鈴森琴のレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ前作よりも書き方が、良くも悪くもこなれた感じがする。
前作はよくわからない言葉や概念が序盤からチョコチョコ出てきて、巻末の用語集に気付くまではフレーバーかと思って流すしかなかったが、今作では用語集とほぼ同じ内容が本文中でも出てくるため、用語集は必読では無くなった。
その代わり、用語が薄っぺらくなってしまった印象で、前作で用語集を読んではワクワクし「作品の外に深遠な設定・世界観がある」と感じた神秘的な感触は薄れている。
今作で24大鬼の1体を討伐してしまったことや、世界の他の地域の様子が明らかになったことで、物語を包み込んでいた奥行きのわからないモヤは晴れつつあるように感じる。
前作では、香り -
-
-
Posted by ブクログ
本編は、鍵の騎士団の創始者にして、のちに第五系人帝国の女帝に選ばれた、アルスル=カリバーン=ブラックケルビイが西域の走訃王を倒すまでを描いたファンタジー小説である。
アルスルは人外類似スコアをもち、人になじめず父帝にがっかりばかりさせている。おしゃれは得意で無く、人との付き合いは苦手。
アルスルは父帝殺しの嫌疑をかけられ、イオアキム城の法廷で死刑の判決をうけ、部族の城郭都市ダーウィーズで白豹リサシーブの裁きをうけることととなる。
しかし、アルスルはけなげに生きる。けなげにいきる彼女には彼女を助ける仲間を呼び寄せる。
アルスルの世界は広い。第五合衆大陸には六地域があり六体の人外王がいる。 -
-
-
-
Posted by ブクログ
前の死霊の国とは別シリーズなのかぁと思ったら。別ものと言えばそうだけど、世界は同じだった。というかリサーブ可愛い。実際会ったらかわいいとか言えるサイズではなさそうですが。
失望に慣れて自己評価の低い姫が、それでも自分や状況を卑下したり、卑屈にならないので読みやすかったです。精神的にネコ型とか説明がありましたが、悲劇のヒロイン系が主人公だと話の流れが滞りがちで読んでいて面倒くさいんですよね… 状況を見極めて、適切に行動できるアルスルは好感度高いですよね。むしろ、型通りの訓練しかしない隊長さんでしたっけ?とか、両親の方がどうかな、と思う感じ。あ、そうか。リサーブによってある程度の未来が分かってい -
-
Posted by ブクログ
人間の背丈よりも大きいイヌやネコが出てくる。特に犬種が種族や特徴を表すのに使われている。犬種に詳しいなら姿をぱっと想像できただろうが、私は猫には詳しいが犬はあまりでできなかった。無念。
人外と人間が結ぶ絆や異種同士が協力して生活している世界観が好きなら多分好みのファンタジー。
タイトルでおやと思ってはいたが予想通り人物の名前にいくつもアーサー王伝説の名前が使われていて、知っているとその名前をこの立場の人に使うのか〜と感心できるかもしれない。あとイギリスの妖精も頻出する。アルスルと周囲の関係にほっこりしたり、名前の元ネタを思い出してクスッとしたり、久々の一気読みをした。読んでいて楽しかった。 -
-
Posted by ブクログ
2巻。
個人的には彼女に付き添っている男がだいぶ気に入らないけど、アルスルが気に入っているなら仕方ない。仕方ないがなんかアイツ気に入らない。なんだろう。どこか及び腰で俺なんて…なんて言ってる割には彼女に手を出そうとしたり中途半端な感じが気に入らないんだろうか。腹くくって男見せろよ、とは思う。犬と猫の方がずっとオトコマエだからさらにそう思うんだろうな。
と言うわけで続編。今度は大きな猫がたくさん登場して大変読んでいて嬉しい。本で読んでいるのに猫がいっぱいでほっこりする。
あとがきで猫は大きなだけでそのままでいい、とありましたが、流石に馬ほど大きなネコとは意思の疎通はは借りたいなぁと個人的には -