金関寿夫のレビュー一覧

  • このひとすじにつながりて 私の日本研究の道

    Posted by ブクログ

    ドナルド・キーンには4種類の自伝があり、本書はそのひとつ。もとはAsahi Evening News日曜版の連載。日本語に出会った時(11か12歳)に始まり、1960年代末(40代後半)までを綴っている。
    コロンビア、ハーバード、ケンブリッジ、3つの大学で学んだ。本書では、ケンブリッジ時代(26~31歳)に多くのページが割かれている。
    当時、戦争に疲弊したイギリスでは、食事を含め、すべてが質素。あてがわれた部屋も、寮内でもっとも寒かった。しかも、旅行中のミラノで大切なタイプライターと博論の下書きを盗まれた。窮状を見かねた友人の母親(ディッキンズ夫人)が救いの手を差し伸べる。下宿させ料理でもてな

    0
    2025年05月06日