末松氷海子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子供の頃にも読んだお話ではあるが、あらためて読んでみて、軽い衝撃。そのあまりに象徴的で隠喩的な深い内容に、面白い以前に、子供のお話ながら、まるで哲学書を読んだような感じだ。うーん、いろいろと、しばし沈思黙考してしまうわ、よね。
出だしから、戯曲ゆえ、登場人物の服装からこと細かいのはともかく、わかりにくい言葉こそ使っていないのだが、ふと、幸福とか、生死とか、自然とか・・あれこれと、ついつい思いをめぐらすはめに陥るのがすごい。
メーテルリンクは、象徴主義の詩人でもあったそうだから、なるほどそうなのかもしれないが、今回、作品周辺のことで、いろいろ興味深いこともあった。ドイツ浪漫派のヴァーリスの『