蛯原健のレビュー一覧
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ネタバレ「テクノロジー思考」とは、テクノロジーが支配的な立場として世界に強い影響力を与えている事実に焦点を当てた思考アプローチのこと。この本は筆者が普段実践しているテクノロジー思考を持って世界を眺めるプロセスをまとめたもの。
テクノロジーが世界に与えてきた影響、米国・欧州でのデータ資本主義に対する議論、インド・中国のテクノロジー革命とスタートアップ育成の動向がきれいにまとまっている。
・「イノベーションか、死か」、「テクノロジーか、死か」そういう時代を今、我々は否応なしに生きている
・イノベーション至上主義と過剰流動性によってスタートアップブーム、ユニコーンブームが生じた
・地方の都市化よりも早く、 -
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テクノロジーの視点で世界の変化を考察した本
DXとは何か?なぜリアルやローカルに向かうのか?よく分かった。
加えて、中国やインドの成長の理由と今後のチャレンジも。
Written about transformation of the world from technology view.
I deeply understood what DX means and the reason why tech companies are targeting the real operation, local market.
In addtion, the reason why China and -
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テクノロジーという切り口で、産業、政治、国際関係等の様々な分析を行っており、部分部分では理解もしくは感じていたことを一気通貫で纏めてあった読んでいて非常にすっきりした。すっきりすると同時に、自らも一つのストーリーをもって世界を理解し、行動することの重要性を再確認した。
・ソーシャルインパクトファンドとベンチャーキャピタルの交差点(P74)
・米国移民からインド人移民一世への歴史的パワーシフト(P139)
・フリップカートエフェクト(P157)
・「投資の目的地」から「世界の投資家」へ(P170)
・テクノロジー標準化戦争と国家安全保障(P200)
複数個所に、「そのような考えは非テクノロジ -
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1.持っている課題と、この本を読んだ理由--------------------------------
【課題】テクノロジーに関する仕事をしている中で、歴史や未来への思考について整理が必要
2.得た知識・気づき----------------------------------------------------
★・DXの定義、組み合わせの概念
★・3つのネクストフロンティア:①DX、②地方革命、③ソーシャルインパクト革命
★・失敗のコストが極小化しており、それを回避することによって生じる機会損失の方が相対的に大きくなった。
3.ひらめき・アクション------------------ -
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ネタバレ## 感想
- テクノロジーそのものではなく、どのように世界や企業が動いているのかをテック面から考える、というアプローチの本。
- インドの話は印象的。数学に強い文化、ITならカーストを乗り越えられる、外に出ることに抵抗がない、みたいな色んな要素が今のインドを作っているという話。
## メモ
- テクノロジー思考=あらゆる事象にテクノロジーが関与している現代において、テクノロジーの影響度に焦点をおいた思考アプローチ。
- 2018年、スマホの出荷台数がゼロ成長に。インターネット産業は成長産業ではなくなった。次はインターネットの外がくる。
- 米国19年1月時点のスタートアップ時価総額はU -
Posted by ブクログ
テクノロジーで今の景況トレンドを捉えた一冊。難解な技術用語はないがIT系バスワードは満載なので、そのあたりの予備知識は必要。第6~7章の印中分析は非常に面白い。インド人CEOは多いが、IT極集中がさらに加速すると米国と伍する存在として中国とともにインドは並ぶかもしれない。そして今や核の代替としてITがポスト冷戦構造の武器として使われているのも興味深い。
冒頭は短絡的&断定的な見解が多く、それベースの三段論法が展開されるので無責任ブログにありがちな謂いっ放し感はやや強い。(例えばグーグルの数々のトライを長期視点を持たず「失敗例」として列挙したり)第3章の次のフロンティア分析(既にDX化した広告 -
Posted by ブクログ
スタートアップを含むテック業界を巡る現況、米中欧のパワーバランス、インドや中国などスタープレーヤーの環境について、と網羅的に幅広く記述されており、勉強になった。
スタートアップブームが生じている理由として、イノベーション至上主義(社会変化のスピード・インパクトよりも自らの変化が小さい場合は負けるというドグマ)と過剰流動性(金あまりにより機体収益が低いアセットクラスへ落ちてきたこと)が挙げられている。
リーマンショック後の10年間でスタートアップの企業評価額の中央値が5倍になっているという話は面白い。
一方で、本書は2019年8月に第1刷が出ているが、既に状況は変わり始めているように感じるこ -
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基本的には資本が多ければ、研究費も多い。
都市に人が集まれば、市場は活発になり、資金の流動性も上がる。
インドと中国。
この二つの国は、今まさに資本が入り、都市に多くの人が流入している。
何も考えなくとも、普通に年月が流れれば、
成長しかない国だろうと感じた。
未来年表では2025年には東京の人口も減少していくという。
日本という国でも、地方というフロンティアに技術で橋がかけれれば、
もう一度世界と戦うことができると思った。
そしてもう一つの未来を考えてみる。
これまで地方から都市という移動だったかもしれない。
この事実を線形伸ばすだけで、
これからは国から国への移動がより活発になるこ