宮崎隆司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレサッカー大国イタリア在住の著者による、かの国の育成年代について書かれたコラム・ルポ集である。
イタリアにおける育成の現場、というかサッカー少年たちの日々を描きながら、日本の育成の現場に対して提言を行っている一冊だ。
日本における「修行」の概念が含まれていると思しき練習スタイルには、近年多く疑問が持たれている部分だろうが、実際に別の環境における実例を引きながらの比較は興味深い。
そしてなおかつこの本は、非常に平易な文体で書かれている。これが本当に素晴らしい。
ピリオダイゼーション理論がどうだとか、カルチョのこのチームの戦術がどうだとか、そうした小難しい前提知識が一切ないような親御さんでも読むのがそう難しくない一冊である。
総じて優れた内容であり、楽しみながら練習に熱中するイタリアの少年たちを描きながら、一方で残酷な競争に晒されるプロへの道に触れることも忘れていない点でバランスも優れている。
ここでの内容をそのまま日本で適用するのは環境面でなかなか難しいとは思うが、サッカーのみならず、育成年代の各スポーツにおいて示唆する部分の多い一冊だろう。
文句なしに星五つで評価したい。 -
Posted by ブクログ
カルチョとはイタリア語でサッカーという意味があるそうな。
イタリアに住む著者によるイタリアの育成サッカーのリアルを
著者の子どもの経験も交えながら書かれています。
イタリアと日本の違いに着目しながら、
日本の育成サッカーについてあるべきを
提示してくれるのは良いのですが、
著者(の子ども)が体験しているのはあくまで街サッカーであって、
プロを目指すようなクラブではない。
そして、プロを目指すクラブでは、
サッカーを楽しめるような雰囲気ではなさそうなところを見ると、
日本もイタリアもそんなに変わらずじゃないかと
思ってしまうのは自分だけでしょうか。。
(それでも、日本のように走り込みとかは
なさそうだと思いますが。)
街クラブでサッカーを楽しむ小中学生の一日も
ゲームとかテレビが入っていないし、
ほんとにイタリアの子どもはこうなの?と思ってしまう。。
(何十年前の子どもやねん、、と疑ってしまう。。)
細かい突っ込みが気にはなりましたが、
大きなサッカーに対する考え方は
イタリア流が理解できる良書ですし、
練習方法などはとても参考になりました。
何よりも、子供たちがサッカーを楽しんでいるように
見えるのが、最高に良いです。