山田昌治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さすがブルーバックス。普段食べている麺についての科学的アプローチを面白く伝えてくれます。
麺だけなく、その構成する粉の話からはいり、麺の違いについて、麺の栄養学について、そして美味しく食べる方法と麺について多くの事を学ぶことができる。
私にとっては、そうめんの冷や麦の違い。また古そうめんがなぜ美味しくなるのかという点は非常に興味深く読むことができた。
また、麺を美味しくする方法では、普段うちで買う乾麺のそばをどうするれば香りよく、のどごしよく食べられるかという科学的アプローチが参考になった。
麺好きだが、実は麺のことがわかっていないという事に気づかされたが、とにかく美味しく食べる理屈を学べ参考 -
Posted by ブクログ
分子ガストロノミーの例を引くまでもなく、料理は化学だ。化学を知らなくても料理はできるが、食材の化学変化や風味の科学を知っていれば、より簡単に失敗なく料理を楽しむことができる。
本書は「麺」という切り口から食の化学に入門する一冊。(よく知られているように)麺類を重層を入れた水で煮込むと風味が変わる、というような話がいくつか紹介されていて、まあ楽しめると言えば楽しめるが、著者が TV に毒され過ぎているせいか、全体的に議論は低俗。テーマを「うどん」だけに絞った方がより良かったかもしれない。『Cooking for Geeks』を読み返したくなった。