名倉編のレビュー一覧

  • 新しい法律ができた

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    25人の作家による、
    『新しい法律ができた』
    から始まるショートショート集。
    多崎礼さん、東川篤哉さん、霜月流さん、五十嵐律人さんの作品が良いと思った。
    くどうれいんさん、赤川次郎さんも短いなかでしっかりまとまっていて、流石プロ作家さん。
    残りのうちの半分くらいは、まあ、言いたいことは分かるんだが、消化不良のまま本になっちゃったかな、という感想です。玉石混淆ですね。

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    2025年07月06日
  • 新しい法律ができた

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    「新しい法律ができた。」という一文から始まる短編小説が25編載っています。
    25人の書き手が、もしこんな新しい法律ができたら、という視点でお話を綴ります。

     「新しい法律」ができた理由がそれぞれ興味深いです。
    例えば、
    ・金子玲介さん「ルパちゃん」では、「少子化対策」のために「子どもがわりに人口知能を搭載したぬいぐるみを所持することを禁止する法律」ができます。
    ・日野瑛太郎さん「推し活制限法」では、「推し活にハマり過ぎて身を持ち崩す人が出た」ために「推し活への課金上限を制定する法律」ができます。
    (わたしが、ぜひ読んでみたいと思っていた、くどうれいんさんの場合は、)
    ・くどうれいんさん「ショートケーキの夜」では、「フードロスと人口減少を同時に解決する」ために「ショートケーキはふたりで食べなければならない法律」ができました。
     それぞれ興味深いです。

     では、「新しい法律ができた。」から「どうなのか」というと、
    ・「だから、もう〇〇ができない。」というもの、
    ・「そのせいで、社会が〇〇になった。」というもの、
    ・「新しく〇〇をしなくちゃいけない。」というものに、分かれているような気がします。

     そして、登場人物たちは、「新しい法律」がどこかで、知らないうちに「できて」、しぶしぶそれに従わざるを得ないという感覚で生活が変えられていっている作品が多いように見えます。表現の効果上、まあそうなりますよね。

     (さてここからは私見です。)
     世の中にはいろいろと従わなくてはいけないルールが存在しますが、「法律」とは国会で制定されるルールです。おおまかに言うと、国会は国会議員が審議する場です。国会議員は公職選挙によって選ばれます。選挙で投票できるのは18歳以上の国民です。
     つまり、我々が選んだ国会議員が「法律」を国会で作るのだから、本来「新しい法律ができた」といった時事的、他人事的な表現ではなく、(意識としては)「新しい法律を(我々が国会議員をして)作らせた。」「新しい法律を作った。」と当事者意識で言うのが理想と言えるのかもしれません。
     小説集の話に政治の話を持ち込むのは文字通りご法度なのかもしれませんが、「できた」という表現に自分の生活とは縁が薄いという意識が隠れていないか気になるところです。面倒くさいヤツですみません。
     この小説集に書かれているような理不尽な「新しい法律」が制定されて社会がディストピアと化さないように、しっかり政治を監視しなくちゃな、と思ったしだいです。放言をお許しください。

     それはさておき、いろいろな視点で語られるお話はそれぞれ読み物として面白いですので、オススメいたします♡
     
    著者一覧(掲載順)
    金子玲介
    日野瑛太郎
    朱野帰子
    阿部智里
    真下みこと
    須藤古都離
    嶋戸悠祐
    多崎 礼
    風森章羽
    名倉編
    真梨幸子
    東川篤哉
    霜月流
    矢樹純
    高田崇史
    潮谷 験
    献鹿狸太朗
    高田大介
    大沼紀子
    矢部嵩
    柾木政宗
    くどうれいん
    白井智之
    赤川次郎
    五十嵐律人

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    2025年06月28日
  • 異セカイ系

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    ネタバレ

    創り出す小説と、現実を行き来でき、それが投稿サイトのベスト10位に入れば誰でも出来る。だが、ベスト10位から外れたものは、行き来することができなくなる。
    猶予期間を利用して、創り出した小説世界を行き来できる人物たちと模索するメタフィクション小説であろうか。
    ただ、メタフィクションでも、もう一捻り欲しかったことは否めない。
    物語が終盤に向かっていくにつれて、結末が徐々に見えてきてしまったのが残念ではある。
    メフィスト賞で、このような作風のジャンルが生まれたのは新たなる境地かなとも感じている。著者の次回作に期待したい。

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    2020年03月08日
  • 異セカイ系

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    想像していたよりは悪くなかった。論理を捏ね繰り回してるだけな感じはあったけれどね。オチはなんとなく予想ついてたけどセカイ系の解釈の一つとしてはありだと思う。

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    2019年10月05日
  • 異セカイ系

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    初名倉。メフィスト賞受賞作。初めての異世界モノで勝手がよう分からんけど、他もこんなもんなの?最終的にはキャラクタ愛をトコトン追求する作品。まあまあ楽しめました^^ 星三つ。

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    2019年09月16日
  • 異セカイ系

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    なろう小説+セカイ系+メタ小説

    試みとしては面白いんだけど、語り口調が口語で関西弁というのもあり
    なろう小説のさらにはっちゃけた語りなので読みにくいと感じた
    特に後半のメッタメタな展開は「あ~、色々仕込んであるんだろうな~。でも読み返してまで確認したくねぇ」と思うくらいに読むのが辛い

    どっかで似たような話読んだと思うけど
    一番近いのが裏サンデーのWEBマンガ「ゼクレアトル」かな

    構造としては面白いけど、表現力に乏しいので残念

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    2019年08月30日
  • 異セカイ系

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    まず異世界転生系とセカイ系の二つの空間が、そして作品内セカイと”作品内”作品内セカイが繋がる。このセカイ移動がメタフィクションの特徴だろう。この小説の優れた点は、開かれた空間があくまでフィクションの世界の中に限定されており、開かれ、そして閉じられた物語内での考えうる限りでの祝福を描き切ったところだろう。

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    2019年08月10日
  • 異セカイ系

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    地の文の癖がすごいなーと思って読み進めていくと思いがけないお話に転がっていき、最後には整理がつかず混乱するような禅問答、という感じでした。

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    2019年06月21日
  • 異セカイ系

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    これまた奇抜な作品を選んだなぁメフィスト賞。    
    もう何が現実で何が小説で何が異世界なのか分かんねえよこれ。    
    関西弁なのはいいとしても平仮名ばかりで読みにくいよこれ。でも関西弁だと平仮名になっちゃうのか。       
    まぁなんか最後までよく分かんなかったけど、面白かった。ような気がする。

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    2018年11月09日
  • 異セカイ系

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    読ませられた、という感じ。序盤はどうなるのかなと思っていたけれど、読み進めていくと不思議な感覚に陥った。
    作者さんの熱量が伝わる。楽しく読めた。

    ただ後半は良くも悪くも二重三重と重なってくどく感じた部分はある、かなぁ。
    読者を選ぶ作品ではあった。

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    2018年08月31日
  • 異セカイ系

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    帯に新井素子「・・・絶句」と書かれたら読まないわけにはいかないなと。正直「・・・絶句」ほど面白くはない。
    一人称小説の難しさを改めて感じさせられた。関西弁てこともあるかもしれないけど、くどくどと書きすぎでキモオタの妄想をひたすら読まされてる感が拭えない。あのオチだとSFにもなってないし。

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    2018年08月25日