ジャスパー・フォードのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
時は現代、舞台は今とは少し違うイギリス!?
魔法やら竜やら不思議な生き物がいるけれど車は走る、裁判で訴えられる、テレビもある、現代社会を取り込んだファンタジーワールド!!!
そんな中、魔法使い達はピザ屋の出前や下水道の詰まり取り、移植用臓器の運搬とリフォーム工事など、資本主義に上手く?折り合いを付けながら生きている・・・
主人公は魔法使い達を束ねる会社の社長代理で、もうすぐ16歳の少女?
彼女は魔法使いではないが魔法使い達のマネージャーをしている。
そんな彼女がある日、ドラゴンスレイヤーの速習コースで最後のドラゴンスレイヤーになってしまう?
しかし彼女が戦うべきは狡猾なドラゴン!?ではなく欲深き資本主義!
現代の資本主義の汚い部分が良く描かれています。
何れにしてもヴォルデモードと資本主義が手を組んだら・・・
是非読んで想像を膨らませてください。
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Posted by ブクログ
魔法が衰退し、資本主義が支配する世界で、15歳の主人公が「最後の竜殺し」に選ばれるというストーリーです。
魔法を仕事として提供する企業「カズム・マネジメント」を経営しながら、使命に向き合う彼女の成長は、未熟ながらも奮闘する姿に引き込まれました。
魔法が商業化されるという設定や、技術革新と旧産業の衰退を重ねて考えることで、社会風刺的な面白さも感じられ、最後まで楽しく読めました。
主人公の若さゆえの視点は好みが分かれるかもしれませんが、ユーモアとシリアスのバランスが絶妙で、読後の満足感はありました。
ファンタジー好きや、現実世界の変化をテーマにした物語が好きな方には特にオススメの一冊です。 -
Posted by ブクログ
前作、最後の竜殺しからの続きとなる本作!
魔法の力が衰えてはいるが残っている世界で、魔法使い達はピザの配達をしたり、家のリフォームをしたり、魔法の力で樹を植えたりと何とか何とか生計を立てていた・・・
前作で死んでしまった主人公の相棒のクォークビースト!
最近、街中で別なクオークビーストが見掛けられる?
そして、前作以来のビックマジックによって調子の上がっている魔導士達は、橋をかける土木工事を請負、その準備中に大きなトラブルに見舞わられる!!!
そんな中、魔法の力の独占を狙う魔法使いと、主人公ジェニファーを嫌う国王が悪巧みを練っていた・・・
そして、伝説の魔術師マイティ・シャンダーの影が蠢く!!!
ハリーポッター程、魔法の力に絶対的な強さは無いが、人々に魔法は認知されている。
魔法は使えてもお金を稼ぐ事が大変な事、魔法が法律により雁字搦めにされている世界で、魔法使いのマネジメント会社の社長代理の少女ジェニファーストレンジの物語!!!
前作を読み終わってから数年、ずっと続編が出るのを楽しみにしておりました!
いつになるか分かりませんが次巻が出るのが楽しみで仕方ありません♪♪♪ -
Posted by ブクログ
人間が冬眠するようになった世界でのお話。たべまくってたっぷり太って眠りにつくんだけど、数パーセントの人は途中で目覚めてしまい、「ナイトウォーカー」になって、人食いを始めたりするようになる。ナイトウォーカーは脳死状態と考えられていて、二、三年単純労働をしたあとは「分配」と言って、臓器提供のネタにされ一生を終える。
チャーリーはナイトウォーカーをひとり「再配置」のためセクター12へ送り届ける予定だったが、途中で事件に巻き込まれ……。
のっけからジャスパー・フォード全開。設定が奇抜だし出てくるのもへんな人ばかり(笑)しかも誰が味方で誰が敵だかさっぱりわからない。そんな五里霧中(というか冬の話だけにブリザード?)のような展開ではあるけど、細かいところはあまり気にせず、ストーリーを追ってどんどんページをめくっていけば楽しく読める。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ過酷な氷河期に見舞われている地球上で越冬のため冬眠するようになった人類。越冬期間であっても、厳しい冬それ自体を含め様々な危険があるため、数%の人は眠らずに冬を越す。主人公チャーリー・ワーシングはそんな眠らず冬を越す冬期取締官の見習いとなる。見習い仕事として、越冬に失敗したナイトウォーカー(ゾンビみたいなもん)を運ぶことになったチャーリーは、その仕事を終えた後今まで見たことがなかった「夢」を見る…。
タイトルと挿絵と裏表紙のあらすじで持っていこうとしている話の方向とかなりずれた本筋だった。確かに少年の成長譚の部分もあるが、どっちかというと巻き込まれ系迷惑トラブル被り男子が実は世界を救う系。
これを甘いひと夏の初恋物語のように誘導するのは詐欺に近い売り込み方じゃないか?きちんと読めばそれなりに面白いSF小説なのに、余計な印象が先行してるので情報が邪魔して楽しめなかった。残念 -
Posted by ブクログ
魔法使いやドラゴン退治といったファンタジー(無から有を生み出す論理)でおなじみの設定が、じつは身も蓋もない資本主義(有限性の論理)の中にがっちりと組み込まれてしまっている、という独特の世界観。しかし、この落差を利用して資本主義の世界を徹底的に突き放して戯画化するほど振り切れているわけでもなく、ファンタジーとしてもアイロニーとしても中途半端な代物になってしまっているような気がする。期待していたほど面白くなかった。「敵は竜ではなく資本主義!?」という表紙カバーのコピーが巧かったということなのかもしれない。カバーイラストの主人公ジェニファー・ストレンジの表情がいい。
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Posted by ブクログ
・ジャスパー・フォード「最後の竜殺し」(竹書房文庫)の巻頭の1頁にこの物語のすべてがある。ただし、当然のことながら、それは読み終はるまで分からない。しかし読み終はるとその意外な物語に驚く……とはならない。「どれもこれも一週間のうちに起きたことだ。」 (9頁)それがここに書かれてゐるだけであり、それをふくらませたのがこの物語である。さう、それだけのこと、それだけの物語なのである。しかしおもしろい。
・物語の舞台は現代のヨーロッパあたりの王国である。王様がちやんとゐる。魔法は生きてゐるが、その力は衰へてゐる。魔法使ひ(本書では魔術師)も大変である。最初の章題は「実用の魔法」(10頁)である。実用とは何か。この場面では「家の配線を魔法で修理する」 (19頁)ことである。「大元の魔法プログラミング言語のルートディレクトリを少し書きかえれば、配線修理のような作業も比較的かん たんにできる」(同前)、そんな魔法なのだが、これは一体どのやうな魔法であるのか。現代に生きる魔法であるからにはプログラミングは避けて通れないといふことであらうか。大体、配線を魔法で直すとか、「走っている最中に車のギアの部品を交換」(16頁)するとか、かういふのは、走つてゐる間は別にして、修理する人間は決まつてゐよう。それを魔術師が行ふ。「実用の魔法」であればこそである。ただし、「〈魔法法(一九六六年改正)〉によって、どんなに小さな魔法を使ったときでも、書類を提出することが義務づけられている」(19~20頁)。これも大変に面倒である。そんな面倒な仕事を引き受けてゐるのが主人公ジェニファー・ストレンジである。魔術師はその場に合はせて魔法を使ひ、ジェニファーはその後始末をするといふことであらう。彼女にはそのやうな会社管理と今一つ、魔術師の世話といふ仕事がある。「そのうえカザムにいる四十五人の魔術師の面倒を見て、その住まいであるぼろぼろの建物を管理し」(10 頁)てゐる。そんな彼女でも実は魔術師ではない。「結局のところ、魔法は素質があるかないかの問題なのだ。」(52頁)といふ、その素質がないのである。にもかかはらず、最後に彼女はドラゴンスレイヤーとなる。それは運命であつた。「だれを待っているとおっしゃいました?」「ジェニファー・ストレンジだよ」「ジェニファー・ストレンジはわたしですけど!」「そうか(中略)待ち人来たる!」 (158頁)といふわけで、彼女は最後のドラゴンに対することになる。この物語は現代社会の物語であるが、そこはドラゴンが住み、魔法が通用する。しかも、資本主義的アイテム満載の世界である。巻頭の情景はそれを示してゐる。そこにドラゴンスレイヤーがからむ。からむとはいつても王は資本主義の申し子如き人であるから、彼女はそれにも対することになる。魔法と魔法的存在が現代社会に存在しうるか。ところが実際には魔力は弱まりつつあるのであつた。それとドラゴンの関係も突きとめねばならぬしと、そんなこんなでジェニファーは大変である。この物語ではジェニファーの存在感が圧倒的である。タイトルからして当然ではあつても、他の登場人物はどうなつてゐるのかと思ふ。どうなつてゐるのだらう、生きてゐるけどね。さう、確かに生きてゐる。影が薄いだけである。何事もジェニファーの双肩にかかつてゐるのである。これには続編があるといふ。そちらで活躍するのであらうか。かう考へると、ジェニファーに重点を置きすぎた気 がする物語であつた。他にも活躍できさうな人物がゐる。これらはどうなるのであらうか。いささか物足りない物語となつた。続編に期待しよう。