高山一実のレビュー一覧
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2024年上半期に読んだ本の中でもかなり上位にくるような作品です!
元乃木坂46のメンバーである高山一実さんの作品。
どうしても芸能人の方が書かれた作品は手を出しにくいのですが…映画化もされたので、この機会に読んでみたら…。
もう、ほんとによかった!
主人公の東ゆうは、『絶対にアイドルになる』と決めている女の子。
ゆうは、『東西南北』のアイドルグループを作るために、西、南、北にある高校に足を運んで、それぞれの学校の美少女たちとお友達になります。
そして、四人はどんどん仲良を深め、夢に近づいた…と思いきや。
少女たちのすれ違いと、近くて遠い夢への距離。
思春期のさまざまなな感情が入り混じった、青 -
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ネタバレ東ゆうという行動力オバケが主人公。1人でオーディションを受けるのではなく(多分落ちていたから)、東西南北というテーマを決めた上でそれに則った美人や可愛い人たちと友達になり、遠回しにメディアにアピールし、アイドルという夢を叶えようとする物語。
ところどころユーモアのある表現がかずみんらしくてよい。
映画の評判で「主人公が自分勝手すぎ」と酷評されていたので、映画だけの誇張表現だと思っていたら、原作からまあかなりの自分勝手だったw
1つひとつがじっくり展開していくというよりはスピーディにことが進んでいく。もう少し丁寧に描いてもよかったのだろうけど、高山一実さんはアイドルやりながら書き上げてるので、そ -
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夢を叶える難しさとそれを真っ直ぐに叶えようとする女子高生の姿に心打たれました はじめは読んでいて主人公がアイドルグループを作りたくて奮闘する話なのかなと思い読んでいるとボランティア活動などを行なう場面が続きいつになったらこの話の趣旨に追いつくのかなと少し退屈していましたが、最後になってその行なっていたことと夢を叶えた主人公とがつながりさまざまなことに挑戦し、経験し、恥をかき、諦めないことが大切なのだと学びました作中に「夢を叶えた喜びは夢を叶えた人にしかわからない」とあり何事も上手く行くわけではないけれども行動していくことが大切でがむしゃらに生きていくことのかっこよさを学びました最後のページの「
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ネタバレ
・主人公である東の、少し怖いくらいにアイドルへの想いが伝わるような行動が印象的
・また、心の中で東が思うことと、表面に出しているものの違いが至る所で表現されている感じがして、東自身の聡明さや、ある種ドライな性格が文章から読み取れた
・文章に関してだと、お洒落な言い回しも多いなと思った。例えば、優しい人を表現する言葉として、飴と鞭の甘い方のみを装備している人みたいな表現が印象的だった
・物語としても、感動した。アイドルになりたい東は考えて考えて行動して、グループでアイドルになれたがそれは挫折した。やってきたことは間違っていたのかと悩むこともあったが、その結果かけがえない友(それ以上の関係も)と -
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ネタバレ率直な感想、同じアイドル兼業作家なら加藤シゲアキに軍配かな。と言っても、別にこの本自体は悪くはないと思う。
最も馴染み深い土俵である「アイドルになりたい少女」を描いたストーリーは悪くないんだけど、少し背伸びしてそうな難しい表現と単調すぎる流れが微妙。
起承転結をしっかり事前に練ったんだなってのが良くも悪くも伝わる。
ただ、「並みだな…」と思った感想は最後の瞬間にぶっ壊された。
あとがきが本当にいい。
このあとがきが書けるんだから、下手に打算的で友情を利用するアイドルじゃなくて、ひたすらにハートフルでもっと心温まる優しい路線で書いてほしかった。 -
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ネタバレアイドルを夢見る女の子がアイドルになるために奮闘するお話し。というとよくありそうな話しなのだけど、アプローチが面白い。アイドルグループとして声をかけてもらうため、いろんな人を巻き込んで、チャンスにつなげるための行動を着実に積んでいく。いい目線だけど詰めも甘いので、ハラハラし通しで、やっぱりきちんと転がくる。でもちゃんと友情は残って帰結するいい青春群像劇だなと思いました。やみくもに目指すところに重きを置きたかったのはわかるけど、終わりはちょっとバタバタと締めすぎた印象。アイドルになりたい主人公の手段だったり、気持ちだったりは、アイドルを目指してアイドルになれた作者だから書けるんだろうなというリア
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ネタバレふと入った本屋さんで現役アイドルが描くアイドルを目指す女の子の物語との触れ込みに惹かれて購入。
仲間集めに東奔西走する序盤、主人公の目的は伏せつつみんなを巻き込んで色々と活動する中盤、集めた仲間と夢を叶えて活動を開始した終盤。
単なる成功ストーリーとしてキラキラした女の子たちがキラキラした世界で華々しく活躍していく物語ではなく、彼女たちの未熟さゆえの失敗も衝突もすれ違いも高山さんだからこそ描くことができる様な心情が随所に散りばめられており、リアリティさも伝わってくる作品だった。
読む人によっては物足りないなと思う内容、書き方もあるかもしれないけれど、アイドルが描くからこそ表現する事が出来る人