雷鈞のレビュー一覧

  • 黄

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    ネタバレ

    始まる前に読者への挑戦があって、絶対見破ってやるぞと意気込んだのに見事に騙されました!

    まさか!
    まんまとしてやられた。

    子供時代と現代が交互に語られる形式で、ブリッジが必ず前の文と繋がりを持たせてるのが良いですね、犬は吠えないのあとに犬の鳴き声から始めるとか好きな繋ぎが大量にあります。

    メインの眼球くり抜き事件と殺人?が少し弱いけど、主人公の出自がかなり面白いのでカバーされてると感じた。
    これぞ映像化不可能なトリックですね。看板に偽りなし。

    0
    2025年06月02日
  • 黄

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    第4回島田荘司推理小説賞受賞作。中国の話かと思っていたら、最初にドイツが舞台になっているところからして新鮮味がある。魅力的な物語に引き込まれ、ミステリとしての満足感も十分に与えてくれた。なかなかの傑作といっていいだろう。他の作品が邦訳されればぜひ読んでみたいと思う。

    1
    2021年05月17日
  • 黄

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    ネタバレ

    いい小説だった。殺人が起こるのだが、殺人が起こったかのような感じがしない。不思議な小説。冒頭の「叙述トリックがあります」に引っ張られて読んでしまうのだけど、どこにも叙述トリックはなくて、叙述トリックあるある詐欺で、ぐいぐいと読んでしまった。こんな仕掛けを小説に施すなんて! 天才か!

    1
    2020年08月19日
  • 黄

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    中国語で書かれた未発表の本格ミステリー長編を募る文学賞で2009年に創設された、文学賞の「第4回島田荘司推理小説賞」受賞作。

    中国の孤児院で育ち、富裕なドイツ人夫婦の養子となった盲目の青年、阿大(アーダイ)ことベンヤミン。
    中国で六歳の少年が木の枝で両目をくり抜かれる凄惨な”男児眼球摘出事件”が発生。
    ベンヤミンは被害者の少年を力づけ、同時に事件の真相を暴くべく、お目付け役のインターポール捜査員・温幼蝶(ウエンヨウデイユ)とともに中華文明発祥の地・黄土高原へと旅立った。(以上、裏すじより)

    この小説には一つ叙述トリックが含まれています。
    タイトルである『黄』がキーポイントです。

    そして引

    1
    2019年10月17日
  • 黄

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    中国のミステリーが珍しくて読み始めたが、よく練り上げられた構成に圧倒された。結末が解ってもまた手に取りたくなる作品。先入観なしに読んで欲しいと思った。

    1
    2019年10月11日
  • 黄

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    生まれつき盲目の主人公ならではの小説。意味深なタイトル、描写があったにも関わらず気が付かなかったトリック。驚きを味わせてくれるミステリだった。

    1
    2020年01月22日
  • 黄

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    ネタバレ

    目の見えない少年が語り手&探偵役というだけで、どう物語られていくのか気になるが、読んで見ると初っ端からホームズばりの観察力を駆使した推察が繰り広げられ、面白さで読み進めることができる。
    海外ミステリではあるものの、ミステリとしては非常に国内ミステリと読み心地が似ている。
    それも新本格に近いケレン味。
    そして新本格に感じたある種の屈折よりも、まっすぐというか純粋というか、樹形図の別のノードが進んだ先を見ているかのようだった。
    ありがたいことに中国語の人名が同一ページ内でもすべてにルビが振られているのがとても助かる。




    以下、真相に言及した感想としては……





    ・日本と中国では仕掛けの

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    2020年01月05日
  • 黄

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    第4回噶瑪蘭・島田荘司推理小説賞受賞。全体的に荒削りで描き分けが甘い印象ですが、冒頭に叙述トリックが使われていることを宣言する大胆さや、既視感のあるネタの組み合わせ方に唸らされました。華文ミステリーですが違和感なく読めるのも良かったです。

    1
    2020年06月13日
  • 黄

    Posted by ブクログ

    みなさんのレビューで気になって読んでみた作品。
    初めて読む中国ミステリーだが、それ以上に、島田荘司先生が中国語で書かれたミステリーを対象にした賞を創設されていたことも知らず驚いた。
    この作品はその島田荘司推理小説賞の第四回(2015年)受賞作品だそうだ。

    「黃」というタイトルには様々な意味が込められている。その辺も考えながら読むと面白いかも知れない。

    主人公は中国の孤児院で育ち裕福なドイツ人夫婦の養子となった盲目の青年・ベンヤミン。
    中国で6歳の少年が両目をくり抜かれるという残忍な事件が起きたことを知り、事件の真相を探りに生まれ育った中国へと旅立つ。

    現在と過去の話が交互に展開していくよ

    1
    2019年11月15日
  • 黄

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    んー、着想が新しいと言えばそうかもしれないし、本筋の謎解きは平凡であったり、読後感はまあまあかなぁ。

    1
    2019年09月18日