大崎茂芳のレビュー一覧

  • クモの糸でバイオリン
    本業の研究とは別に「クモの糸」を“趣味としての生涯の研究対象”に決めた著者が、研究の過程でタイトル通り「クモの糸でバイオリン」を弾くまでに至った経緯を綴ったのが本書です。

    肝心の研究の中身は気が遠くなるほど時間を要する作業ばかり。昆虫学者でもなく音楽専門家でもない著者にとっては手探りの連続です。
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  • クモの糸でバイオリン
    奈良県立医療大学の名誉教授、大崎重芳氏の著書。大学の名前からもわかるように、大崎氏の専門は皮膚移植などの医療で、決して昆虫博士ではない。

    作品のタイトルからして少しキワモノ的、というかゲテモノ的な内容かと思っていたが、意外にもクモの糸で作ったバイオリンの絃は音色が素晴らしく、本作では科学的にその事...続きを読む
  • 糸を出すすごい虫たち
    おそらく、僕の知識レベルと、著者の知識レベルが合っていないのだと思いますが、今一つ面白みに欠ける本でした。

    とはいえ、ある程度、自然科学に関する知識がある自分ですら、不親切に思える本なので、一般の読者のほとんどは、読み進めれば進めるほど、置き去りにされていくのではないでしょうか。
    ネタとしては...続きを読む
  • クモの糸でバイオリン
    音楽、振動、生態、繊維…。様々な分野をまたいで作られたクモの糸のバイオリン。まず作ろうと思ったその発想に驚きである。 あとは、p. 80の国際的な科学雑誌に掲載されなければ、きちんとした研究成果とは認めてもらえない。の一文は身に染みる。