河谷禎昌のレビュー一覧

  • 最後の頭取

    Posted by ブクログ

    バブル崩壊で人生を狂わされた人は数知れず。しかし、この方ほど残酷な人生を辿った人はいないのではないか。都銀の頭取から受刑者に。それも74歳になってからの獄中生活だ。特別背任罪に問われて実刑判決を受けたが、第一審は無罪だった。天国から地獄へのジェットコースターのような人生。にもかかわらず、前向きに生きる姿勢には頭が下がりました。北海道という土地がもたらす逞しさ、おおらかさを感じさせてくれる1冊でもありました。

    0
    2019年02月16日
  • 最後の頭取

    Posted by ブクログ

    2024年26冊目。満足度★★★★☆

    90年代後半に相次いだ金融機関の破綻。その中の一つ、北海道拓殖銀行の破綻の経緯等について、最後の頭取への長時間インタビューに基づき作られたのが本書

    元頭取の河谷氏は本人曰く「拓銀と私は国策捜査の対象とされ」、河谷氏は当時の金融機関関係者として、実際に唯一の服役者となった

    本書を読んで、当時金融機関のまだ若手だった私には、よく分からなかった事実・経緯も多く、とても興味深く読めた

    金融の歴史を知れる本である

    なお、実質的な著者は河谷氏の弁護を務めた弁護士の息子の朝日新聞の記者

    0
    2024年04月08日
  • 最後の頭取

    Posted by ブクログ

    北海道拓殖銀行最後の頭取となった著者。経営破綻後ほとんどマスコミに出なかった著者が、裁判で主任弁護人であった弁護士の息子からの取材依頼を受け、これまでの集大成として著した書籍。

    国策捜査と言われた 裁判の逆転有罪判決から、刑務所での獄中生活、 自らの生い立ち、拓銀の歴史、バブル経済の始まりと終わりを当事者として、また東京と札幌との複眼的視点で振り返った、第一級の書籍である。

    拓銀と著者は、時代のスケープゴートにされてしまったのかもしれない。

    0
    2021年11月13日
  • 最後の頭取

    Posted by ブクログ

    都銀頭取の経験者として74歳の時に唯一人収監されながらも、自分の人生は「波乱万丈」だったのではなく、「面白かった」のだと最後に言い切る著者に感銘を受けた。

    0
    2019年12月29日
  • 最後の頭取

    Posted by ブクログ

    大手銀行の経営トップで、刑務所に入った唯一の頭取。標的となった拓銀と私。とある。
    いろいろ言い訳が述べられている。基準や規則がない時代だったのかもしれないが、時運が悪かったということを考慮しても内部管理がグダグダ、職務の分離、ガバナンスが効いてなかった。
    そういうことをもっとふりかえってもらえると後世の金融マンの糧となっただろうに。ある程度恨み節があるのは仕方ないとしても貴重な証言であることは確か。
    だいぶ前から当局検査、日銀考査でいろいろ指摘されていたようだが、もっと早く気づくことができなかったのは歴代経営陣の責任であり残念というほかない。

    0
    2023年09月17日
  • 最後の頭取

    Posted by ブクログ

    個人的には、新天地、北海道は札幌に赴任し、社会人生活をスタートさせた1997年。給与振込先として作った銀行口座が、北海道拓殖銀行であった。が、その年のうちに破綻した拓銀。目の当たりにした拓銀破綻と北海道経済の混乱。
    結局、破綻処理の役回り=最後の頭取、拓銀の経営体質、生え抜き頭取以降の経営判断、検察の描いたストーリー諸々、読後、切なく淋しいという感想。

    0
    2022年02月02日
  • 最後の頭取

    Posted by ブクログ


    ある金融マンの回顧 拓銀破綻と営業と合わせて読む。
    頭取となられた時には、すでに敗戦処理のようになっていたようだ。国策銀行として誕生し、都銀としての背伸びがこのような結果となってしまったのだろうか。
    メディアによる報道、犯人探し、最終的に公的資金の導入にはスケープゴートが必要だったのだろう。

    0
    2019年11月11日
  • 最後の頭取

    Posted by ブクログ

     無実の証言として、これが一貫してある。確かに組織に翻弄されてその場に居合わせたという状況があったことは理解できるものの、上級役員の職責を歴任して、ついには頭取になったことを考えると、ここに書かれていることをそのままに受け取ることはできないだろう。頭取になる手前の段階では何もできなかったというが、本当にそれが真実だっただろうか。
     ただ、もう過去の話である。金融史の一部になろうかというものでもある。
     一方、現職の金融マンにとっての示唆はある。今取り組んでいる業務、収益の源泉、これらが後になってふり振り返ってみた時に正しく評価されるものになっているのかと。自分自身に照らし合わせてみて、そのこと

    0
    2019年04月29日