーカスが当たっている印象で、どの領域に軸があると言うわけではないので、これを読んで実践するのか知識という点では効用が薄いように思えるが、著者含めTakramの企業文化として大事にしていることとして読むには面白いかなと思う。
複数の領域を横断して新たな価値を生み出したい人やTakra -
Posted by ブクログ
イノベーションのお勉強。
BTC=ビジネス×テクノロジー×クリエイティビティ
4Pから5Pの時代へ
BTC型人材の頭の中でも、このような越境的新結合が起こりやすい状態が生まれます。これは、方法論としてのデザインの中に、ビジネスやエンジニアリングと全く異なるアプローチが豊富に含まれるからです。そして、そのデザインのアプローチの大半は「ユーザー視点」と「美意識」に立脚しています。B型やT型のロジカル思考と、それに相反するようなC型のユーザー視点や美意識のあいだを振り子のように行ったり来たりすることで、異種交配、つまり価値創造の打率が自然と高まります。
「エッジエフェクト」
海にも -
Posted by ブクログ
ネタバレ経済産業省の低減「デザイン経営」の立役者が著したBTC(Business, Technology, Creativity)人材の定義とその要件を示した本である。非常に読みやすい。
情報流通のコストが下がったことによる一種の弊害は差がつきにくくなったことである。電球を発明したのはエジソンではない彼が発明したのは電力システムである。(結局「直流」にこだわったため敗北しているのだが。)ここで大切なのはタッチポイントに対して明確に答えを持って顧客体験全体を考えたのがエジソンだったということである。(ちなみに書籍にはこの話はない。)
この本ではデザインを「課題解決」としてその課題として「顧客体験」