尾形希莉子のレビュー一覧
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楽しい!お土地柄大好きにとってはワクワクする本です。
地理的条件から見るご当地グルメ、山あり海あり平地あり…起伏に飛んだ日本という国の面白さと、先人の努力・知恵が感じられます。
私の地元は群馬。
我が家はおっきりこみではなく「にぼうと(煮ほうとう)」と呼んでいますし、おっきりこみやひもかわとは別物だと思っていました…。どうなんだろ?(笑)
薄い麺ではなく厚めに切ってもちもち食感を楽しみます。
家庭によるのか地域によるのか…県や地域で一括りは難しい、ゆえにときには憤ったり…。
他の人もきっと「ん?」と思うところがあるんだろうな〜と思いつつ。
県外のみならず地域外ですらわからない、こういう複雑さ -
Posted by ブクログ
お取り寄せで、あるいは物産展、アンテナショップで日本全国の名産品が自宅で楽しめる時代、それは食べ物を美味しいかどうかしか見てない時代になっちゃってるとも言えます。しかし、この本はその土地その土地の名物の美味しさをそれが生まれた地理から語る、という視点を提示してくれます。たぶん物流がこれまで発達していない時代は、その場所に行くことでしか体感出来ない感覚を蘇らせてくれているような気がします。フードは風土。まさにファースト風土化する日本にスロー風土を蘇らせてくれる本です。子供の頃、毎月、家に届いた国際情報社の「わたしたちの地理」を貪り読んでいた気分を思い出しました。大人モードは、出張行きたくなったこ
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47都道府県のご当地グルメを、1県4ページで紹介。
3ページをかけて1品を紹介。
料理の紹介のほかに、なぜこの土地でこの料理や食材が生まれたのかを、地図を使って説明しているのだけど、これが教科書だったら私は歴史じゃなくて地理を先行したかもしれないくらいわかりやすい。
残る1ページには、その他の産物・グルメがギュッとまとめて紹介されているけど、それがまた興味をそそるのね。
知ってる料理が紹介されれば「なるほど」と納得し、知らない料理は単純に興味深い。
例えば北海道。
メインで紹介されているのは石狩鍋。
写真で紹介されている金大亭の石狩鍋は、就職したてのころ食べたことがあるので、それもまた嬉 -
Posted by ブクログ
各都道府県のご当地グルメが、なぜ名物になったか紹介されている。
地理的要因だけでなく歴史的背景なども描かれているので、読むと「なるほどー」と思わされる。
ひとつ例を上げると、私は横浜在住ですが、名物は「崎陽軒のシウマイ」。確かに、シュウマイでなくシウマイと書かれており、横浜の人はおそらく多くの人は、そう書いてあるのは知ってるが、何故かは知らないと思う。
(というか横浜の人、崎陽軒食べるのかな?あまり聞かない、笑)
元々社長さんが栃木の方で、その訛りが理由になったとか…
そもそも横浜が発祥地になったのは何故か?
横浜港が開港した時、日本人と外国人との言葉のやりとりが出来ず、華僑の方に通訳して