ジョシュ・ミッテルドルフのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まさに目からウロコが落ちる話ばかり。
結論的に言うと、生物の寿命と老化現象というのは未だ未解明の部分が多い。そもそも、生物の細胞は自己修復と複製を繰り返すことにより新しくなり新たな細胞に生まれ変わる。このシステムが壊れなければ老化をするはずがない。(植物は老化せず、何百年も生きる樹木があることは誰でも知っている)しかし、実際はそうではない。
著者は、「生物の寿命は、個体によるのではなく、種族全体、ひいては生態系全体を守る為に遺伝子により決まっている」と主張する。
例えば、牧草とウサギとキツネの関係を考えてみると、ウサギの寿命が高すぎれば、ウサギの数が多くなり、ウサギの住んでいる場所の牧草を食べ -
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Posted by ブクログ
【自由研究】人はなぜ老いるのか?④
この自由研究をしてわかったことは、人類は必ず〈不死〉の研究を始めるだろうということです。
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未来を予想するとき、たいていユートピア派とディストピア派に分かれますが、著者は人新世を〈罪〉とみた〈罪新生〉を持ち出したり、ディストピア小説『2B RO 2B』を引き合いに悲観的意見を仄めかします。
逆にシンギュラリティを予言したユートピア派代表?のカーツワイルさんは「劇的な世紀が待っている」と豪語します。(p406)
チャットGPTを前向きに捉える昨今のAI事情を鑑みると、どうやらカーツワイルさんに分がありそうですが、AIとの共存はやがて、AI無しでは -
Posted by ブクログ
ネタバレ老化に関して、進化生物学者たちが歩んできた過ちを指摘しつつ、寿命を延ばす研究について書かれている本。
読むのに時間がかかりました。面白くないわけではなはない(回りくどいですね)のですが、なんだろう、読んでは戻り読んでは戻りで、気合が入らないところは、斜め読みし、コラムを飛ばし、ようやく終わった、という感じ。
2018年の本なので、研究は進んでいることでしょうけど、老化に関する研究は、企業等が秘匿しているのであまり表に出て来にくいらしいので、世間的にはあまり変わってないかもしれませんね。
まず、老化は「明確な遺伝的プログラムによって引き起こされている」らしいです。
身体は癒えようとはせず、むしろ -