近藤龍一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
12歳といえば、小学校卒業して中学に入学した頃だろうか。これだけの内容を執筆したということ自体驚きだが、なんというか普通の教科書にはない、熱意のようなものが感じられた。
普通の啓蒙書と異なり、きちんと数式を使って説明してあるので、量子力学を本格的に学ぶための入門として、非常に良い本だと思う。ぼくは、学生時代に結局量子力学を深く学ぶことはなかったが、もう一度、量子力学をきちんと勉強したいと刺激を与えてくれた。著者の読書量も半端ではないというが、確かに非常に豊富な知識を背景に書かれているようだ。
結構厚みはあったが、興味深く最後まで読み通せる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
著者は2021年 おそらく高校生、この先どこでどのような人生を送るのであろうか。できることならば物理学者として、飛び級位して偉大な学者になってもらいたい。
本を書こうと思ったきっかけはなんであったのだろうか。親や教師や友人に学んだ知識を教えてあげようと思ったのかもしれないし、夏休みの自由研究として始めたのかもしれない。それにしてもすごい。一般の人間が中学の化学や物理で学ぶ基礎的な法則が発見された歴史的事象から近現代のアインシュタインとボーアとのやり取りなどを網羅して説明している。文章が上手とは言わないが、事実を端的に述べる純朴さがうかがえる。
量子力学を知りたいと思って手に取った私にとって -
Posted by ブクログ
量子力学の教科書を中学1・2年生が書いている、と言うことが驚異的である。著者は10歳ぐらいから物理の専門書を含めて年間3000冊ぐらいの書籍を読んでいたそうで、多分ある意味天才だろうし、本当にかなり理解しているんだと思います。そのことは横に置いといて純粋に量子力学の教科書として本書が読みやすいかと言うと、決してそうとは言えない。著者も前書きで述べているのだが、本書は入門書と専門書の中間の教科書を目指しているそうで、内容はひと通り物理学とか量子力学を学んだことがある人向けの本です。結構色んな内容が天下り的に述べられているので決して入門書とは言えない。専門書を読んで良く意味が分からなかった人が、な