峯田和伸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とってもよかった。タイトル「いちごの唄」、そして表紙のいちご畑の表紙も物語を読み終えた後に見ると、すべての意味がわかって胸がきゅーと甘酸っぱい気持ちでいっぱいになる。
表現のひとつひとつに丁寧に手が加えられていて、素敵。心にすーと入ってくる。
あーちゃんの
「私もさ、戦ってみたいなって。負けてもいいから。伸ちゃんや、コウタ君のためにも、私のためにも。ちゃんと前を向こうと思ったんだ。かぐや姫にも、天の川の女神にも!なれなくてもさ。せめてちゃんと戦ってみようって。何をどうしたらちゃんと戦えるのか、わからないけどね。とりあえず、逃げるのをやめようと思って。で、ここに来た。」
っていう言葉が好きだった -
Posted by ブクログ
かっこ悪い生き方をしている人を見ると胸の奥がむずむずする。
かっこ悪い生き方をしている人が、僕はずっとうらやましかったんだ。
僕はかっこ悪いことから逃げてきた。できるだけかっこ悪いことを言わないように、できるだけ失敗しないように、特に恋については、恋なんてなかったことにして、嫌われたり、キモがられたり、目をそらされたりしないように、逃げてきた。
人のいいところを探すのが好き。だけど、気になる人ができたら、できるだけその人のダメな所とかダサいところを探そうとした。多分怖かったんだと思う。自分の恋が叶わなくても、叶わなかった相手は大したことないやつだったって思えたら、あんまり傷つかなくて済む -
Posted by ブクログ
元GOING STEADY ・現、銀杏BOYZのボーカル峯田のブログを書き起してまとめたもの。
とにかく卑劣で、汚くて、だらしがなくて、ふにゃふにゃしてて、最低で、最悪で、かと思ったら、ロマンチックで、夢を見て、優しくて、音楽を奏でる。
なんだか元気付けられるのは、自分にもあるそういった部分を、峯田は全部さらけ出していて、臆することもなく、自分らしく生きているからだと思う。そうやって生きている人には、ものすごい吸引力というか、魅力がある。
「僕は思うんだ。本当の芸術というのは、音楽にしたって、映画にしたって、文章にしたって、演芸にしたって、なににしたって、ドアが開かぬままあなたに会いに行