里中高志のレビュー一覧

  • 触法精神障害者 医療観察法をめぐって

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    【目次】

    第1章 「対象者」
    第2章 医療観察法病棟
    第3章 医療観察法の誕生
    第4章 医療観察法病棟の内側から
    第5章 医療観察法病棟立ち上げのエキスパート
    第6章 医療観察法に異を唱える人たち
    第7章 元対象者が感じる負の刻印
    第8章 医療観察法反対運動の源流としての社会運動
    第9章 被害者の悲痛な思い
    第10章 医療観察法と社会復帰

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    2024年04月24日
  • 栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人

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    ネタバレ

    グイン・サーガで有名な栗本薫(中島梓)の伝記。グイン・サーガ以外の活動はよく知りませんでしたが、とにかくエネルギーの赴くままにありとあらゆる芸術に手を染めていたんですね。やっていなかったのは絵画ですが、漫画という形で子供の頃に挑戦していたそうですが才能がないということで諦めたということであれば、その殆どに挑戦していたということ。とにかく私含めグイン・サーガの愛読者にとっては涙なしでは読み終われない、そして面白くて一気に読んでしまう、それはグイン・サーガと同じぐらいの面白さでした。

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    2019年06月13日
  • 栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人

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    やばい本を読んでしまった。こんなの書かれたら、否が応でも栗本薫・中島梓作品を読みたくなってしまうではないか。そもそも、『ぼくらの時代』をむかーし読んだような…といううっすらした記憶しかない作家さんの評伝をなぜ読んでしまったのか。(新聞の書評欄で気になったからですが)。困ったことになったぞ、とニヤニヤ笑いが止まらなくなるほど、栗本薫・中島梓さんの魅力を四方八方から語り尽くしている作品でした。

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    2019年11月19日
  • 栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人

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    安井かずみ、森瑤子に続いて読んだ評伝。前二編とは趣が異なるのは著者が違うからはもちろん、作り出した作品の方向性とご本人方のキャラクターの違いだろう。

    中島梓の本は少し読んでいるが、栗本薫のほうはほとんど読んでないといっていいだろう。評論は面白かったが、小説のほうはなにやら読みづらいというか、あまり魅力を感じなかった。ごめんなさい。

    ずらずらと長文を書きなぐるエネルギーは驚愕の一言。また他方面にも活躍されていたようだが、エッセイ面でのみのファンでありました。漫画やダイエットに関する論考はすごかったなぁ。

    と、本の感想になっていないね、これでは。

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    2019年07月08日
  • 栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人

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    「息をするようにものを書く人間」というのは、なんだかんだでフィクションの中にしか登場しないキャラクター像だと思ってましたが、実在しました。あまりにもその生き方が物語・表現と不可分で、ある意味やっぱりフィクションの中に生きる方だったんだなと思いますが。
    思春期に『終わりのないラブ・ソング』を回し読みしたり、学生時代に『我が心のフラッシュマン』の文庫(表紙絵は出渕裕!)を愛読した程度で、『グイン・サーガ』は手付かずのままですが、このルポを読んだらますます手を出すのが怖くなったり、それでもこれは是非読まねばとも思ったり。

    晩年の著作からの引用部分が特に印象的でした。
    「ただひとつ確かなのは 、私は

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    2019年07月01日
  • 触法精神障害者 医療観察法をめぐって

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    触法精神障害者と被害者、それを取り巻く法に関する支持者、反対者。著者があとがきで記しているように、対立軸として書き表していたであろう痕跡が全体的に残っていたかもしれない。 「対象者」への取材にも被害者への取材にも著しい困難があったことが読み取れる。とはいえ様々な関与者の意見が書かれていて、概観を知れた気がする。難しい問題だからか、著者の主張が固まっているわけでもないところに好感を持ちました。

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    2024年01月02日
  • 触法精神障害者 医療観察法をめぐって

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    タイトルから、法に触れるほどの犯罪をした精神障害者が、医療観察法の下、医療観察法病棟でどう変わっていくのかの話と思ったけれど、筆者も最後で言っているようになかなか対象者に直接インタビューはできないから、周辺の精神科医や心理職の方等へインタビューし、医療観察法・医療観察法病棟の是非を考えるという本。

    しかし、刑法39条との関係や、保安と治療の兼ね合い、
    医療観察法が一つのスティグマとなり退院後のグループホームや作業所の受入れ先が見つからない問題、被害者遺族が意見陳述できないこと、対象者が事件に対してどう内省したのか、被害者遺族は直接はもちろん、間接的にも聞くことができない問題など、いろいろあり

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    2023年11月21日