金田諦應のレビュー一覧
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傾聴のコツ
話を「否定せず、遮らず、拒まず」
著:金田 諦應
知的生きかた文庫
読んで、心が温かくなりました。
東日本大震災で人と向き合うことが本書のきっかけとなっています
簡単そうで、非常にむずかしいこと、きちんと人の話を聞くこと、真摯になって人の話を聴くこと、それが、傾聴です。
気になったことは以下です。
■ 傾聴とは共感
多くの人は自分のことを話しがっている。伝えたがっている。そして、話すのがうまい人、伝える人が目立っています。
一方で、「話を聴く人」はあまり目立ちません。
営業マンとはいうのは、立て板に水のごとく商品やサービスをうまくアピールできる人だけがいい成績を残せて -
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課長に借りた1冊
聴くことの大切さをしみじみ感じた。
今日はちょうど3/11
あの時大切だ、と気づいたものを
いま、忘れてないだろうか。
人の話に耳を傾けること、
愛する人に寄り添うこと、
そうだよね、と共感する気持ち、
何にもないと、すぐに忘れてしまう。
しっかりと、聴くには
自分のことをよく知ること
自分の哲学をもつこと、
それは、自己主張することとも違う。
ちゃんと自分を持った上で、人に寄り添う。
「人を引きつける磁場になりたい」と
被災地の傾聴ボランティアをはじめたという。
磁場、いい言葉だな。
シスターが被災地を訪れたときの話が
とくに印象に残った。
子供をなくしたお母 -
Posted by ブクログ
この本を読む前のわたしは、傾聴はスキルの一つだと勘違いしていました。傾聴にスキルだけでは成り立ちません。付け焼き刃的な上っ面の笑顔優しさは、悩んでいる人からはすぐに見破られてしまいます。耳だけでなく全身で聴くこと、相手の話を受け入れて寄り添うこと、これが傾聴です。大切なのは「慈悲の心」相手に興味を持ち、心から向き合って相手の話を聞くことです。そういった考えを改めて勉強させていただいた一冊でした。
蛇足ですが。震災後に東北に配属になり、仕事をしています。穏やかな日常と穏やかな人々に囲まれていますが、すごく苦しい思いをしている方がたくさんいるのかもしれないと考え直しました。 -
Posted by ブクログ
住職の方が書かれた傾聴の本です。
私は口下手、無口な分、ちゃんと話しを聴くことを大切にしたいと思ってます。
とくに夫婦の間で不自由を感じることが多いですが、なかなか頭では分かっていても、相手に寄り添って話しを聴く、というのは難しいと感じます。
傾聴するのに必要な心構えが書かれていますが、下記2つのことはは忘れないようにしたいと思います。
・大丈夫、頑張れ、は時に無神経な一言になる。相手と境界線がない状態、共感できている状態で初めて使ってもよい。
・傾聴は、とにかく他者肯定、自己否定が大事。自分が正しい、自分のフレームに嵌めようとしてはいけない。