林新のレビュー一覧

  • 狼の義 新 犬養木堂伝

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    「狼の義 新犬養木堂伝」林新/堀川惠子

    犬養毅とその側近であった古島一雄、この二人の物語を読み終え、深い感慨に耽っている。今の程度の低すぎる候補者やすでに議員になっている人に是非読んでもらいたい本である。私欲を排し、国家の行末を真剣に考え、命を削る覚悟で政界を生きた犬養毅。壮絶な一生に学ぶべきものがあると思う。

    ・犬養毅が心から尊敬したのは福沢諭吉だけだった。

    ・犬養毅はいつも貧乏だった。年がら年中高利貸しに追いかけられていたが、それでも支援を求めてくる人には気前よくなんでも与えていた。

    ・犬養毅は護憲派の政党をひとつにまとめ、全員が胸に白バラをさして議会に入場して、藩閥政治の桂園時代

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    2025年07月16日
  • 狼の義 新 犬養木堂伝

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    書評:命を懸けて、言葉を信じ抜いた人間の肖像
    ――『狼の義 新 犬養木堂伝』(角川ソフィア文庫)

    「話せばわかる」——その言葉の裏には、犬養毅という一人の政治家が、言論による政治、政党による民主主義を誰よりも強く望んでいた事実がある。本書『狼の義』は、五・一五事件で暗殺された総理大臣の伝記という枠を超え、「国家とは何か」「人は何のために生きるのか」を静かに、そして力強く問いかける。

    犬養毅は、藩閥による専制の時代にあって、国家と政府を明確に区別し、政府が国家に反すると判断すれば倒閣も辞さない。その一貫した信念は、時に政局において不可解にも映るが、彼の中では明確な論理が通っていた。国家の未来

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    2025年04月17日
  • 狼の義 新 犬養木堂伝

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    犬養毅については、今までに掘り下げたことがなかったが、読み終えて、幕末や戦国と同じくらい激動の時代を生きた人だと感じさせられる。暗く悲しい時代だけれども、知るべきことであるし、大河ドラマで取り上げてほしいと思うくらいだった。

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    2024年07月03日
  • 狼の義 新 犬養木堂伝

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    ノンフィクション作家さんによる記述で、複雑な政局や時代背景でもわかりやすく、感情移入して読むことができました。以前に原敬の小説を読んだことがあったので、二人を対比してみることができて面白かったです。

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    2024年01月29日