作品一覧

  • クモの糸のミステリー ハイテク機能に学ぶ
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    クモは人間よりはるかに長い4億年の進化の過程で、糸を生み出した。 住居をつくるのも糸、餌を捕えるのも糸。 クモの糸は伸縮性、耐久性などで現代のハイテクをしのぐ高い機能性をもっている。 高分子化学を専攻していた著者はクモの糸にからめとられて20年余、試行錯誤をくり返しながら、「自然から学ぶサイエンス」を実践してきた。 安全性を考慮し、リサイクルに配慮した糸をつくるクモに、われわれが学ぶことは多い。
  • 糸を出すすごい虫たち
    3.0
    1巻825円 (税込)
    体重の二倍もの重さを支えることができる糸を出すミノムシ、柔らかくて強い糸を出すクモ……。身近に存在していてもずっと見過ごされてきた小さな虫たち。虫たちの作り出す優れた天然繊維に今注目が集まっている。
  • クモの糸でバイオリン
    3.7
    1巻1,430円 (税込)
    クモとつきあうこと40年。「クモの糸にぶら下がる」など数多の挑戦を経て、ついに「クモの糸でバイオリンの弦をつくる!」という無謀な試みへと突き進む。――暗中模索、数年がかりで完成した弦が、やがて名器ストラディバリウスの上で奏でられ、世界的な反響を巻き起こすまで。たゆまぬ好奇心が生んだ成功物語のすべてをレポート。

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ユーザーレビュー

  • クモの糸でバイオリン

    Posted by ブクログ

    本業の研究とは別に「クモの糸」を“趣味としての生涯の研究対象”に決めた著者が、研究の過程でタイトル通り「クモの糸でバイオリン」を弾くまでに至った経緯を綴ったのが本書です。

    肝心の研究の中身は気が遠くなるほど時間を要する作業ばかり。昆虫学者でもなく音楽専門家でもない著者にとっては手探りの連続です。
    クモが使いこなす7種類もの糸のうち、著者が注目したのはクモの命綱にあたる「牽引糸」の1種類。街中・郊外・山の中など日本各地へクモ採りに行き、自然に吐く糸を手に入れるためクモの性格分析に5年を費やし、クモの繊細な性格(「優しすぎれば舐められる、厳しすぎればへそ曲げる」)と上手く付き合いながら、たくさん

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    2017年04月11日
  • クモの糸でバイオリン

    Posted by ブクログ

    奈良県立医療大学の名誉教授、大崎重芳氏の著書。大学の名前からもわかるように、大崎氏の専門は皮膚移植などの医療で、決して昆虫博士ではない。

    作品のタイトルからして少しキワモノ的、というかゲテモノ的な内容かと思っていたが、意外にもクモの糸で作ったバイオリンの絃は音色が素晴らしく、本作では科学的にその事を証明している。クモの糸には繊維の隙間を埋める特殊な性質があるらしく、そのことが音色に良い影響を与えているようだ。

    大崎氏が解析したところ、良い音の評価基準とされる「倍音」の数値が、現在バイオリン弦の主流である金属製やナイロン製より優れているのだ。音大の教授からもその音色の良さを認めてられおり、実

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    2017年01月28日
  • 糸を出すすごい虫たち

    Posted by ブクログ

    ミノムシやクモなど糸を出す生き物。身近なクモってふいに天井から降ってきたり(糸でつながっている)してビクッとすることもある。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のように人がつかまっても切れない天然の繊維らしい。

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    2022年02月04日
  • クモの糸のミステリー ハイテク機能に学ぶ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    第1章  クモの不思議に出会う
    第2章  クモの糸を採る
    第3章  クモの糸から世界が広がる
    第4章  クモの糸の神秘的な性質
    第5章  クモから学ぶ環境と応用
    第6章  安全性の科学

    <内容>
    趣味のクモ観察から、とことんやり遂げ、クモの研究で大学教授になった人の話。特にクモの糸に興味を持ち、いろいろな人の協力を仰ぎながら、第6章にあるように、一見関係なさそうな、エレベ-ターや高層ビルの外壁掃除のコンテナの昇降などに関わるワイヤの安全性の話まで、なかなか興味深かった。クモの横糸だけが粘着性があり、クモ自身は縦糸を伝わって移動するとか、クモの気分で糸を出さないとか、クモの観察もおも

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    2020年12月26日
  • 糸を出すすごい虫たち

    Posted by ブクログ

    おそらく、僕の知識レベルと、著者の知識レベルが合っていないのだと思いますが、今一つ面白みに欠ける本でした。

    とはいえ、ある程度、自然科学に関する知識がある自分ですら、不親切に思える本なので、一般の読者のほとんどは、読み進めれば進めるほど、置き去りにされていくのではないでしょうか。
    ネタとしては面白いものを取り上げているだけに、残念。

    おそらくは、編集者の力不足。
    変な表現や「誤植?」と思うような箇所が目立ちました。
    あるいは、著者の我が強すぎたのかもしれません。
    書籍の仕事は、共同作業なので、みんなで知恵を出し合って、可能な限りよい形で出版してほしいものです。

    0
    2019年08月03日

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