湊雄一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2023年出版。「いちばんやさしい量子コンピューターの教本」の著者である湊雄一郎氏を話し手、ITライターの酒井麻里子氏を聞き手とした対話形式の入門書。
対話形式のため、技術詳細は深堀しておらず、「いちばんやさしい」よりもさらに初学者向けで読みやすい。
これまでの量子コンピューターの歴史にも触れられている点が嬉しい。
「いちばんやさしい」の時点では「実用レベルのものは量子アニーリング型」だったのに、その後4年で「量子コンピューターといったらゲート型」の様になっているのに無常さを感じた。
【メモ】
p.78 量子アニーリング型に高い期待が掛けられていた時期もありましたが、特定の計算にしか使え -
Posted by ブクログ
2019年発行の量子コンピュータの入門書。
そもそもの「量子とは何か」から始まり、量子ゲートコンピュータ・量子アニーリングコンピュータの動作原理とその活用方法について、図解でやさしく解説している。
後半ではblueqatやwildqatといったPythonライブラリを使用して、実際の量子コンピューティングのシミュレーションについて解説している。
入門書という建付けのためか、計算アルゴリズムの説明はざっくりとした概要にとどまっており、詳細には触れられていない。
より深く知るにはまた別の教科書を探す必要がある。
発行から6年経過しているが、今はどのくらい状況が変わっているのだろうか... -
Posted by ブクログ
「いちばんやさしい量子コンピューターの教本」というタイトルのとおり、おそらくいちばんやさしく解説されていると思われる本。
量子力学の知識は一切必要なく読める。
ただし、コンピューターに関する初歩的な基礎知識は必要で、そこの理解がないと従来式コンピューターと量子コンピューターの違いはわからない可能性がある。
個人的には完全なド素人なので、詳細な仕組みは理解できなかったが、なんとなくイメージを掴むことができた。
早い話、従来型コンピューターでは、すごく計算時間がかかるような計算において、ビットの仕組み、演算の仕組みに量子力学的な発想を適用することで、高速化に成功したコンピューターという話かと思 -
Posted by ブクログ
分かりやすくはあるけれど、結局「そういうものと思ってください」というのが多くて消化不良。
・重ね合わせ(0と1の両方を表せること)ともつれ(初めが1だったら次も1にすることができる)が結局なぜ計算の効率化になるのかが腑に落ちなかったし、量子コンピューターで計算した答えが毎回違うということに混乱した…。
・最後の計算してみようのところで、4つの計算が一度でできるというのはわかったけれど、回転させるHは毎回裏か表か分からないなら、出てきた答えがどの組み合わせによるものかわからないのでは????
とはいえ、量子コンピューターの歴史とこれから期待されることは分かった。
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