ミシェル・オバマのレビュー一覧
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「いじめに対して向き合いつつ、決して相手と同じレベルに落ちないこと。 支配をちらつかせた脅しとは、相手の人間性を奪う一つの形だ。」
差別されたり貧乏であることが当たり前になり過ぎて、1日1日をただ過ごすことで心身を消費して、大切な人の命を奪われても流れに抗わない、というよりも抗えないほどの弱者の人たちに何度も寄り添い、共感し、現実を受け入れつつも、教育によって自分の未来を変える力や抗う闘志を持つことの大切さを訴える。
自身が黒人であるが故の差別や裕福ではない環境の中でも真っ直ぐ生きてきた経験を基に、弱者に対して自身がメッセンジャーとなって、チャンスや自信を与える側にまわっていく一連のストーリ -
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バラクオバマとのエピソードは愛と温もりに満ち溢れていて、読むこちらも眩しさに目を細めてしまう。
特筆すべきは選挙活動の最中の娘さんのバースデーパーティーのエピソード。 -
Posted by ブクログ
すごく読みやすい。
地の文章もすばらしいのだろうけど、翻訳もすばらしい。
ひとつの少女の物語として、ウェルメイドされた小説のように(赤毛のアンみたいな)読んでしまった。
幼き頃のシカゴのサウスサイドの街並み。
出て来る登場人物(彼女の親戚たち)みんな愛おしい。
父・母・兄についてもとっても魅力的だった。
そんな素晴らしく楽しめる文章世界のなか、
彼女自身だからこそ描ける葛藤の日々。
よくこんな風に細かく日付け単位で様々な出来事を描けるなあと感嘆した。
おそろしいほどの事実確認作業を要したはず。
それでも細かく描くことによって映画のように惹きこまれる臨場感が出せるがゆえの。。。
彼女の葛藤の -
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女子必読
編集者が優秀なのもあるが、やはりミシェル・オバマその人そのものが海を超え言語を超え伝わってくる良書。彼女の努力と高学歴は、教育があればお金が儲かるとは一言も言っていない。自分の人生を主体的に幸福にするために、と述べている。ファーストレディ就任中の様々な活動や辛かった事が手にとるように伝わってくる。アメリカという国だから、ではなくどの国どの土地にあっても、社会を良くしていく努力が個々に求められている。年齢を重ねても手元にお金はない私でも勉強は続けよう、と元気が出ました。
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Posted by ブクログ
これほど世界に勇気と優しさを与えてくれた、立派な女性でも、不安に押しつぶされて逃げたくなる時があるのだと知って、勇気づけられた。
自分が不安に負けないように、自分から自分へ、ポジティブな言葉をかけること。
そして、他人に不安を与えないこと。特に子どもは、大人の顔色に敏感だから、笑顔でハグして「あなたの存在まるごと認めている」ということを分かりやすく伝えること。
小さな成功が不安を和らげること。
どれも困難や悲しみ、ストレスにぶつかったときに、私を助けてくれそうな言葉や対処法。常に心に留めておこう。
特に彼女の母が、いつでも彼女の心の支えになっていることに感動した。私の母もそうであるように、いく -
Posted by ブクログ
バラク・オバマの妻であるミシェル・オバマの自伝。貧困街の生まれでありながらも名門プリンストン大学とハーバード・ロースクールを経て弁護士になり、バラクと出会い結婚し、ファーストレディへ。順風満帆に見えるサクセスストーリーの裏側が紹介される。
自分のことを「賢くて分析好きの野心家」だと考え弁護士の素質に気付いたこと、ハンデを原動力に変え自分を信じて勉強したこと、
『制限や世間の目等の心労』を『自分の持つ影響力』と捉え活用したこと、
的確かつ前向きな自己理解のもと自分を信じて努力する聡明さ、芯の強さに惹かれる。
また、一つの事実でも捉え方次第であり、ミシェルは咀嚼の上手い人だと思った。活かしたもの -
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印象的だったフレーズ
もちろん、このように生まれながらに自信を持っていることは素晴らしいが、…慣れるまでには努力か必要だった。…ただその存在感が強すぎたのだ。その自信、自分が世界に変化をもたらすことができるという彼のそばにいると、どうしても彼と自分を比べて気後れした。…本人が気づかないうちに私自身の目的意識を脅かしているように思えた。
誰しも、自分より圧倒的に賢い、または、タイプの違う人と共にいることは拒絶反応がでる。ミシェルはバラクへの強い絆を感じ、一緒にいることを諦めず、自分も楽しんで生きることを学んでいった。本文の言葉を借りると、愛が勝ったのだ。
自伝には成功体験ばかりが載っていると -
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ミシェルは、賢くて、パワフルで、それでいて優しさあふれる方だと感じました。
前半の生い立ちから大統領夫人になるまでの記述は、米国の差別意識や教育環境などをうかがい知ることができました。
後半は、プライベートなど全くない公人としての立場と、家族を守る立場との狭間で、揺れる気持ちが良く伝わってきました。
ただ頭が良いだけでなく、柔らかな豊かな感情を持つファーストレディだったのだろうと想像します。
米国民の健康志向を高めたことは、ミシェルの大きな功績だったことと思います。
全てをさらけ出したわけではないでしょうけれど、ミシェルという素敵なファーストレディの心の内を知ることができ、働く母とし -
Posted by ブクログ
・内助の功
・その時代のファッションアイコン
が自分の中のファーストレディー像だった。
彼女の場合そのどちらも持ち合わせていたけれど夫とはまた別の独立した存在に見えていた。(実際にその人物になることが幼少期からの願いであり、本当に彼女の思惑通りだったのにはビックリした)
夫が手の届かない賢者であるのに対し、彼女は地に足つけたindependent woman。(事実だけど)まるでフィクションのような対比で、しかもバランスまで取れているところに感心してしまった。
日本語版タイトルが『マイ・ストーリー』…
確かに自伝だから主題は一人称なんだけど、彼女だけの物語じゃないんだよな。彼女や家族の人 -
Posted by ブクログ
ミシェルオバマの幼少期、オバマとの出会い等のプライベート部分が書いてあり、親近感がわき、面白かった。そしてファーストレディーのときに取り組んだことや経験したことが書いてあり、一見華やかにみえる生活であるが、苦労も多いことを学んだ。
ミシェルオバマほどの才能がある人でも『自分は十分であるか』という疑問が常にあったようで、意外だった。しかし、やはり黒人女性というだけで、いろんな問題が付き纏うので、そのような考え方になってしまうのは仕方ないと思った。
【自分にも取り入れたいこと】
・子供を芸術や文化に触れさせる
・週末にブートキャンプ(友人との絆強化)を実施する。
・子供には愛情と高い期待を注ぐこ -
Posted by ブクログ
友人同士でお喋りしているような感じでゆったり物語が進むので、もし最初から読み始めていて飽きてきたなあ…となってしまったときは、序盤を読み飛ばして大学に入ったあたりから先を読んでみるのがおすすめです。
・サウスサイドで生まれ育ったミッシェル氏が、マイノリティであることがどんなことを意味していたか、「どこにも自分のルーツがないと感じる」というのはどういう感じなのか、など、友人に話しているような感じでざっくばらんに打ち明けてくれていて、まるで自分の友人の経験かのように読むことができます。日本に生まれ育った私にはとても稀少な体験でした。
・ハーバード卒の弁護士という輝かしいキャリアから非営利団体へ