里中高志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
安井かずみ、森瑤子に続いて読んだ評伝。前二編とは趣が異なるのは著者が違うからはもちろん、作り出した作品の方向性とご本人方のキャラクターの違いだろう。
中島梓の本は少し読んでいるが、栗本薫のほうはほとんど読んでないといっていいだろう。評論は面白かったが、小説のほうはなにやら読みづらいというか、あまり魅力を感じなかった。ごめんなさい。
ずらずらと長文を書きなぐるエネルギーは驚愕の一言。また他方面にも活躍されていたようだが、エッセイ面でのみのファンでありました。漫画やダイエットに関する論考はすごかったなぁ。
と、本の感想になっていないね、これでは。 -
Posted by ブクログ
「息をするようにものを書く人間」というのは、なんだかんだでフィクションの中にしか登場しないキャラクター像だと思ってましたが、実在しました。あまりにもその生き方が物語・表現と不可分で、ある意味やっぱりフィクションの中に生きる方だったんだなと思いますが。
思春期に『終わりのないラブ・ソング』を回し読みしたり、学生時代に『我が心のフラッシュマン』の文庫(表紙絵は出渕裕!)を愛読した程度で、『グイン・サーガ』は手付かずのままですが、このルポを読んだらますます手を出すのが怖くなったり、それでもこれは是非読まねばとも思ったり。
晩年の著作からの引用部分が特に印象的でした。
「ただひとつ確かなのは 、私は -
Posted by ブクログ
タイトルから、法に触れるほどの犯罪をした精神障害者が、医療観察法の下、医療観察法病棟でどう変わっていくのかの話と思ったけれど、筆者も最後で言っているようになかなか対象者に直接インタビューはできないから、周辺の精神科医や心理職の方等へインタビューし、医療観察法・医療観察法病棟の是非を考えるという本。
しかし、刑法39条との関係や、保安と治療の兼ね合い、
医療観察法が一つのスティグマとなり退院後のグループホームや作業所の受入れ先が見つからない問題、被害者遺族が意見陳述できないこと、対象者が事件に対してどう内省したのか、被害者遺族は直接はもちろん、間接的にも聞くことができない問題など、いろいろあり