長谷川修一のレビュー一覧

  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

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    聖書─それも主に旧約聖書において、その中に書かれた歴史と
    それが書かれた時代について、考古学という観点から何がわかり
    何がわかっていないかを丁寧に解説してくれている。

    もっとも、日本の天皇陵がいっこうに発掘調査されないことでも
    わかるように、宗教がらみだと(しかも中東では社会情勢という
    難敵も存在する!)掘りたくても掘れない場所が多すぎ、わかって
    いることはほんの一握りの事実なのだな、と実感する本でもあった。

    わかりやすく丁寧に書かれてはいるが、聖書に関して多少は知識が
    ないと、読んでいても面白くないと思われ。

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    2013年11月30日
  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

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    聖書の歴史的正当性はともかく、聖書がユダヤ人のアイデンティティの維持に貢献し、今日までユダヤ人を民族としてまとめてきたという事実は興味深い。

    かといって現在のユダヤ正教徒が聖書を根拠にパレスチナ人を迫害していい訳ではない。中東に和平が訪れることを祈る他ない。

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    2013年08月29日
  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

    Posted by ブクログ

    新聞に書評があったので、購入。

    ユダヤ教やキリスト教についての本を僅かばかり齧ったが、ある本は一神教はモーゼの発明とあり、別の本はモーゼの実在性に疑問を呈していた。
    よく判らない聖書について、何か教えてもらえればと思い読み始める。
    考古学の立場で、はっきりした証拠がない限り断定は避けている。出エジプトはエジプト側に資料がないそうである。文献記録のほとんど残されない時代かもしれないが、これも仮説の域を出ないと書かれる。

    この後のカナンの征服期では山地に住んでいたユダヤ人と平野部に住んでいたカナン人は民族的にも言語的にもかなり近い民族であったらしいと記される。ユダヤ人が自らをユダヤ人と自己規定

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    2013年07月30日
  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

    Posted by ブクログ

    キリスト・ユダヤ・イスラム教に精通とまでは言わないまでも、もう少し知識があればもっと楽しめた本ではないかな。
    内容のほとんどが事実の断言ではなく可能性への言及に終始、そこにもしかすると物足りなさを覚える人もいるかもしれないが、著者の学者としての良心の表れかと思う(もしかすると政治・宗教が絡む題材だけにきな臭いものもあるかもしれないが、わざわざ冒頭で断りを入れているし)。
    何せ卑弥呼の時代よりずっと昔の話、当たり前と言えば当たり前の話だが。
    しかしユダヤという民族の生命力は凄い、改めて感じる次第。

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    2013年07月14日
  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

    Posted by ブクログ

    聖書で書かれていることを遺跡の発掘で検証するという聖書考古学の解説書。旧約聖書の記述がすべて史実とは考えていなかったが、モーゼの存在も出エジプトの事実も全く証拠が無いとの指摘には驚いた。数々のエピソードで、旧約聖書の記述を考古学的に証明することの困難性は良く理解できた。未発掘の遺跡が多数残っているが中東の政治情勢がその調査を困難にしているらしい。発掘調査が進めば、ユダヤ人、ユダヤ教が周辺諸部族に対して相対化され、パレスチナ問題解決に役立つのではと妄想した。

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    2013年05月09日