三浦篤のレビュー一覧

  • 大人のための印象派講座

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    テレビでお見かけする三浦先生の著作で、パラパラめくってみると、絵のことではなさそうだったので、求めてみた。

    マネと印象派画家達の人間関係と懐具合に加えて、評価の軌跡を描いたもの。作品は現代の我々が見ると違和感がないが、当時は超前衛芸術だったわけで、それを踏まえて読む必要があると思う。彼らはサロンでの評価に頼らず、批評家の評価と画商の努力によって受け入れられるようになったと理解した。印象派の人間模様やその時代の様子が分かっておもしろかった。マネについて、もう少し知りたくなった。

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    2025年09月17日
  • 大人のための印象派講座

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    印象派の画家とその作品を中心に、フランスでの実際の生活の詳細、批評家の活動、個々の絵画の値段の動きなどを立体的に俯瞰して、印象派自体を目の前にさらけ出すという感じの著書だ.面白かった.印象派展と称されるものが8回開かれて、様々な画家たちが活動してきた実態が詳細に説明されている.美術展ではあまり出てこない批評家の論説などもかなり詳しくて楽しめた.日本の浮世絵の影響も指摘されており、当時の画家が広く見分を深めていたことも知った.多くの作品が紹介されていたが口絵以外はモノクロだったのは少し残念だった.

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    2024年12月23日
  • エドゥアール・マネ 西洋絵画史の革命

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     『印象派の誕生』や『マネの絵画』などで、マネと印象派との関わりや、フーコー、バタイユなどが指摘したように、彼が絵画史に起こした変革はある程度知っていたが、本稿はそれらにはなかった視点───複製画によるコラージュとアッサンブラージュ───から、マネの革命性を分析する。導入で「マネを中心に据えた西洋絵画史を描くことができる」と言い切るだけのことはあったと思う。それくらいマネは「問題児」だったし、それを書ききった三浦篤氏の筆も良かった。
     また、この本を皮切りにベラスケスやティツィアーノ、マティスやピカソなどへも入っていきやすいとも思う。伝統的な絵画を知れば知るほど、そしてそこから逸脱した絵画を知

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    2023年12月14日
  • エドゥアール・マネ 西洋絵画史の革命

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    ラジオで推薦されていたので手に取りました。とても分かりやすいく、深く知ることができた気がします。読んで良かった。平成30年10月19日初版

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    2020年07月18日
  • 大人のための印象派講座

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    今年は、1874年にパリで第1回印象派展が開催されて150周年という節目の年。
     印象派が好きで、さらに別の角度から知りたい「大人のための」印象派本。とは言え、雑誌の記事を書籍化しているので大変読みやすい。お金、女性、名誉などの視点から印象派のディープな部分を知ってしまうと、思わず「そうだったの
    か!」と声に出てしまう1冊です。

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    2024年09月12日
  • 大人のための印象派講座

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    印象派の主要な画家について、人間関係や経済状況、社会状況や文化との関係性、評価の移り変わりなど、幅広いテーマについて深掘りしていく本。

    複数の画家について取り上げているので、1人1人の画家については、深掘りが少し物足りないと感じることもあったけれど、
    画家やその周辺の人達の人間関係についてや当時の社会状況など、
    ただ絵を見るだけではわからない点について、いろいろと知れるのでよかったと思う。

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    2024年05月18日
  • エドゥアール・マネ 西洋絵画史の革命

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    ネタバレ

    正直エドゥアール・マネに対してしは印象派という認識しかなかった。
    この本を読むとマネに対する見方が大きく変わった。そういうい意味でいい出会いだった。レアリスムでもなく、印象派でもなく、しかしモダニズムやピカソに影響を与えた画家。副題のまさに「革命」を起こした人。今も多くの画家を目指す人々が知らないままに彼の影響を受けていることが分かりやすい言葉で書かれてある本。

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    2020年04月13日