ヨルゲン・ランダースのレビュー一覧
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ネタバレまず、日本。
今後労働人口が減少し、GDPは減少する。成長戦略の見直しが必要。売上増を目指すのではなく、利益率の確保を追求する?国内ではモノが売れない、所得が伸びない中でどうするか。ただ、近年は消費量が伸びていたって事実は知らなかった。
次に気候。
温暖化が進むことで、海面が上昇し、幾つかの地域では住めなくなる。そして流氷が溶けることで塩分濃度が薄まり海流に影響が出たり、天気に影響がでたり、干ばつや洪水がおこったり。土木業は仕事がありそう。あと50年で2度気温が上昇したら大変だ。貝とかも貝殻作れなくなるなんて。
次にエネルギー。
原子力や化石燃料は無くなるかな。太陽光発電とか技術進歩でなんとか -
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Posted by ブクログ
40年まえの1972年の「成長の限界」の著者の一人による、40年後の未来予測。
「成長の限界」とその続編が、複数のシナリオを示しながら、「まだ間に合う」かもしれない可能性と行動を呼びかけるものであったのに対して、今回は、基本的にはもっともありそうな未来の予測。
本全体を通じて、人類の未来に対して悲観的なトーンである。未来を変えるために行動する、というよりそうした状況を受け止め、それに適応していく感じ。
著者は、この数十年間、地球と人類の未来を案じ続けていたのだが、悲惨な未来を受け入れことで、なんだか肩の荷がおりたというか、諦観がひしひしと伝わってくる。
ティク・ナット・ハンの本で、すべて -
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Posted by ブクログ
「成長の限界」という本が出て約40年。
そこから約40年後の2052年の世界で
消費(経済)はどう変わるか、消費(経済)はどのような
社会や自然環境でなされるのかを予測した本。
世界は成長が経済的利益をもたらすという信念で、今後も経済を推し進めようとする。アジアを成長の原動力にして世界経済を立て直そうとする西洋人やそれを求めるアジアの政府。だが都市化による出生率の低下により人口は2040年頃に頭打ちとなり、GDPは望むほどあがらない。
自然環境や社会にとって、持続可能な経済は上記の信念や主流からはほど遠く、持続可能な幸福、つまり生存可能な経済への転換が求められていく。
自体は思わしくない。 -
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Posted by ブクログ
グロークライン=人口減の恩恵
GDPは減るが、人口も減るので、一人あたりGDPは増える。
修正資本主義=政府のウエイトが大きい、
アメリカよりヨーロッパ、更に中国。
全体の幸福が個人の幸福より尊重される。そうしないと持続可能な社会は出来ない。
気候変動は少なくとも2040年までは深刻ではない。
その後は暴走を始める。
サービス業や介護の仕事が嫌なら、省エネ関連または再生可能エネルギーの分野で働くこと。
北京語習うこと。
化石燃料を扱う会社の株価は、将来急落する。
都市化が進み、出生率が低下する。世界人口は2040年直後にピークをむかえる。
経済の成熟、社会不安の高まり、異常気象による -
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ネタバレこれからの40年で世界がどうなるかを推測している。警告の書。
既に地球は需要超過(オーバーシュート)の状態に陥っている。つまり、既に持続不可能な状態である。一方で、民主主義は短期志向である上に、「問題の発見と認知」には時間がかかり、さらに「解決策の発見と適用」にも時間がかかる。将来は、資源枯渇や環境汚染、気候変動や不公平といった問題を解決するために、より多くの投資が必要になり、生産性の伸びは鈍化する。多くの先進国では、経済成長は滞り、失業と不公平はますます拡大するだろう。
最終章に、20の個人的アドバイスが載っている。面白いと思った5つが以下。
(5)生物多様性に興味があるなら、今のうちに行 -
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Posted by ブクログ
【あくまで予想】
予想はあくまで予想で、未来は誰にもわかりません。しかも、40年も先の話です。1年先であれば何となくわかるかもしれませんが、40年先の予想は不可能です。
人の予想に乗っかるより、自ら考えて思うところを自分なりに予想する方が重要に感じます。
ただ、予想という表現は適切ではないと考えます。予想となると当たる当たらないという、運まかせになってしまいます。運まかせではなく、そこを目指すというかたちで能動的に考えるべきです。
どの本かは忘れました(しかも、文面も異なると思います)が、
「人生は自分が判断したことが、後に正しかったと言えるように努力することである。それが人生である。」 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ1972年の「成長の限界」から40年。当時の著者の一人、ヨルゲン・ランダースによる最新の未来予測。40年を振り返りつつ、今後の40年=2052年までの世界がどうなるか。
「成長の限界」が世界に与えたインパクトの大きさから考えると、著者らが当時30歳前後だった事に驚かされる。
「成長の限界」と「2052」との違いは、前者がシナリオ分析であるのに対し、今回ランダースが行ったのは、彼が最もありうると考える未来予測である事だ。
そしてその結論は、本人は「悲観的」と表現しているが、「成長の限界」での帰結から比べると、幾分穏やかに修正されているとも言える。
「成長の限界」では、21世紀の前半には人 -