長谷川修一のレビュー一覧

  • 謎解き 聖書物語

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    聖書とはなにか?日本人にはなじみがうすい聖書についての入門書。海外の(特に古典)文学を読み解くにあたっては聖書がキーになってきたりもするので。

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    2021年11月26日
  • 旧約聖書の謎 隠されたメッセージ

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    旧約聖書を考古学と歴史学から、史実なのか神話なのかを問う。
    勝手に「全部神話だろ」と思っていた。でも「出エジプト」って世界史で習ったような。てことは、それは史実?
    旧約聖書って日本の古事記みたいな存在なのかも。歴史的事実を伝えることが第一義なのではない。けど、なぜそのエピソードが伝えられてきたのかを考えることがとっても大切なんだ。

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    2015年10月11日
  • 旧約聖書の謎 隠されたメッセージ

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    ネタバレ

    20150906-0918  前著『聖書考古学』の続編?
    旧約聖書に書かれている出来事を考古学的アプローチを使って実際に起きた出来事なのか、年代の同定、人物の特定等を行っている。そもそも旧約聖書の年代なんて、私は正確なはずがないと思っているのだけど、大真面目に信じている人たちもいるのね・・・

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    2015年09月24日
  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

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    旧約聖書に書かれた物語はフィクションなのか史実なのか。
    本書は考古学を用いてその謎に挑んでいます。

    でも、紀元前の世界史にあまり興味が無い人にはちょっと読むのが厳しい本だと思います。

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    2015年04月04日
  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

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    旧約聖書のとあるエピソードはラクダが家畜化された年代と合わない「時代錯誤」であることから後世の創作であることがわかる、といった時代考証が面白かった。
    出エジプトも旧約聖書の記述から一応の年代を特定することができるが、時代考証上、事実と異なるだろうと。というか出エジプトがいつ頃の話かってわかってないんだ。

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    2015年02月28日
  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

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    宗教・信仰という、ある意味最も強固なバイアスから決して逃れられない領域での展開を宿命付けられた「聖書考古学」。宗教的・学問的に"中立である"ということが、これほど困難な分野もないだろう。さらに、イスラエル・パレスチナという複雑な政治情勢の特性上、遺跡の発掘が制約を受ける状況下では、聖書の記述の真偽それ自体を議論することは不可能なばかりか不毛でもある。
    本書はそれよりも、聖書に描かれた伝承が「なぜそこに記されなければならなかったのか」に焦点を据え、主にローマ統治時代以前のユダヤ人の歴史を、「聖書」と「遺跡」を縦横の糸として解説してゆく。少々駆け足が過ぎる気もするが、我々日本人

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    2014年03月10日
  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

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    聖書─それも主に旧約聖書において、その中に書かれた歴史と
    それが書かれた時代について、考古学という観点から何がわかり
    何がわかっていないかを丁寧に解説してくれている。

    もっとも、日本の天皇陵がいっこうに発掘調査されないことでも
    わかるように、宗教がらみだと(しかも中東では社会情勢という
    難敵も存在する!)掘りたくても掘れない場所が多すぎ、わかって
    いることはほんの一握りの事実なのだな、と実感する本でもあった。

    わかりやすく丁寧に書かれてはいるが、聖書に関して多少は知識が
    ないと、読んでいても面白くないと思われ。

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    2013年11月30日
  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

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    聖書の歴史的正当性はともかく、聖書がユダヤ人のアイデンティティの維持に貢献し、今日までユダヤ人を民族としてまとめてきたという事実は興味深い。

    かといって現在のユダヤ正教徒が聖書を根拠にパレスチナ人を迫害していい訳ではない。中東に和平が訪れることを祈る他ない。

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    2013年08月29日
  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

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    新聞に書評があったので、購入。

    ユダヤ教やキリスト教についての本を僅かばかり齧ったが、ある本は一神教はモーゼの発明とあり、別の本はモーゼの実在性に疑問を呈していた。
    よく判らない聖書について、何か教えてもらえればと思い読み始める。
    考古学の立場で、はっきりした証拠がない限り断定は避けている。出エジプトはエジプト側に資料がないそうである。文献記録のほとんど残されない時代かもしれないが、これも仮説の域を出ないと書かれる。

    この後のカナンの征服期では山地に住んでいたユダヤ人と平野部に住んでいたカナン人は民族的にも言語的にもかなり近い民族であったらしいと記される。ユダヤ人が自らをユダヤ人と自己規定

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    2013年07月30日
  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

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    キリスト・ユダヤ・イスラム教に精通とまでは言わないまでも、もう少し知識があればもっと楽しめた本ではないかな。
    内容のほとんどが事実の断言ではなく可能性への言及に終始、そこにもしかすると物足りなさを覚える人もいるかもしれないが、著者の学者としての良心の表れかと思う(もしかすると政治・宗教が絡む題材だけにきな臭いものもあるかもしれないが、わざわざ冒頭で断りを入れているし)。
    何せ卑弥呼の時代よりずっと昔の話、当たり前と言えば当たり前の話だが。
    しかしユダヤという民族の生命力は凄い、改めて感じる次第。

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    2013年07月14日
  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

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    聖書で書かれていることを遺跡の発掘で検証するという聖書考古学の解説書。旧約聖書の記述がすべて史実とは考えていなかったが、モーゼの存在も出エジプトの事実も全く証拠が無いとの指摘には驚いた。数々のエピソードで、旧約聖書の記述を考古学的に証明することの困難性は良く理解できた。未発掘の遺跡が多数残っているが中東の政治情勢がその調査を困難にしているらしい。発掘調査が進めば、ユダヤ人、ユダヤ教が周辺諸部族に対して相対化され、パレスチナ問題解決に役立つのではと妄想した。

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    2013年05月09日
  • 聖書考古学 遺跡が語る史実

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    聖書(特に旧約)って、どこまでホントなんだろう、という素朴な疑問について、遺跡や発掘物から見ていく本です。新書なので深く掘り下げてはいませんが、だいたいどこまでが伝説でどこからが史実にあるのかがつかめます。
    また、古来から、国が作る歴史書は、自らの統治の正当性を証明するためのバイアスがかかるものですが、旧約聖書も例外ではなさそうです。そのあたりの考察は面白かったですね。
    もう少し掘り下げて知りたいな、と思いました。

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    2013年03月29日