大井実のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
九州・本・社会のいずれかに関心がある人に全力でオススメ。
《読書に関して書かれた文章の中で今までに一番しっくりきたのが、イタリアの文学者ジャンニ・ロダーリの次の言葉だ。
「みんなに本を読んでもらいたい、文学者や詩人になるためではなく、もうだれも奴隷にならないように」
おのれの頭と体を使って自問自答することの大切さを、シンプルな言葉でこんなに見事に言い切った文章は、やはり文学者や詩人にしか書けないと感動した一文だ。》
《社会学者のレイ・オルデンバーグが、「サードプレイス」という観念を提唱したのは四半世紀ほど前になる。家庭と職場の間をつなぐ居心地のよい第三の場所が現代社会では重要であるとし -
Posted by ブクログ
★★★2019年1月レビュー★★★
本というものの素晴らしさ。
本屋が存在することの意味。
大切なことを改めて教えてくれる一冊。
『キューブリック』という福岡県にある本屋。福岡に住んでいたときにたまに行っていた。箱崎店のほうだが。当時から、居心地がよく品揃えにこだわった本屋だと感じていた。
小さな店だが、その「狭さ」こそが武器だという。
大型書店だと、たくさんの本をそろえることができるが
そこを訪れた人は本を探すのに疲れてしまう。
しかし『キューブリック』は著者でもある店主が選んだ、本当に良い本だけを置いている「セレクトショップ」だから、訪れた人に「本との出会いの場」を提供できるの -
Posted by ブクログ
僕が好きな福岡の街の本屋。
小さくも温かく、そのお店には安心感とわくわくした興味が内包されている。
そこに行けば、自分の知らない新しい何かが待ち構えているような。
そんな感情を抱かせてくれるお店。
なぜ、店主がこの本屋を作ろうと思ったのか。
どうやってこの本屋を作ったのか。
そしてそこに関わる街の話、人の話。
この本を読んで感じたのは、このブックスキューブリックというお店は、何か一つの考えから生まれたのではなく、きっと様々なセンスのいい色々なものから影響を受けつつ、生まれ、そして福岡の街で育まれてきたのだなということです。
たくさんの人の生活に影響を与え、そしてたくさんの人たちに愛