マージェリー・アリンガムのレビュー一覧

  • 葬儀屋の次の仕事

    Posted by ブクログ

    翻訳出版を12年待った待望の一冊。アガサ・クリスティーが「幻想性と現実感の混在する味わい」と述べているように、第五章あたりから本格的に顔を見せ始めるパリノード家の面々はまさに「お伽話」のようなキャラクターたちである一方、解説でも「本作品の白眉」とある追いかけシーンは、小説でもこういう世界を堪能できるのか、と思わせるほどの迫力のあるシーン。
    真相はパリノード家の「お伽話」キャラに隠れるような感じで存在していましたが、マーティン・ファイドー「シャーロック・ホームズの世界」(求龍堂)にもあるように、コナン・ドイルが創造したあるトリックを「素晴らしくも奇天烈に発展させて用い」ています。(実は、最近たま

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    2018年04月27日