朝里樹のレビュー一覧
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オカルト好きの人のために書いた、民俗学の面白さを伝える本。というのが読後の印象。
身近言葉や習慣の中には、自分が知らないうちにやったり触れたりした呪術的なことがたくさんある。それを気づかせてくれる。
平易な文章で読みやすい。しかし誤字が多いのは残念だった。絵や写真のデザインとても好きなんだけど、資料写真がもっと多いとなお良し。
恐れの対象だった異界は、戦国時代には武将の強さを誇示するために異界の住人を退治したという逸話で語られるように。変遷の仕方や異界の住人(鬼とか妖怪)を退治する逸話を作るという取り入れ方をしたというのが非常に興味深かった。
今まで知らなくて衝撃を受けたもの
○桃太郎の -
Posted by ブクログ
一通り読んでみた。90年代の学校の怪談ブームの頃にオカルトに興味を抱いた者なら知ってるだろう、講談社kk文庫やポプラ社から出版されていた学校の怪談シリーズに載っていた、常光徹さん等が書かれていた怪談や都市伝説が結構掲載されていて、非常に懐かしくなった。そのままコピペするのではなく、著者流の筆致で書かれているのも好感が持てた。この方の日本現代怪異辞典に興味があり、まずは文庫や新書でお手頃に買える著書を読んでから自分に合うか合わないかを決めようと思っていたのですが、非常に好みです。怪談、オカルト好きにはおすすめです。竹書房怪談文庫、角川ホラー文庫等の怪談とはまた違う味わいの怪談を楽しみたい方に是非
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Posted by ブクログ
私たち日本人は、昔から異界なるものがあるものとして物語を受け継いできています。そして、異界があるかもしれないなぁと漠然とした思いを持っている人が多い気がしています。本書では、そんな異界について広く浅く紹介をしています。
空間と異界、モノと暮らしと異界、行事と異界、芸能と異界という4章立てで、異界を読み解いています。
例えば、2章モノと暮らしと異界で「言葉」では、
日本人は、古くから「言霊」を信じており、今でも忌み言葉が引き継がれているとあります。例えば結婚式で「切れる、別れる、終わる」などの言葉が式の場で発することが無いよう「お開き」と言い換えていたりします。
また、大事なものを褒めると、魔や