藤井達夫のレビュー一覧

  • 日本が壊れる前に――「貧困」の現場から見えるネオリベの構造

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    ネオリベというキーワードを軸にこの30年の没落を見ると、いろいろなことが腑に落ちる
    という内容
    自分の考えや行動を深く反省するきっかけになる本
    対談形式で結論が見えにくいところが難点

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    2024年08月14日
  • 代表制民主主義はなぜ失敗したのか

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    代表制民主主義の欠陥が指摘されていて興味深いです。改善策も考え出されているが、新書のせいかかなり短め。もう少し自分なりに深堀って考えていきたい。

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    2022年06月08日
  • 〈平成〉の正体 なぜこの社会は機能不全に陥ったのか

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    全ての責任を個人に還元する自己責任論が、解決すべき社会問題が放置される原因となっているというのは、誰しもが気付きそうだが、指摘されていない卓越した解説である。
    そして、その事によって、時の政権は、社会問題を政治課題とせずに済み、新自由主義による統治の補強になっている。
    こういう論が、ジャーナリズムで主流とならないのは、全く不思議だ。
    とてもわかりやすい文章で書かれているが、参考文献には、近代を何かと問う高度な学術的図書もある。

    内閣の暴走。解散権の濫用。

    日本会議など、右派による日常の政治活動。
    日本会議の自民議員への浸透。
    格差の定着。弱者叩き。
    専門家集団によるセクショナリズム。

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    2019年11月10日
  • 代表制民主主義はなぜ失敗したのか

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    ルソーは「人間不平等起源論」で、本来平等で自由であったはずの人間たちの間に不平等が生まれ、自由が喪失されていく歴史の端緒は、すべての人間たちの共有のものを私有することによって開かれると述べている。
    国家を誕生させた直接の原因は、万人の万人に対する闘争を終わらせるために人間たちが契約を結び、為政者の職を設ける必要が生じたから。

    民主主義がうまく機能するには、憲法や裁判所だけでなく、不文律の規範が必要なのだが、それがなし崩し的に反故にされることで、民主主義がおかしくなる

    「社会契約論」における国家の目的は、安全と自由を構成員に提供すること。
    そのためにはまず全面的な譲渡がなくてはならない。これ

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    2024年09月07日
  • 代表制民主主義はなぜ失敗したのか

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    社会や政治の私物化を防ぎ、共有化して自由を取り戻せ。

    「人新世の『資本論』」にも通じる問題意識を持った注目の書。政治学や民主主義のおさらいになる教養書でもある。

    現代は民主主義が機能するための前提が崩されてしまった危ない時代といえる。とはいえ、「中国の誘惑」に屈するのはイヤだ。ではどうすれば? 

    「そもそも民主主義ってなんだ」という根源から考察することで、道筋が見えてくる。コロナ後を見据えて、より良い政治・社会へ、まず一歩を踏み出すために、必読だ。

    ただし、やや書き方が固いかもしれない。ぜひとも岩波ジュニア新書あたりで、中学高校生向けにも分かりやすく広く伝えてほしいところだ。

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    2022年01月27日