玉手義朗のレビュー一覧
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タイトルが気になって手に取った本。もともと大好物なジャンルの書籍ではあるが、日本に限らず世界的に成功した化学者やビジネスマンに対しても、その死に際から掘り起こして成功から失敗へ向かってジェットコースターのように生きていく姿を、リアルに描いている。
私がよく読むのは、昭和初期までの国内の成功や失敗談が多かった。が、この書籍については、1800年代1700年代にまで遡って、成功者の末路を描いている。中には全く知らない 海外の偉人の話もあり、非常に視野が広がった。
日経BP社が出版した書籍らしく、偉人の成功と失敗の原因を、話の終わりに失敗の要因と対策を、深掘りしていて仕事人にはなかなか面白い内容 -
Posted by ブクログ
主に経営・ビジネスの側面から、天才と謳われた人物が功乃至は財をなす過程と、その晩年になってからそのいずれをも失う事情を簡潔に描写する。著者の目的はその状況を活写するばかりでなく、各人物が没落に至るまでの過程を分析することによって、読者のこれからの人生の教訓として役立てて欲しいというものだ。洋の東西を問わず天才は数多く存在し、その全てが功を成し、没落するわけでもない。本書が取り上げているのは、外国人5名、日本人7名で、そのいずれもが功を成し、財を成した挙げ句に没落した天才たちだ。誰でも知っている人物もいれば、ほとんど知られていない人たちもいる。いずれも興味深い例で、分析も的確、それぞれ独立の物語
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Posted by ブクログ
ニコラ・テスラ=交流の発明。エジソンは事業家だったがテスラは科学者。無線ではなく無線電力送信で失敗した。
ホレス・ウェルズ=麻酔の発見。特許を取ったために失敗した。特許を取ったうえで無償公開するべきだった。IPS細胞の例。サムソンとappleの特許争い。中国が躍進した理由でもある。
ジョン・アウグスト・サッター=農場から砂金が出たために没落した。1949年。フォーティーナイナーズの由来。砂金を独占しようとしたが、オープンにしてその周辺分野で利益を上げたほうがよかった。ピック&ショベル戦略。砂金をとるのではなく、つるはしとショベルを売る。現代では、多くのIT企業がオープン戦略を取っている。無