山寺香のレビュー一覧

  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    祖父母を殺した少年事件の話。記憶にあるような気がしていたけど、たぶん、ネット上で記事を見たのかもしれない。



    小学5年生から学校には通わず、ホームレースになり母と妹のために働いていた少年。
    お金を得るために祖父母を殺せと母親に言われて殺した。



    読めば読むほど、欝々としかしない。
    色んな虐待ものを読んだけど、最終的に『子供が死ぬ』パターン読んだことがあっても、『人を殺す』パターンは初めてだなと思った。
    でも、親子関係というのはある種の『強力なマインドコントロール』が出来てしまう関係だと思うので、なんでもできるんだなと思った。

    怖いのは、書いてある事がある程度事実だとすると、少年はかな

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    2023年12月15日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

    読んでよかった。

    「どんなに同情したり心を痛めたりしても、行動を伴わない『善意』には現実を変える力はなかったのだ。」という一文があった。本当にそうだと思った。事件の背景を知り、ただ心を痛めるだけで終わらず、周りに視線を向けて自ら問題解決に向けて行動できる人になりたい。

    #深い

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    2023年08月08日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

    購入済み

    辛い

    映画MOTHERを観てから、この本を読みました。
    自分も、子供の頃ツラい思いをした経験があり
    読んでいてフラッシュバックする事があった。
    思い出したくないので読むのを辞めようかと思ったが
    母への疑問が解決できるかと思って
    逃げずに最後まで読みました。
    母への疑問は解決出来なかったけど、自分は絶対に
    こんな母親にはならないと、改めて思えました。
    そして、近くに困ってる子供を見かけたら
    見て見ぬふりをしない事を誓います。

    0
    2020年09月19日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    2014年、埼玉県で起きた殺人事件。少年が祖父母を殺害した事件だということはニュースか何かを見てなんとなく覚えていた。
    「お金が必要だったのかな」「感情的になってしまったのかな」「家庭環境に問題があったのかな」
    この事件について考えたとしてもこの程度だったと思う。
    この本を読んで、そんな単純なものではない事を初めて知った。事件の背景には更に背景があって、個人の生きづらさや社会の問題の積み重ねが事件を起こさせてしまったのではないか。

    最後に「自立とは多様な依存先があること」という話が出てくる。余裕がないと偏った判断をしてしまう。自立の為には周りからのアプローチが重要となる。

    自分の生き方を振

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    2020年08月07日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

    購入済み

    つらい

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    2020年07月15日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    母親や継父から虐待を受けていた少年。家もなく、お金もなく、学校にも行けない。母は浪費家で、親戚じゅうから借金を繰り返し、少しでもお金が入ればホテルに宿泊したり、ゲームセンターで競馬ゲームに興じたりとすぐに使い果たしてしまう。そんな母を見ながら育った少年は生まれたばかりの妹の面倒を献身的に見たり、学習することを望んだり、働けるようになると肉体労働に勤しんだり、真面目で責任感が強い。しかし裏では、母が彼を操る。「じいちゃんとばあちゃん殺したら、金が手に入るかなあ…」

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    2018年10月21日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    ネタバレ

    2014年に起きた、17才少年の祖父母 強盗殺害事件についj書かれたルポ。

    ルポを読むのは初めてだが、事実が多く書かれていることと、少年の手記が残されていること、そして事件や少年と接するにあたり、著者の過剰な意見や推測が書かれていないことを含め、読みやすくかつ心に残る一冊だった。

    少年とわたしの年齢は2歳差。たった2歳、そして生まれ育った環境が違うだけで、わたしは幸福に生き、彼は生きることすら嫌になるような人生を送っている。そして15年の時を、孤独と共に刑務所で過ごす。

    虐待ときくと、つい暴力を想像してしまうが、本書の少年が受けていたのは、主に精神的な虐待で、母親と少年が共依存な関係とな

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    2018年02月03日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    この事件をきっかけに愛着障害という言葉を知りました。
    残念ながら子どもをもってはいけない人って一定数いる。
    こんな家族が本当にいるのかと思うくらい信じられない世界。
    当時これだけの大人が周りにいながら、最後まで助けられなかった日本の社会が、今は変わっていることを願って。

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    2024年09月29日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    17歳の少年は、その日のお金を工面するためだけに祖父母を殺害。
    彼の生活は両親、妹と共に、学校に行けない、ホテルや野宿暮らしの生活を4年も続けていた。
    両親からの身体的、性的、心理的虐待の中、それでも母親に従うしかなかった彼への長期にわたる洗脳。
    殺害したのは彼かもしれないが、その環境から助けられなかった社会にも問題がある。
    自分の子どもには、何ができるか。
    子供のためにどんな社会を作りたいか、できることを始めたい。

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    2023年10月21日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    事件の検証をする事は大切なこと。ただし、そこから何かを学んで不幸を繰り返さないシステムを作らなきゃって思う。
    提言されているネットワークには手がつけられているの?居所不明児童の捜索は継続しているの?昼間に公園にいる子に声をかけて、学校だけじゃなく地域からも居場所を奪う事になってしまったらどうしたらいいの?母親の方はそろそろ刑期が終わりそうだけど、妹さんの無事は担保されるの?
    読後のモヤモヤが止まらない。

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    2023年03月01日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    同じ時をこんなに過酷に生きている子どもがいたなんて、ショックでした。信じること、未来に希望を見出すこと、愛されることも叶わず、それでも妹を守ろうと必死に生きる彼は、本来は愛を持っている人なのだと思いました。 
    祖父母を殺したことの意味を感じ取れる人に戻り、罪を背負いながらも、普通の大人たちと穏やかに生きていってほしいです。
    自分の子供時代とはかけ離れた生活の彼ですが、どこか共感する部分があり、昔を思い出し苦しくなることもありました。誰かに助けてほしかった子供時代。大人になったわたしは、誰かに手を差し伸べられるのか、大人としての責任を突きつけられる本でもありました。

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    2020年08月12日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    ネタバレ

    前回読んだ西鉄バスジャック犯も17歳、こちらも17歳。どう捉えてたらいいのか…西鉄の方は親はしっかりしていて当人の問題と言えるがこちらは…小5から不明児童となり母親からの依存で食べる為に盗みや借金の無心なんでもこなすが見入りした金は母親が散々する。母親の恋人とラブホテルで暮らすが金がなくばれば敷地内に⛺️!妹も生まれて祖父母に借金を!出さなければ殺してでも!結局少年は殺害した。母親は殺してでもの部分は否定。苦しく気の毒でならない。彼の人生をこの短い字数では表せない。絶対に人生やり直せる!どうか読んで下さい

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    2020年03月12日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    読んでいて苦しさしかなかった。

    「『こんな社会になってくれ』と望むだけで、誰もそうしようと行動しなければ意味がありません」

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    2019年03月11日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    どんなに同情したり、心を痛めたとしても、行動を伴わない「善意」には現実を変える力はなかったのだ。(頁224 筆者の言葉より)

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    2019年02月05日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    「なぜ」がたくさん湧いてくる事件。
    なぜ、少年はずっと社会から助けられなかったのか。
    なぜ、あんなにもひどい母親を慕って側にいたのか。
    なぜ、少年だけが長い刑期を言い渡されたのか。
    なぜ、なぜ、なぜ、、、
    その答えが、この本の中にあった。

    そして驚いたのが、義務教育さえきちんと受けられなかった少年の、しっかりとした考察と文書。
    とても賢い。
    少年がきちんと語ったのだろう。この本がとても読みやすく、内容が濃かったのは。

    読んで損はない。私は一気に読んでしまった。

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    2018年11月03日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    以前ニュースで報道された時も、印象に残っていたが、
    去年の末頃にその背景を報道番組で特集されてて、
    少年の過酷だった17年という時間を知って強烈に衝撃的だった。

    こんな事ってあるんだ。こんな親がいるんだと。
    ただ救いなのは、この少年が妹を思いやれていた事。
    学校に通わなくなっていても、彼の私記はしっかりとしたまともな文章だ。
    のちに支援もしたいという声も多いという。
    彼のその先の人生が少しでも明るくなる事を願っていたい。

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    2018年01月22日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    同じ埼玉県内の事件だったのでよく覚えている。17歳の少年が金品
    目当てに祖父母を殺害した。事件発生当初は「また身内による殺人
    か」と思って気にも留めなかった。

    だが、事件の背景が報道されるにつれ、少年が送って来た過酷な生活
    を知り、「なんでこんなことになったのか」といたたまれない気持ち
    になった。

    少年はいわゆる居所不明児童だった。両親の離婚、浪費癖があり
    経済観念ゼロ、生活能力のない母と生活が徐々に少年を追い詰めて
    行く。

    学校に通ったのは小学校の5年生まで。その後は一時、生活保護を
    受けてフリースクールに通うようになるのだが、お金が必要である
    にも拘わらず「行政

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    2017年11月15日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    ・行政の人間が怠けているからこのような少年が救われない、のではなく、救えるはずの人を救えるシステムがまだ出来ていない。
    面倒見てあげたいと思っても次の日には姿を消す、その行き先はわからない。それでは支援が難しいのは当たり前。

    ・少年にフォーカスすると話が綺麗なのはわかるが、事件の根本的原因として描かれている母親の背景への考察が薄かったのが残念。
    母親の家庭環境にそこまで問題はなかったと描かれているが、あそこまでの浪費癖、他人との接し方を考えると、単なる性格が悪い女、では片付けられない。

    ・少年は大変賢く頭も切れるので更生に希望を感じるが、肝心の母親をどう短期間で支援するのか気になるところ。

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    2017年10月23日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    川口市で起きた17歳の少年による祖父母殺害事件。
    著書の取材により炙りでるこの事件の本質を描くルポルタージュ。

    クロワッサンに紹介されていたのを見て手に取りました。
    事件のことはほぼ記憶にないまま。
    同世代の息子がいるので、話題にはしていたかもという程度です。

    事件の背景を知り、母親に対する嫌悪感を感じ、腹立たしい気持ちになりました。
    少年の罪は非常に重い。でも、この母の罪はさらに重いものだと思います。
    この母親をどうにかすることは出来なかったのか。

    虐待を受けた子供を救う為に行政できることにも限りがあることを知りました。
    自分を含め、周囲の人が行動することが救いになることがあることも知

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    2017年10月08日
  • 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

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    あまりに過酷な生い立ちで驚いた。
    人を殺めた事は決して許される事ではないが、原因の全てが彼にあるわけではない。
    社会のあり方、コミュニティのあり方を再考させられた。彼にはこれからの人生をしっかり生きてほしい。

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    2017年07月01日