パラパラと頁を捲る。驚くほど精緻に作られた地図で眺めているだけでも楽しめる。
解説を頼りに眺めると、米国が作成した地図には記載されていない軍事的に重要な拠点が描かれていたり、逆にてんで間違った記載をしていることがあったり。
あくまで軍事に根ざした(スターリンの指示により作成していたとのこと)地図であること、また地図を作るということの難しさを実感させてくれる。
未だに詳細な地図はロシアの国家機密扱いらしいが、このような書籍を編纂できてしまうほどには流出している。
巻末に収録されている東京の地図もなかなか趣深い。