大島智子のレビュー一覧

  • セッちゃん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんてことない普通過ぎるぐらいの大学生たちが、いつのまにか「こっち側(=現実)」を踏み越えて「あっち側(=非日常)」の存在だった学生運動に参加していく様をシンプルな絵柄で描いた漫画。デートや、食事や、同じ漫画を読んで感想を言い合うようなことを重視していた女の子が、いつの間にかデートよりも座り込みを重要視するようになっていて恐ろしかった。座り込みが恐ろしいのではなく、あんなにひとつのことにこだわっていた人間があっさり別のことへ鞍替えしてしまうことへのこわさ。人間の単純さ。あっけらかんとした様。
    バカもアホもマヌケもみんな、みんなみんな精一杯考えて生きているのだなあ、と思って、読後、いつの間にか止

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    2025年06月29日
  • セッちゃん

    無料版購入済み

    初めて岡崎京子作品を読んだときと似た感覚を覚えた。どことなく淡白なのにとてつもなく深い。読後、時間が経つほど押し寄せてくるざらついた言葉にできない感情というか衝動がある。インスピレーションがわいてくる。

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    2022年09月30日
  • セッちゃん

    購入済み

    不安になったときいつも読み返す

    セッちゃんが気持ちよく生きていくためにとる方法は、世間的には認められないかもしれないけど、私の不安な気持ちを慰めてくれる…
    なぜか分からないけど、読むと心が落ち着く本です。

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    2021年12月29日
  • セッちゃん

    購入済み

    なんか考えさせられる作品

    以前、なんとなく読んだらハマって購入。
    不安定な世界情勢なのもあり、ところどころ逼迫して緊張感のある部分、セッちゃんの独特のゆるいけど達観しているというか冷めているセッちゃんという人間の雰囲気が面白い。
    この作品は、絵もゆるい感じだから成立していると思います。この絵の雰囲気とストーリーの雰囲気がマッチしているから、重い内容なのにそこまででもなく、だけどセッちゃんの気持ちを軸に考えさせられることが多かった。

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    2019年11月25日
  • セッちゃん

    Posted by ブクログ

    星が5つでは足りない。
    最初から最後まで感情が息をつく暇がなくて、溶け合えない世界と自分とは無関係に進んでいく世界をどこか遠くから見ていることにどうしたって共感してしまう。言葉にできないことが漫画になってる。始まりも終わりも美しいとおもった。

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    2018年12月10日
  • セッちゃん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前からなんとなく絵を見たことあるイラストレーターさんの初の漫画作品らしく、気になって読んでみた。
    最初はどこか『チワワちゃん』ぽいのかなあ、なんて思いつつ、十年代を舞台にしていてスマホとか当たり前に出てくるし、大学の高橋教授が高橋源一郎さんがモデルだろうし、シールズじゃんみたいな学生運動にテロの話も出てくるけど、セッちゃんの「セ」はセックスの「セ」であり、セックスはありがとうとかごめんが必要なくていいと思っていて、付き合うとか言われると離れてしまうような女の子。彼女がセックスしない男の子とこれからって感じの展開になるかと思いきや、最後の部分にしてもこれ岡崎京子さんの『pink』を意識していると

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    2018年11月13日
  • セッちゃん

    Posted by ブクログ

    大島智子の描く眠たげな目の女の子はこんな事を考えてるんだなー。
    しかし、デモ参加者=テロリストって考え方、古臭くな〜い?学生運動かよって。
    こうゆう外敵・仮想敵を設定するんじゃなくて、姿が見えない・出口が見えない鬱屈を描いた方が、より苦しみが切実になるんじゃないかなー、と思うた。まあ、これが今の若者の「気分」なのかもしんない。
    岡崎京子エピゴーネンとしては、今一歩踏み込みが足りない印象。

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    2022年11月14日
  • セッちゃん

    無料版購入済み

    49ページの試し読みで二話収録。セッちゃんとあっくんの人像を紹介されて、まみのおかげ(?)で知り合う。どうやってあの最期に合うか気になる。

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    2021年01月26日