南彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こんなにも読むのが辛い本は初めてだ
こんなにも自分が怒る事ができるんだと初めて知った
読み進めるうちに明らかに体調が悪くなっているのを自覚する程である
とういことは実際の被害や二次被害に会われた当事者のそれは図り知ることができない
読んだらフラッシュバックを引き起こすかもしれないが、かといって隠すのではなく、同じような事件が起きない為にも多くの人の目に触れて欲しいとも思う
学校や教育委員会の隠蔽体質には怒りしかない
当人以外の親御さんが自分の子供が通う学校の評価が下がることへの拒否感がわからないではないが
もしかしたら被害者は自分の子供であったかもしれないと想像してみたなら同じ反応で済 -
Posted by ブクログ
望月作品を立て続けに読んでみた。本書はもっと具体的で、発言を逐一チェックしていく、というもの。ファクトチェック、分かり易くて良いです。安倍は大半が×で良くて△って評価だったけど、まさに感じているイメージの通り。心象もそんなに間違っちゃいないってことの証左だけど、しっかり文章化してもらうと、納得度もいや増す。当然、お偉方はこういう意見に耳も貸さないんだろうけど、少なくとも自分的には、本書に書かれている中にツッコむべきところは殆ど無いように思えたし、至極全うだと感じた。こういう事実の上で、いけしゃあしゃあとしていられるのは、逆になぜなんだろ?
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Posted by ブクログ
本書の著者は、(元朝日新聞の)南彰さんと(東京新聞の)望月衣塑子さん。
両者とも安倍政権から数多くの圧力を受けているので、「ウソや言いわけ」をかき集めた批判本かも?と思っていた。
読んでみたらそんな自己満足に浸る要素は無く、淡々と事実の列挙に徹した内容だった。
南彰さんは「ファクトチェック」に早くから取り組んでいた人でした。
本書は「ファクトチェック」の手法の実施例だと気づいたので、
途中で中断して「ファクトチェック最前線」という本を先に読み、本書に戻ってきた。
最近はAIが生成した偽情報も蔓延しているから、ファクトチェックの重要度が増していると思う。
信頼する人が偽情報のリツイートやいい -
Posted by ブクログ
国会で118の虚偽答弁を行い議会を空費させた安倍元総理。本書でチェックの対象として扱ってるのが、モリカケ、アベノミクス、安保関連、憲法、官房長官会見で、安倍元総理の発言だけでなく、菅元官房長官、稲田元防衛大臣、佐川元理財局長、その他閣僚、野党議員の発言も対象になっている。モリカケとセット(?)のサクラがないし、収賄で逮捕者続出の五輪関連もほぼないのだが、この2つが入ると新書の厚さには収まらないのだろう。なにせサクラだけで118だから。嘘の上塗りで収集がつかなくなっている森友学園問題や、自分に都合のいいように言い募るアベノミクス、安保関連、終始居丈高な菅官房長官の記者会見など、作為的な嘘もあれば
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Posted by ブクログ
読むのが辛い本だった。自分の子どもに同じようなことが起こったら自分はどうするだろうか、と考えながら読み続けた。教師からの性暴力と関係者の非誠実な対応によって、本人と家族が何年も裁判で戦い苦しみ続けている姿に胸が潰れる思いがした。教育現場も過重労働と人材不足で疲弊しており、子どもに寄り添う余裕がないことも背景にあるのではないかと考えた。
しかしそれ以前に、障害を持つ子を定型発達の子どもとは異なる「劣った存在」としてみなすこの社会の差別意識が問題の根幹にあるのだろう。この本を読んでから、「こうした状況をどうにか変えたい。自分には何ができるか」と考え続けている。 -
Posted by ブクログ
★政治部に限らない★情報源と人々をつないでいたのは、かつてはマスメディアだけだった。ネットの広がりにより、個人でもソースを確認しSNSなどを通じて訴えることができるようになった。その流れにあるもので、政治部だけでなくマスメディア全般に不信が広がっている。
これとは別に権力側も自前の発信ルートを持ち、独善を強めている。トヨタも自分の言いたいことだけ伝えるメディアに力を入れる。メディアの役割は権力の監視というが、これまでは情報の流通の独占という収益源があったからこそ多少なりともそんな立ち位置を取れた。お金がない人は理想論は語れなくなる。
ファクトチェックなども増えているが、どうしても知りたいこ