姫野桂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
グレーゾーンに焦点を当てて、当事者や支援者、医師にインタビューする形の書き方でわかりやすかった。
就労移行支援を利用するのに「医師の診断書」だけでOK、というのは案外知らないことだった。
終盤の、「自分を客観視できる取扱説明書」の話と、当事者からの生きやすくするための生活の工夫(ライフハック)は、大学院で自立活動について学ぼうと思っている自分にはとても刺さる内容だった。
○主なライフハック
・仕事でケアレスミスをなくす方法
・メモや電話が苦手な時の対処法
・忘れ物をなるべく減らす方法
・遅刻やスケジュールのミスを防ぐ方法
・「先延ばし」を防ぐ方法
・会社の同僚とうまく付き合う方法 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「発達障害の傾向がある」と診断されながら、健常者と発達障害者の中間で生きづらさを感じる当事者や専門医へのインタビューについてまとめた本。
グレーゾーン当事者同士のトーク会やインタビューでは、当事者が生きづらさを感じる場面について「あるある」と頷くことが多々あった。特に、発達障害傾向を会社や家族、知人に打ち明けることが出来ず、抱えこんでいる方が多く登場し、周囲の理解を得ることの難しさを感じた。
本書の特徴は、登場する医師や就労支援スタッフといった支援のスペシャリストまでもグレーゾーン当事者であることだ。生きづらさを感じている人に寄り添ってくれている。
結局のところ、発達障害の診断の有無は重要なことではなく、今生きづらさを感じていることへの認知と、その人なりの対処を工夫していくしかないというのが読み終えての結論だった。最後の章にまとめている当事者の対処法は些細なことだけど、だからこそ気軽に取り組める貴重な知見だった。 -
Posted by ブクログ
うちの小学6年の息子も発達障害の診断を希望してるのだけれど、診察を受けるのに数ヶ月は待たないといけないぐらい希望者が多いそうだ。幸い、診断がなくても支援を始めてもらえる環境があったので助かるけれど、それでも周囲に理解してもらうのは大変である。実は今まで周りから発達障害の疑いを指摘されたことはなく(ママ友に聞いたところ、うちの学校は発達については学校側から指摘することはないという噂)私一人が息子の発達に疑問を持ち、あれこれ調べてヤキモキしている状態だった。なのでこの本に出てくるグレーゾーンの人たちの気持ちはよくわかる。息子が「俺はわがままだ」と落ち込んで不登校気味になってやっと行政に相談。「診断がなくてもこれなら支援できますよ」と言ってもらえてホッとしたのと同時に「もっと早く相談すればよかった」と後悔した。子どもなので社会人よりはいくぶんスムーズに支援に結びついたような気はする。この本でも大人になってから発達障害の診断をもらうために病院をいくつも受診したり、発達障害の傾向があることを隠して苦しんでいたりと読んでいてこちらも苦しくなるような例が載っているが、この人たちのような場合もどこかで救われる機関や支援があればいいなと思う。