中村芳平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
チェーン居酒屋の始まりは、1970年頃の
「つぼ八」「村さ来」「養老乃瀧」が挙げ
られます。
誰もが一度は行ったことがあると思います。
その後、バブル崩壊、リーマンショック、
東日本大震災などにより、業界自体の規模
が小さくなっているパイを、さらに互いに
奪い合っているのが現状です。
さらにコロナ禍の大打撃です。居酒屋は今
後どこへ行くのか。
この本はチェーン居酒屋が、どのような変
遷を経て現在に至るのか。
創業者の行動力などはビジネスパーソンの
観点からも学ぶべき点は多いです。
そうなのです。レッドオーシャンに勝負を
挑む興亡史として外食産業の成り立ちを学
べる一冊です。 -
Posted by ブクログ
浮き沈みの激しい外食業界。その中でもさらに激しい競争にさらされるのが居酒屋業界だ。3000円以上の高額な客単価は儲けも大きいが、リスクも大きい。
そんなハイリスク・ハイリターンな市場には一攫千金を夢見る若者たちが次々と挑み、そこで勝者となった者は1代で何百店舗ものチェーン店を立ち上げていた。
フランチャイズ方式で1000を超える店舗を開いた「養老乃瀧」の木下藤吉郎。セントラルキッチンを導入し、株式上場も果たした「天狗」の飯田保。コスパの高い酎ハイを発明した「村さ来」の清宮勝一。彼ら先駆者を経て、居酒屋創業者の社会的地位は向上、現在ではワタミやモンテローザ、コロワイドなど居酒屋をルーツに持つ -
Posted by ブクログ
1964年の東京オリンピックが民間の警備会社を、それに続く1970年の大阪万博が飲食チェーンをレガシーとして産み出した、ことは知っていましたが、セコムの飯田亮と居酒屋チェーン「天狗」の創業者、飯田保(彼のことは初めて知りました…)が兄弟だったなんて!何気なく飲みに行く居酒屋ブランドの産業史は、あまりにディープでイノベーティブな物語の連続なのでありました。著者いわくの「奇人・変人」創業者列伝です。みんな、強烈なキャラクターと有り余るパワーと飽くなきベンチャースピリットを発散しまくっています。日本の経営者にはスティーブ・ジョブズみたい存在はいない、みたいなこと言われがちですが、夜の街では居酒屋ジョ