論理的な思考・反し方に関する解説書、といえると思います。
「見せかけの根拠」「インチキな❝だから❞」「ニセモノの説得力」「横ならび論法」「ずれた反論」など、まがい物の「論理」についての説明が充実している点が、この本の特長であり、特徴だと思います。
個人的には、論理も大切ですが、論理を組み立てる際の前提が、より大切だと思っています。
前提がおかしかったり、すれ違っていると、どんなに論理が正しくても、おかしなことになりがちだからです。
おそらく、この点は、この本の最終章の「異なる意見を尊重する」に近い考え方なのだと思います。