堤久美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
超解釈とタイトルにもあるように、誰にでも分かりやすく噛み砕いて実存主義やキルケゴールの言葉を説いてくださっている本です。
本書の大部分は、ケーススタディで書かれています。
絶望を抱える登場人物とキルケゴール先生の対話形式で話が進んでいくので、自分自身の日常や身の回りのことに置き換えて解釈しやすいのがポイントでしょう。
個人的には事例の間で書かれていた、キルケゴールの人生や実存主義の生まれた時代背景などが特に興味深かったです。コールサール事件のくだりは、SNSを使う現代人にも当てはまる部分が多くあるように思います。自分が謂れのない誹謗中傷に晒された時のキルケゴールの社会や人との向き合い方は、