杉山大志のレビュー一覧
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【書名と著者】
データが語る気候変動問題のホントとウソ
杉山大志
【目的】
気候変動(元、地球温暖化)問題について、仕事や生活で聞かされるデマと利権絡みの情報ではなく、ファクトベースで本件を認識できるようになるべく手に取った。
【読後感】
結論、温暖化、気候変動は嘘だらけ。
あらゆる人に読んでほしい一冊。
自分の認識から疑わないと気候変動問題は正しく考えることができないことに気づいた。
物心がついてから地球は温暖化してて脱炭素が必要と刷り込まれてしまっている。歴史問題と同様に不確かな情報を元にした認識を植え付けられていたことに気づいた。
【印象に残ったポイント】
・呼称の変更はデータが不都合だから
気候の測定結果が温暖化と言えなくなったので、気候変動と言い換えられた。
・温暖化というけれど
10年前と比較すると暑くなった地域もあれば寒くなった地域もある。
また、自然変動や都市熱の考慮も必要。
・実は自然災害は激甚化してない
→災害規模は大きくなってないが、社会がインフラという資産を蓄積したおかげで被害額を計ると増えているというオチ
・南の島の陸地面積は増えている
・150兆円のGX投資で0.006度
→IPCCの試算が正しくても、どんな高度な温度計でも測定できない成果が得られる。
・温暖化で死亡率が下がる
→通年で見ると寒い時期の方が人は死んでいる、に目から鱗の納得感
・シミュレーションは過去を再現できるものがなく、端的にでたらめ
・再エネは高級な多重投資
→まず単価が高い。そして不安定だから予備電源が必要、頑張って送電網を整備すると更に予備電源が必要。
個人の見解を添えると、日本の自然を再生不可能にして産業コストを圧迫する再エネは本当に無用の長物。
【ふりかえり・気づき】
数字は嘘をつかないが、嘘つきは必ず都合の良い数字を使う(信憑性がなくどう)という好事例。
なんとなくいい感じの名前の政策には大体無駄と利権の塊と疑ってよい。
(選択的夫婦別姓≒強制的親子別姓、高校無償化≒税金化)
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Posted by ブクログ
気候変動会議派の本と安易に括ってはいけない本。
以下内容解釈 ナラティブに書いているが、これを科学者としたらデータを用いて書かれているのが本書の強み
昨今何でもかんでも地球温暖化のせいにされて報道されていると感じるが、100年で1度の温暖化と最近暑いという体感はスケールが全く合っていない。
様々な要因により、局地的に見れば気候が変動していることがあったとしてもトータルの温暖化とは別と考える必要がある。
台風や豪雨といった現像の実際のデータを見ることで、災害の激甚化がファクトと合ってないことも明らかにされている。
温暖化における人為的要因はどの程度か?
これは回答が非常に難しいということが伝えたいことであろう。
地球レベルのシミュレーションがいかに難しいか、然るにそれらしくなるような調整が必要で、その上で予測された未来についてその正確性には疑問符がつくということを強調している。
こうしたことを踏まえると、
そもそも温暖化が悪いのか?
という問いに向き合った時に、人間活動で大きく増えてる CO2には温室効果があるし、これが温暖化に寄与してるのは間違いないが、これをゼロにしても効果は限定的だし、なによりそのコストは莫大。
であれば緩和から適応に軸足を移し、温暖化した世界に人間が合わせる方が良いではないか。 -
Posted by ブクログ
地球温暖化の実態やこの情報社会にはびこるフェイクの恐ろしさを学んだ。
生態系が破壊され、海面が上昇し、食糧危機に陥り…。
地球温暖化によって我々の生活がめちゃくちゃになると不安ばかり煽ってくるニュースを鵜呑みにするのはあまりに危険だと痛感した。
本書では「ホッキョクグマは増えている」「地球温暖化の海面上昇でしずんだ国はない」といかに世界中でフェイクがまかり通っているかを訴えている。
ホッキョクグマについては本当なのか?!と思いネットで調べてみた。
けどいろんなデータや意見が出てきて何が本当なのやら…。
とにかくあらゆる情報と照らし合わせて多面的にとらえることが重要だと痛感した。 -
Posted by ブクログ
太陽光パネルがウィグルで作られてたなんて、悲しい!
最近の環境問題への社会やメディアの向き合い方が何となく胡散臭いと思っていたが、この本を読んで、思ったより悪い方向に進んでいるのでは!?と衝撃を受けた。
交際社会全体が「エコ」と言う方向に向かっているのは共産主義が世界に現れた時と同じ雰囲気を感じる(その頃まだ生まれてなかったけど)。
エコな社会(国)を作ったとしても産業国としての競争力がガタ落ちするので、エコを無視してる中国に負ける。とか、先進国のエコな社会像を途上国に押し付ける事でそのための補助金を払ったり。八方美人で損してる日本!
そもそも今の地球人口を「エコな社会」は養っていけるだけのポテンシャルは無いと思っていたので、この本を読んで少し腑に落ちた。
他の人達がエコエコ言うてる中で、真っ向から反対意見をのべ、しっかりとしたエビデンスをもとに議論されていてとても参考になった。
一読の価値ありと思います。 -
Posted by ブクログ
太陽光パネルは本当に地球に優しいのだろうか?
時代に逆行するかのような発言だが、著者の杉山氏は様々なデータを元に、イデオロギーに左右されず客観的に分析し解説している。
雨や雪の日や曇りの日は、当然ながら太陽光パネルでは発電できない。
しかし、国民が毎日使う電力量は決まっているので、太陽光パネルが発電できない分は、石炭や天然ガスを燃やして発電するしかない。
著者が本書で説明するには、これは無駄に発電施設を設置していることになり、維持費がかかる上にしかも太陽光パネルで作られた電力は非常に高価であり、国民に負担が重くのしかかる。
また世界における太陽光パネルの製造販売は中国企業がシェア80%に迫り、その製造拠点の半分はウイグル人の奴隷労働が疑われる新疆ウイグル自治区である。
欧米を中心に人権問題で新疆ウイグル自治区で製造された製品は輸入しないとする流れが加速する中、東京都が太陽光パネル設置を推奨義務化するのは問題が多いとする説明には、納得するものがある。
本書では地球温暖化についても疑問を述べていて、実際のデータからは観測を取り始めて以降、台風の上陸回数や台風の規模、降雨量がほとんど変化していないことを指摘する。
その他、南の島々の海水面が上昇していないことや、シロクマが増えていることなど、実際の統計とデータで論じているのが興味深い。
感情論やイデオロギー論争に左右されず、現実に現れている、統計と数値でクリーンエネルギーの在り方について述べているところに共感が持てる。
最後に核融合発電について述べられており、原子力発電よりも極めて安全で、急停止しても放射能発生するといった現象は科学的に起きないことが説明されている。
先入観にとらわれず、まずは事実を知ることが重要であり、議論はそこから始めなければならないと感じる一冊である。 -
Posted by ブクログ
詳細は本文で正に詳細に解説、議論されているが、本書の主張は巻末のあとがきや解説にあるように、
・そもそも気候に自然変動は大きく、人間活動が与える影響は限定的
・長期間(50-100年)の視点でみるとハリケーン等による災害の激甚化、頻発化の事実はない
・IPCC等が議論の前提にしている数値モデルの信頼性は低い。現在の科学技術水準で長期間の気候予測は不可能
・COPが唱えるようなCO2削減は現実的に不可能で、実現しても温暖化は防げない
・人類はその歴史の中でさまざまな気候変動を生き抜いてきた。CO2削減しなくても気温上昇は限定的で個別に対応できる(著者のいう「適応戦略」)
・CO2削減に巨額の費用と労力をかけるより、適応力に劣る途上国の経済発展と制度充実を促すべき
・気候変動に携わるマスコミ、政治家、事業家は科学的理解に欠けており、科学者は不誠実。事実を虚心坦懐にみれば結論は明らか
著者は米国科学界を代表する科学者(物理学者)の一人で、その提言の意味は軽くない。
この問題についての主流の議論が、人間が自然をコントロールできるという、大自然に対する人間の傲慢さを反映していると感じるのは思い違いだろうか。 -
Posted by ブクログ
気候変動について現代の科学でわかっていることと、わかっていないことを区別して書いている。
わかっていること:
1.11世紀くらいから19世紀前半まで気温は下がってきており、その後長期的に気温は上昇している。人間によるCO2の排出が増えだす前から。
2.人間の排出するCO2は、地球上のCO2の濃度を増やしており、それが気候に何がしかの影響を与えている。
3.長期的に見て台風や山火事などは、増えていない。
4.人間が出すCO2をピークアウトさせたり、減らすのは極めて困難。
わかっていないこと:
人間の出すCO2が気候に対してどの程度の影響を与えてきたのか、これからどの程度の影響を与えるのか。 -
Posted by ブクログ
『レフ・トルストイの1894年の哲学論文『神の国は汝らのうちにあり』には、以下のような考察が出てくる。【いかに難しい話であっても、そのことに関して先入観のない人に対しては、いかにその人の頭が悪くても説明が可能である。だが、いかに単純な話であっても、そのことをとっくに知っていると固く信じている人に対しては、いかにその人の頭がよくても説明が不可能である。】』―『PartⅠ サイエンス/第10章 誰がなぜ科学を壊したのか』
確かにその通りかも知れない。ただし、頭が悪くても、話していることについてのリテラシーがあれば、と自分なら条件を加えるだろうけれど。科学的な思考についての無理解というのは、やはり手に負いかねるような気がしてならない。
石油開発に直接関わる仕事をして来たものとして、近年の気候変動の社会問題化(思うのだが、気候変動が問題なのではない。何故なら気候は必ず変動するものだから。それを社会問題であるとするか否かが問題になっているのだ)に関しては見て見ぬ振りではいられなかった。それどころか問題点の真偽について技術的な見解を求められることも多かったので、議論を生んでいる要点については一応理解しているつもりだ。そもそも地質学を学んだものの視点として、地球環境の変遷はヤワな現代人が経験している変化より大きなものであると理解していたし、アル・ゴアの有名な本が指摘していることについては元々やや懐疑的な立場であったというのが正直なところではある。多くの人が温暖化の元凶と思っている二酸化炭素の大気中の濃度についても、有名なホッケースティック状のグラフばかり引き合いに出されるが、実際には地球史を通して二酸化炭素の濃度は大局的には減り続けており、大きな目で見ればその結果として地球は氷期と間氷期を繰り返すようになっている(今現在も実は定義からすれば氷河期なのだと言ったらどれだけの人が驚くことだろう)。海水準の上昇についても、今より温暖な縄文時代には汎世界的に海水準が高かった(東京も武蔵野や下総台地以外は海の中だったと、ブラタモリで毎度説明している筈だし、ノアの洪水を始めとする古代の洪水の神話が各地で語られているのもこの時期の記憶の残滓とも言われている)し、そのサイクルは周期的に繰り返し、かつ温暖な間氷期は氷期に比べて短期間で終わることも地質学的な常識として理解しているので、海水準の変動で地球環境が取り返しのつかないことになると言われてもうむと唸ってしまう。そして、これは科学的思考というより個人的な思いだが、地球上の生物の歴史の中で人類と呼ばれる生物種が如何に新参者であるかを知る身としては、自然環境保護とかサステナブルという言葉に人間の驕り(人が自然を制御できるという考え方)が潜んでいるように感じてならない。
地球温暖化に人類がどれ位影響を与えているかという議論は生業としている事業の将来像を予測する上でも避けて通れない議論だ。その問題に関して個人的な感傷はあるものの、技術評価を長年してきてものとして要点を問われた際には出来るだけ中立的に色々な情報を集めて議論の材料としたつもり。その際、確実な気候変動の予測が如何に困難なことであるのかも併せていわゆるマネジメントに説明するのだが、その時の経験から言うと、ことは科学的な確からしさを問う段階から宗教裁判のどちら側に就くかを問う段階に移行してしまった感がある。それ故、本書の出版には気付いていたもののどうせ読んでも意味は無いという思いもあり、更にこの本がトンデモ科学者による強引な主張の本であるかも知れないという先入観も手伝って、中々手を出すに至らなかった。それでも今更ながらに読んでみたのは、自分自身がそういう不毛とも思える論議から少し離れた立場になったことが一番の理由だ。
著者のスティーブン・E・クーニンは、英国の石油会社BP--余計な話だが、BPは元々前身が旧セブンシスターズの一つであるアングロ・ペルシャ石油であったBritish Petroleumという会社が、ロックフェラーのスタンダード石油から分割された会社の一つであるAMOCOを(BP Amocoと改称)、更に独立系石油会社のARCO(Atlantic Richfield)を買収した後改名した会社の名前で、元の会社の略ではなくBP(plc.)という社名。当時は「Beyond Petroleum」(本書279頁参照)という意味だとも宣伝していた。そんなスローガンもあってか、BPは大手石油会社(いわゆる一つのスーパー・メジャー)の中でも環境問題に人一倍真面目に取り組んでいる(ロゴの色含めて)「グリーンな」会社として業界では知られている--の技術者でもあったことから、米国の某社程ではないにしろ、右派的(反環境派的)な著者の書いたものなのかと思いながら恐る恐る読み進める。しかし図らずも本書が事実を良くまとめた真面目な一冊であることを確認する。特に、パートⅠのサイエンスと題された本書の主要部分を読めば、必ずしも科学一般についてのリテラシーが高くなくとも注意深く論旨を追えば、何が事実で何が誇大広告的な話なのかが理解出来る筈だ。
一方、この問題に多少真面目に取り組んだものとして新たに気付かされたことはほとんどなくて、少し真面目に文献調査をすれば気候変動の社会問題化の問題点については理解が可能であることも再確認される。ほぼ唯一目から鱗的だったのは、地球の黒体放射に与える二酸化炭素の熱収支の影響が1%程度であるのに気温の上昇が10%近くなるのを漠然と辻褄が合わないと思っていたことについて。温度を摂氏ではなくケルビンで考えなければならない、と指摘されて「そりゃそうだよね、ガッテン承知の介です」となった。それと気候モデルのアンサンブル表示は何度も見ていた筈なのに、1905年からの約40年間の気温上昇がどのモデルも実際の上昇傾向を再現できていないというのもグラフの混雑の中で見落としていた。これはモデルの適合性、特に人類の社会活動の拡大と二酸化炭素の排出の温暖化への感度を問うのに重要な点だというのに(その後の寒冷化の傾向がどのモデルで再現されていないのは有名な話だ)。
ミランコビッチ周期という概念こそ出てこないものの、気候変動が天体としての振る舞いや海水温の長期変動周期に影響される話などの主要な物理的因子については網羅的にきちんと整理され、太陽光の熱収支、各温室効果ガスの影響度と特に水蒸気の影響度の大きさとそのモデル上での扱われ方に潜む不確実性の話などのモデリング上の問題点を含めて核心をついて指摘されており、議論に必要な要素は網羅されているという印象。しかもいわゆる孫引きではなく可能な限り元のデータに遡って調べているし、その引用元も参照できるのは、この問題に真面目に取り組む人にとってはありがたい本。何より気候というものは定義からして最低でも数十年単位の傾向を捉えるものであるのに、多くの人がそれを数年単位の気象現象の変化と混同しているとの指摘は正鵠を射るもの。その結果の不確実性故に、IPCCでも多くの気候モデルを並列に扱っているというのに、まして気候モデルでは海水準の変化や降雨降雪量の推定や台風やハリケーンの発生などの長期的な予測は出来ないにも拘らず、これらの短期的な現象に一喜一憂しては気候変動の影響と結びつける風潮に著者は警鐘を鳴らす。もちろん著者も地球が温暖化の周期にあることは認識し、その傾向に人類の活動が何らかの影響を与えていることは認めている。ただし、それが人為的な二酸化炭素の削減を行わなければ取り返しがつかない事態になる、あるいは制御可能であるかのような短絡的な結論を急ぐ「科学」を否定しているだけなのだ。
パートⅠの最終章「誰がなぜ科学を壊したのか」からパートⅡ「レンポンス」に関しては、それまでの章とは異なり著者の個人的な解釈が多く含まれる。ここでは人間の経済活動やその影響度の経済価値など気候モデルとは異なるタイプの不確実性が含まれる故に自然現象の予測以上に前提条件の確からしさに疑義が残ると自分は考えているのだが、著者は案外単純にシンクタンクが説明するようなシナリオを軸に価値を判断しているようにも思う。特に最後の章「プランB」では、気候変動の実態を知るパートとは異なり人類がこの問題にどう対応出来るのかが語られるのだが、その説明は慎重に聴いておく必要があるだろう。ただし、不確実性の高い気候変動の予測を前にして、不可知である(結局、自然現象はカオス的に振る舞うのだというローレンツの教えの通り)が故に何をしても無駄であると投げ出すのではなく、科学者として何が言えるのかを絞り出してみたという主旨の章であり、その主張の土台となっている考え方そのものは有効であるとも思う。
『「説得」のための誇張やウソに惑わされないために私は科学者として、科学界の実に多くの個人や組織が、情報提供ではなく説得のために気候科学を誤って伝えていることに失望している。しかし、あなたも一市民として気をつけなければならない。民主主義社会では、有権者が最終的に気候変化への対応方法を決定する。科学が言っていること(と言っていないこと)を十分知らずに下される決定、悪くするとウソの情報に基づいて下される決定が、よい結果につながることはまずない。新型コロナウイルスでもそのことをつくづく思い知らされた。気候やエネルギーでもそれは同じことだ』―『PartⅠ サイエンス/第10章 誰がなぜ科学を壊したのか』
企業の経営者たちは一度冷静に本書を読んでみるべきだと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ気候危機説は捏造だ!
温暖化の科学は決着していない!もともと気候は自然変動が大きい!
ハリケーンなどの災害の激甚化、頻発化などは起きていない!
数値モデルによる温暖化の将来予測は不確かだ!
大規模なCO2削減は現実的ではなく、自然災害への適応が効果的だ!
足元、一方向の議論になりがちな「気候変動」。
全てが人間によるもののように報道されているが、気候変動の要因には様々なものがあり、過去のデータを紐解けば、ここ数十年の温暖化のような事象は、数万年、数十万年まえの地球においても、発生していた。
質の悪い石灰を燃やした時に出るエアロゾル微粒子が太陽光を反射するので、冷却効果を持つ。
気候システムを流れるエネルギーのうち、人間の影響は1%に過ぎない!
「モデリングは不確実」ならば、気候変動における人間の影響を計測、予測するのも不確実なはずだ!少なくとも、人間のせいだと決めつけるのはおかしい!
米国における竜巻の発生件数は、1950年の2倍!しかし、以前は検知できなかった、弱い竜巻の数を数えられるようになったからに過ぎない。
レベル1以上の竜巻の数は、1950年となんら変わらない。
気候は長期、気象は短期。でも、みんな、数日暑い日が続くと、その気象動向をもって「気候変動!」と呼ぶ。。 -
Posted by ブクログ
非常に良かった
著者は温暖化懐疑派だが、感情論ではなくエビデンスをベースとして、今の人間活動原因説を明確言えないことを述べている
そもそもスタートが人間活動が原因ということを決めつけられ、それに合うような結果、シュミレーションを見せるようになってしまっている
結局は客観的か科学的根拠から判断するのではなく、科学が上手いように悪用さらてプロパガンダとなってしまってる
政治が絡むと科学的に正しい事ではなく、目先の利益や国益が優先されてしまう
科学者がその一端を担ってはいけないと思う。だが、そもそも頭のいい政府の役人達はそれを承知の上でやっているのではないか?そこまでバカなのか?
気候の観測、解析技術を向上させることが重要で、そこにお金と時間を使うべきだと感じた
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Posted by ブクログ
途中までしか読んでないけど。
当たり前だけど定義や議論の前提、エラーをおさえないと騙されると感じる。
地球の反射率をアルベドというが、古き良き測定方法として月の影に写る地球の反射を測定する、というのがある話は面白い。
気象と気候は異なる。気候システムを流れるエネルギーのうち、人間の影響は1%に過ぎない。つまり99%を1%以下の精度で観測、理解しなければならない。
平衡気候感度ECSは仮にCO2が産業革命前(280ppm)から倍増した時に平均地上気温の偏差がどれくらい増加するかを表す。
気候シミュレーションはあまり良くなく、パラメータチューンも怪しい。中にはECS3度を目指してチューンしたと公言するモデルもある。
データの見せ方で酷く見えるとかそういう話が延々と続くので途中でお腹いっぱいになるが勉強になる。 -
Posted by ブクログ
米国の熱波の頻度は1900年と変わらない。
また米国の最高気温は50年間全く上昇していない。
過去100年間、人間はハリケーンに明確な影響を及ぼしていない。
グリーンランドの氷床の縮小スピードは80年前と変わらない
人間が引き起こす引き起こす気候変動の最終的な経済的影響は、少なくとも今世紀末までは最小限にとどまる
地球は1940年から1980年の間に少し冷えていた。
最低気温(夜間、夜など)最高気温より速く上昇している。
比較的暖かい期間が何世紀も続いた後、1000年ごろから少しずつ冷えてゆき、1450年ごろから1850年ごろにかけての小氷期に至っている。
ここ30年が過去1400年で最も暑い30年だったことは中程度の確信度がある。
地球は2万年前から約5℃暖かくなったことがわかる。
物体が放射する赤外線の量は温度ともに増加する(シュテファン•ボルツマン法則)
太陽光によって地球の温度が上がると、赤外線の放射による冷却も増加し、加熱量と等しくなる。
地球がエネルギーを獲得も喪失もせず、温度が一定であるこの状態を「放射平衡」という。
このバランスが達成される「平衡温度」は地球の太陽からの距離に左右される。
地球は真っ黒ではないので、届いた太陽光の70%しか吸収しない。
残りの30%は宇宙へ反射し、地球の加温には寄与しない。
地球の反射率に相当するこの30%という数字は「アルベド」と呼ばれる。
アルベドが高いと地球は太陽光をたくさん放射するので冷たくなり、低いと太陽光をたくさん吸収するので暖まる。
地球のアルベドの平均値は0.30だが地球のどの部分が太陽に面しているかによって値は変わる。
(3月は大きく、6〜7月は小さい)
地球の平衡温度を求めると平均地上気温はマイナス18℃になる。しかしこれは間違いで大気中の温室効果ガスの断熱効果が考慮されていない。
この効果により地球の地上気温は観測値まで上昇する。
地球のエネルギーバランスを保つため、すべての熱は最終的には宇宙に放出され、放出される熱は吸収される太陽光エネルギーと0.5%以下の精度で釣り合わなければならない。
さもないと地球は今以上のスピードで温暖化または冷却化する。
地球の大気を構成する気体のうち窒素(78%)と酸素(21%)、
残る1%は「水蒸気、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、オゾン」。これらは量が少ないのにも関わらず、地球表面から放出される熱の平均83%を捕まえてしまう。
最も重要な温室効果ガスである水蒸気は一部の色しか捕まえないが、捕まえる色のほぼ100%を遮るので大気中の水蒸気を増やしても断熱材は厚くならない。
既に黒い窓にペンキの層を塗り足すようなもの。
だが二酸化炭素はそうではない。
CO2分子は水蒸気が捕まえられない色を一部捕まえることができる。
つまりCO2分子数個でもっと大きな影響を及ぼせる。
CO2濃度が産業革命前の水準から倍増すると(その結果、捕まえられる熱が1%増加すると)平均地上気温は約3℃上昇すると予測する。
人間の影響としてはCO2の他にメタンの大気への排出(化石燃料によるもの、さらに重要なのは農業からの排出)、ほかの微量な気体が組み合わさって、気体が人間が原因のCO2に劣らぬ温暖化効果を及ぼすこともある。(火山による太陽光の変化による冷却効果、エアロゾルの冷却効果)
CO2をはじめとする温室効果ガスの温暖化効果は20%以内であることが知られている。
人間が原因のエアロゾルの冷却効果はもっと大きく、人間が原因の強制力を50%不確かなものにする。
気候システムを流れるエネルギーのうち、人間の影響は1%にすぎない。
米国の場合記録的な低温はあまり見られなくなっているが、記録的な高温日の頻度は100年前と変わらない。
世界平均海面水位は現在年間3ミリの上昇。
1930年および1990年に先立つ30年間の年平均は2ミリ。
1955年および2015年に先立つ30年間の年平均は5ミリ。
大体60年周期
したがって、次なる数十年は上昇スピードが再び低下すると考えるのが合理的 -
Posted by ブクログ
グレタ・トゥーンベリさんの活動で一躍世界的に注目を浴び、また近年目立つように感じてきた異常気象から、地球温暖化は非常に身近な問題だ。
しかしそのエビデンスは?と言われると、いやだって世界的に議論されているじゃない と言う程度。
最初は、何を世界的な流れに竿をさしているんだろうと、懐疑的な意識で読み始めたが、データを元にした解説により引き込まれた。
著者のスティーブン・クーニンは間違いなく米国を代表する科学者の1人。世界最高峰のカリフォルニア工科大学で筆頭副学長をつとめ、コンピューターモデルによる物理計算の権威でもあるらしい。
温暖化対策に熱心なオバマ政権では、エネルギー省の科学次官に任命されていて、気候研究プログラムも担当した。従ってクーニンに対して、非専門家だとか、政治的な動機による温暖化懐疑派だとかする批判は出来ない。
本書によると、多くの政策において民主党を支持しているので、党派性からいえばむしろ気候危機説を煽るほうになる。そのクーニンが「気候危機説は捏造だ」と喝破したのがこの本。
要旨は
もともと気候は自然変動が大きい。
ハリケーンなどの災害の激甚化・頻発化などは起きていない。
数値モデルによる温暖化の将来予測は不確かだ。
等といったもので、それぞれ報告書やデータの裏付けをもって示している。
そこからの結論は、大規模なCO2削減は現実的ではなく、自然災害への適応が効果的だ と言うこと。
従って科学そのものを否定していたトランプ氐とは全く異なる。
本書は、国連や米国の報告書において気候変動に関して、科学的知見や事実がいかに捻じ曲げられているか、綿密な検証をもとに論じている。
例えば災害に関する統計や報道は歪められて、気候危機があると説得するための材料にされている。
温暖化予測に用いる数値モデルは、雲に関するパラメーター等の設定に任意性があり、観測で決めることが出来ない。このパラメーターをいじって地球の気温上昇の大きさを操作する「チューニング(調整)」という慣行がある。クーニンはこれを解説した上で「捏造である」としている。
なぜ温暖化の科学は歪められ、政治利用されるのか。クーニンは、メディア、研究者、研究機関、NGO、政治家などが、それぞれの動機で動いた結果、意図せざる共謀が起きていると指摘している。
センセーショナルな見出しでとにかく注意を引きたいメディア、メディア報道が成果にカウントされて予算獲得や出世につながる研究者、危機を煽って収益につなげたいNGO,危機対策のリーダーとして振舞うことで得票を狙う政治家などだ。
これは日本も同じ。
ちなみに日本は、2021年4月に、2030年度において、温室効果ガス46%削減(2013年度比)を目指すこと、さらに50%の高みに向けて挑戦を続けることを表明しているが、これをしたところで全世界の総排出のどれだけを示しているのか、地球温暖化に対しどんな有効性があると言うのか。
考えてみれば、そう言う視点が欠け落ちている。
COP21で各国の意思表示が出てきて、決して悪いことではないと思うが、絶対に達成出来る目標では無いことが分かった。
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Posted by ブクログ
かつては温暖化が問題と言っていたと思いますが、最近では気温が実際には上がってきていない測定データが示されることもあり「気候変動」という言葉が主流になってきたと思います。これなら、地球温暖化や逆の現象である寒冷化、そして夏になると日本でお馴染みとなった「ゲリラ豪雨、台風などによる大雨」も含むことになりますが、果たして、これらの現象とCO2の現象は関連あるのでしょうかと思っております。
また最近では、この本の題材にもなっている「脱炭素」という言葉が聞かれるようになりました、とにかくCO2を出さない生活をしようということのようです。1番の槍玉に上がったのが、乗用車です、商用車や建設機械についてどれだけ議論されているか私はわかりません。
欧州ではディーゼル車の不祥事(いわゆるディーゼルゲート)があって将来性が見えなくなったので、起死回生の一手として「電動化の車」に進んでいるように思います。中国は二輪車ですでに電動化を終えた実績があるので、それを持って乗用車も電動化するのでしょうか。
自動車に関連する業界に身を置いているものとして、これらの動向は大変気になります。昨年も今年(2021)も日本の経済成長率はかなり低いかマイナスなので、CO2排出量もかなり減っていると思います、新聞を見ると頻繁に「脱炭素」という言葉を見かけますが、果たして日本の取り組むべきことはこれで良いのかを疑問を持っています。そんな私にとって、この本は大変興味深く読むことができました。
以下は気になったポイントです。
・米国は自分ができもしない目標(環境税、排出権取引などの規制)になぜこだわったのか、それは「地球の気候は危機に瀕しており、平均気温上昇を産業革命以前に比べて1.5度に抑えなければならない、そのためにはCO2は2030年に半減、2050年にはゼロにしなければならない」という「気候危機説:に基づく。これは西欧の指導層と米国民主党では信奉されている。(p16)
・過去30年の知見の蓄積を科学的(政治的でなく)に踏まえると、1)地球温暖化はゆっくりとしか起きていない、2)温暖化の理由の一部はCO2だが、その程度も温暖化の本当の理由もわかっていない、3)過去、温暖化による被害はほとんど生じていない、4)今後についても、さしたる危険は迫っていない、5)温暖化対策としては、技術開発を軸として排出削減は安価な範囲にとどめるのが適切である(p31)
・アメリカでは温暖化対策などやっている場合ではない、これは共和党だけでなく民主党でもそうである。気候変動は民主党インテリの問題という構図であった、これが日本で伝えられないのは、日本メディアでの米国情報は、大抵は民主党側のメディアの二番煎じになっているから(p34)
・上院では、5つの州の民主党議員(ニューメキシコ、コロラド、ペンシルバニア、ウェストバージニア、モンタナ)が造反して共和党議員に同調してシェールオイル・ガスの採掘に対する規制を阻止する修正案を可決した(p40)米国の共和党支持者は温暖化危機説がフェイクであることを知っているし、議会でも観測データに基づいた合理的な議論が行われているが、日本はそうなっていない、省庁が温暖化対策予算と権限を持っていて、それに群がる企業・研究者がいる(p42)
・太陽光発電や風力発電は「脱物質化」ではなく、むしろその逆である。確かにウランや石炭・天然ガスの燃料投入はない一方で、強大な設備が必要なため、セメント・鉄・ガラス・プラスチック・レアアースも大量に必要となる(p64)
・発電所よりも一層深刻なのは、発電所と変電所をつなぐ送電網、変電所からオフィス・家庭までを繋ぐ配電網だろう、英国では1990年以降、電気事業が民営化されて多くの事業が売買された。その結果として、CKグループ(長江実業)が、イングランド南部と南東部のみならず、ロンドンの配電までも管理するようになった(p70)
・米国ではサイバー攻撃の防御を理由として、華為などの先端技術企業を排除する動きが広がっている、2020年5月1日には、重要鉱物の敵対的な国からの輸入を見直すことを命じる大統領令が署名された(p73)
・世界における太陽光発電用の多結晶シリコンの80%は中国製である、そのうち半分以上が新疆ウイグル自治区による生産、世界に占める割合も45%である(p76
・CO2ゼロを実現するための技術として、CCUS(発電所からCO2回収して地中に埋める)、合成メタン(水素からメタン合成し燃料として利用)、合成石油(水素から合成)、水素(石油でなく水素を用いて銑鉄)、DAC(大気中からCO2回収して地中に埋める)これらの中で普及に至った技術は一つもない(p91)
・電気の価値は、スイッチを入れたときにきちんと照明がつくことにある、なぜ石炭火力発では可能か。スイッチを入れると、それで電線に電流が流れ、それに応じて発電所で石炭ボイラーへの投入が増えて、追加分が発電されるようになっている、実に巧妙に仕掛けである。太陽光発電は、日光が出た時だけ電気が送られるので、太陽が照っていないと照明はつかない(p101)
・ドイツは風力発電先進国であったが、異変が生じている。2019.1-6で陸上には35基しか設置されなかった、目標は2030年までに1400基と言われている。最大の理由は、生態系への影響、景観、騒音などの環境問題である。風力発電支援制度の変更、送電線建設の遅れもある(p113)
・日本の製鉄業が今日まで国際競争で生き残っているのは、高い技術力もさることながら、石炭については内外価格差がそれほど大きくなかったことによるが、水素を輸入して用いるとなると、内外価格差が懸念される(p126)
・台風は増えても減ってもいない、発生数は年間25程度(強い以上に分類されるもの15程度)で一定している、猛暑は都市熱や自然変動によるもので温暖化ではない、温暖化は江戸時代に比べて0.8度(過去30年なら0.2度)に過ぎない。東日本台風(2019.10)で大規模な水害にならなかったのは、八ッ場ダムの整備が奏功したから(p141)
・CO2による温室効果の強さは、CO2濃度で決まるが、その関数形は直線ではなく対数関数である。すなわち温室効果の強さは、濃度が上昇するにつれて鈍化していく。CO2濃度が高くなるにつれて赤外線吸収が飽和するため、つまり今後の0.8度は、2800ppmを2倍にした5600ppmで起こるのではなく、CO2濃度が1.5倍になったとき、4200x1.5=6300ppmになったときに産業革命前に比較して1.6度の気温上昇となる、今は年間2ppmほど増えているので、さらに2100ppm増加するには105年かかる、つまり、2130年、3ppm増えた場合には、2095年となる(p146)
・気候シミュレーションの問題は、1)被害予測の前提となるCO2排出量が多すぎる、2)気候モデルが不確かな上に、気温予測の出力を見ながらパラメータをいじっている、3)被害予測は不確かな上に悪影響を誇張している(p153)
・気候モデル研究者にとって頭の痛いことに、最もわからない「雲」が地球の気温に最も大きく影響する。雲は太陽光を反射させることで温度を下げる一方で、地表からの赤外線を吸収して地球の温度を上げる、この効果の大きさは雲の形や高さによって異なる(p149)
・地球温暖化で農業生産が打撃を受けるというが、過去の都市熱で何が起きたかを調べる方が将来の地球温暖化の影響を推し量るためには適切な手段である、それによると、気温が上昇しても、農家は対応して問題なく生産を続けてきたということ。(p168)
・日本では夏の暑さで死ぬ人よりも、冬の寒さで死ぬ人の方が30倍も多い、これは超過死亡率の統計で明らかになっている、秋から冬にかけて、呼吸器系疾患・循環器系しっかんになって体調を崩してなくなる人が多い(p183)
・猛暑の原因は、1)気圧配置の変化やジェット気流の蛇行などの自然変動、2)都市化、100年あたりで東京は3.2、大阪は2.8、地球温暖化は0.7度(気象庁発表では、100年当たり1.1-1,2度としているが、都市化等の影響があり、それを補正すると0.7度)なので、都市化の影響の方が大きい(p190)
・菅首相はCO2実質ゼロを目指すと述べた、実質とは、日本の技術により海外で削減されるCO2も含めるという意味(p232)具体的にはCO2回収、貯留(C CS)、直接空気回収(DAC)である(p233)
・分厚く多様な産業の集積(=経済の複雑性)を有している日本は、温暖化対策イノベーションを生み出す母体となる、1)部品・材料、2)加工、3)計測、4)計算機が援用される(p254)日本のCO2排出量は12億トン(世界全体の3%)なので、日本の排出量を減らすよりは世界全体に日本の技術を広めた方が全体の削減量は多くなる(p259)今までも、LED・リチウムイオン電池・ハイブリッド自動車という技術を開発してきた(p259)
・EUは送電線が密につながっているので、そこから一国だけを取り出して比較することが間違っている、EU全体としてみるならば、日本と発電燃料の構成はあまり変わらない(p269)
2021年8月9日作成